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歯科矯正
最終更新日:2023年6月15日

歯が小さいのを大きくできる?原因や治し方を解説

歯が小さいと、歯と歯の間の隙間が気になったり、相対的に周囲の歯が大きく見えたりする原因になります。本記事では「歯が小さいのを大きくしたい」と悩んでいる方に向けて、歯が小さく見える原因や治療方法、治療費の目安を解説します。

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歯科医師

太田 吏帆子

マウスピース矯正 Oh my teeth 導入クリニック 所属歯科医師。鶴見大学歯学部卒業。卒後、東京歯科大学にて研修。一般歯科、矯正歯科勤務。

「前から数えて2番目の歯が小さく、その分前歯が大きく見えるのが嫌だ」
「1本1本の歯が小さくすきっ歯に見えるのをどうにかしたい」

こうお悩みではないですか?

歯が小さく見える原因には、平均的な歯の大きさよりも明らかに小さいケースと、歯並びがガタガタで相対的に小さく見えるケースなどがあります。

本記事では歯が小さい原因別に、治療方法と費用の目安を解説します。

小さい歯、短い歯に悩んでいる方は必見です。

【本記事の要点】

  • 歯が小さい原因には生まれつき小さいケース、形状により小さく見えるケース、歯並びに問題があり相対的に小さく見えるケースがある

  • 生まれつき歯のサイズが小さい場合は補綴治療で、相対的に小さく見える場合は歯科矯正で改善が可能

  • 歯の短さに悩んている場合は歯肉を切除して長く見せる方法もある

歯が相対的に小さく見える場合、マウスピース矯正で改善することも可能です。小さく見える歯にお悩みなら、一度マウスピース矯正 Oh my teethの無料診断にお越しください。歯科医師があなたの歯並びを3Dスキャンで可視化し、最適な治療法をご提示します。

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歯が小さい原因

歯が小さいのを大きくできる?原因や治し方を解説

日本人の前歯の平均的なサイズは以下の通りです。

  • 横幅:男性8.6mm前後・女性8.5mm前後

  • 長さ:10〜11mm程度

このサイズを基準に考えると、歯が小さい原因は、以下の三つに分けられます。

  • 絶対的に小さい:生まれつき歯が極端に小さい(=矮小歯:わいしょうし)

  • 相対的に小さい:平均サイズと大きく違わないが、周囲の歯とのバランスから小さく見える

  • 形状により小さく見える:平均サイズと大きく違わないが、歯の形が丸みを帯びていることで小さく見える

絶対的に小さい(矮小歯)

前述した前歯の平均的なサイズよりも明らかに小さい・短い歯は、矮小歯と言えます。矮小歯とは、極端に小さい歯のことを指し、蕾のような形をしていたり、円錐のような形をしていたりします。

矮小歯の原因はまだはっきりとはわかっていません。

矮小歯になりやすい歯

歯が小さいのを大きくできる?原因や治し方を解説

矮小歯は、上顎の前から数えて2番目の前歯(側切歯、上イラスト青矢印)で見られることが多いです。側切歯は一番前の歯(中切歯)の大体67%のサイズが標準とされていますが、これより極端に小さいと矮小歯と診断されます。

上顎の側切歯が小さいと隣の歯との隙間ができていることが多く、結構目立って見えます。実際、Oh my teeth 導入クリニックに来院された方の中にも、前歯の隙間を気にされて相談に来られることはあります。

相対的に小さい

前歯の平均的なサイズよりも極端に小さいわけではない場合は、歯並びに原因があるケースがあります。以下の写真をご覧ください。

歯が小さいのを大きくできる?原因や治し方を解説
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:3ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

上記はマウスピース矯正 Oh my teethの部分矯正の症例です。矯正開始前は右の側切歯が歯列よりも後ろに下がっていました。これにより、この1本の歯だけ相対的に小さく見えます。

一方、矯正後は右の側切歯が前に出て、歯列に収まることにより、相対的に小さく見えるのも改善しました。

このように、歯並びが原因で相対的に歯が小さく見えるケースもあります。

歯が小さいのを大きくできる?原因や治し方を解説

形状により小さく見える

一本一本の歯のサイズが平均サイズと極端に違わなくても、歯の形状によって小さいと錯覚することがあります。具体的には、歯の縁が丸みを帯びているケースです。

一般的に丸みを帯びていると女性的に、四角く角張っていると男性的に見えるなど、歯の形状は印象にも影響を与えます。

歯が小さいまま放置するリスク

歯が小さいのを大きくできる?原因や治し方を解説

歯が小さいこと自体は問題ありません。問題なのは、歯が小さいことですきっ歯になり、機能的に問題があったり、見た目のコンプレックスにつながっていたりするケースです。

発音がはっきりしない

歯が小さいことで歯と歯の間に隙間ができていると、話す際に発音がはっきりしない原因になります。なぜなら隙間から息が漏れてしまうからです。

特に「サ行」の発音が難しい傾向があります。

見た目のコンプレックスにつながる

矮小歯は円錐状をしていることもあり、歯が尖って見える原因になります。また1本1本の歯が小さく、すきっ歯が気になることもあるでしょう。

このような見た目のコンプレックスがあると、人前でうまく笑えなかったり、口元を隠すのが癖になったりしてしまいます。

虫歯・歯周病リスクが高まる

歯が歯列よりも後ろに生えていることで歯が相対的に小さく見える場合、それだけ歯列のガタつきが大きいということです。

歯列が乱れていると、ガタつきのある箇所に汚れが高まりやすく、虫歯や歯周病だけでなく、口臭リスクも高まってしまいます。

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小さい歯を大きくする方法

歯が小さいのを大きくできる?原因や治し方を解説

小さい歯を大きくする方法は、歯が小さい原因によって異なります。歯のサイズが絶対的に小さい(矮小歯)場合、被せ物などで形を整える方法や、歯肉をカットして長くする方法が適しています。

