口ゴボは矯正で治る?矯正方法を詳しく解説

「横顔がもっさりして見える」「口元が前に出ている気がする」といったお悩み、実は多くの方が抱えています。これらは、いわゆる「口ゴボ」と呼ばれる状態が原因かもしれません。
この口ゴボには、矯正で改善できるケースとできないケースがあります。
歯並びが原因の口ゴボなら、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で目立たず治療できる可能性も。
本記事では、矯正で治せる口ゴボの見分け方や治療方法、選び方について詳しく解説します。

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マウスピース矯正「Oh my teeth」ホームホワイトニング「Oh my teeth Whitening」を提供するOh my teethのコンテンツチームです。Oh my teeth導入クリニックのドクターと連携し、歯科矯正やホワイトニング、自社ブランドに関する確かな情報を発信しています。
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「口ゴボ」とは、口元が前に突き出して見える状態のこと。正面から見たときだけでなく、横顔で鼻から顎を結んだライン(Eライン)よりも唇が大きく前に出ているのが特徴です。
一見するとすべて同じように見える口ゴボですが、原因にはいくつかのタイプがあります。なかでも矯正で改善できるのは「歯並びが原因で起こっている口ゴボ」です。
たとえば、出っ歯や歯の傾き、前歯の突出などが原因となって口元が出ている場合は、矯正治療でバランスの整った口元に 近づけることが可能です。
口ゴボの詳しい特徴や原因については、以下の記事で解説しています。

口ゴボとは?セルフチェックの方法・原因・改善方法をわかりやすく解説

口ゴボを矯正で改善する場合、主に「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」の2つの方法があります。それぞれの