一方、相対的に小さく見える場合は、歯列矯正で改善できます。

補綴治療で大きくする

矮小歯など、歯のサイズが絶対的に小さい場合は、補綴治療で改善します。補綴治療とは、歯が欠損した箇所を人工物で補う治療のことで、虫歯を削って詰め物や被せ物をするのも補綴治療の一種です。

小さい歯を大きくする補綴治療には、主にラミネートベニア、セラミッククラウン、ダイレクトボンディングの3つがあります。

ラミネートベニア

歯の最も表側にあるエナメル質だけを薄く削り、薄いセラミックの板(セラミックシェル)を表面に貼り付ける治療法です。セラミックを貼り付けることで、本来の大きさを再現し、隙間も閉じることができますが、経年劣化により欠けたり割れたりするリスクがあります。

費用目安は1本あたり5万〜15万円程度です。

セラミッククラウン

歯を全体的に削り、セラミッククラウンを上から被せる治療法です。天然歯のような見た目ですが、ラミネートベニアより歯を削る量が多いのが難点です。

費用目安は1本あたり10万〜15万円程度です。

ダイレクトボンディング

小さい歯に直接レジンを塗り重ねることで形態を修復する方法です。材料によってはセラミック同等の見た目を再現することができますが、経年劣化により欠けたり割れたりするリスクがあります。

※上記3つの治療方法は側切歯の歯の形を整えて隙間を閉じることにフォーカスしています。他の前歯の部分にも隙間ができている場合、歯科矯正を併用して行うこともあります。

歯科矯正治療でバランスをよくする

平均的な歯のサイズからあまり小さ過ぎない場合は、歯の形を変えずに歯科矯正のみで相対的な小ささを改善することもできます。

下記はいずれも側切歯が相対的に小さく見えるのが改善した例です。

歯が小さいのを大きくできる?原因や治し方を解説
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:3ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

歯が小さいのを大きくできる?原因や治し方を解説
  • 総額:66万円 (税込)

  • 期間:5ヶ月

  • 備考:非抜歯/全体矯正/研磨処置込

歯が小さいのを大きくできる?原因や治し方を解説

歯科矯正治療にかかる費用は、矯正範囲や矯正装置の種類によって異なります。以下の表を参考にしてください。

表側矯正

裏側矯正

ハーフリンガル矯正

マウスピース矯正

特徴

歯の表側に装置をつけるワイヤー矯正

歯の裏側に装置をつけるワイヤー矯正

上の歯は裏側、下の歯は表側に装置をつけるワイヤー矯正

透明のマウスピースを使った矯正方法

メリット

・幅広い症例に対応できる
・自己管理が不要

・正面から見えない

表側矯正と裏側矯正それぞれのメリットを兼ね備えている

・目立ちにくい
・取り外して食事や歯磨きができる
・ホワイトニングも同時進行できる

デメリット

・目立つ
・食べかすが引っかかりやすい

・費用が高い
・滑舌が悪くなりやすい

表側矯正と裏側矯正それぞれの欠点を被る可能性があ

自己管理が必要

費用

全体矯正:60万〜130万円
部分矯正:30万〜60万円

全体矯正:100万〜170万円
部分矯正:40万〜70万円

全体矯正:80万〜150万円
部分矯正:35万〜65万円

全体矯正:60万〜100万円
部分矯正:10万〜40万円

矯正期間

全体矯正:1〜3年程度
部分矯正:2ヶ月〜1年程度

全体矯正:2〜3年程度
部分矯正:5ヶ月〜1年程度

全体矯正:2〜3年程度
部分矯正:5ヶ月〜1年程度

全体矯正:1〜3年程度
部分矯正:2ヶ月〜1年程度

通院頻度

1ヶ月に1回

1ヶ月に1回

1ヶ月に1回

1〜3ヶ月に1回

  • マウスピース矯正 Oh my teethの矯正プランと価格について詳しくはこちら

補綴治療の前に矯正治療を行うことも

補綴治療と矯正治療を紹介しましたが、補綴治療の前に矯正治療を行うケースもあります。これは、元々の歯並びの状態によって、補綴治療の前に矯正治療を行ったほうが、その後の歯の生存がよくなる場合に適応されます。

たとえば斜めに生えている歯の形を整えるためにそのまま被せ物を被せると、ブラッシングがうまく行き届かない箇所が発生し、虫歯・歯周病リスクが高まります。また噛み合わせの問題もそのままになるでしょう。

このような場合、あらかじめ矯正治療によって歯根から向きを整えたほうが、虫歯・歯周病リスクを下げ、噛み合わせの改善ができるため、歯の予後も変わってきます。

歯肉形成で長く見せる

歯の長さが平均的な長さよりも短い場合、歯茎を切除して長さを出す方法もあります。笑ったときに歯茎が広く見えるガミースマイルの治療にも用いられる方法です。

費用目安は5万円程度ですが、後戻りのリスクがあります。

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歯のサイズにお悩みなら歯科医院に相談を

歯の小ささ、短さにお悩みなら、一度歯科医院に相談に行くことをおすすめします。自分の中では「見た目だけの問題」と思っていても、検査の結果機能的な問題が見つかることもあるからです。

相対的に歯が小さく見える場合は、歯を削ることなく、歯列矯正で動かして改善することも可能です。マウスピース矯正 Oh my teethでも改善できる可能性がありますので、お気軽に無料診断にお越しくださいね。

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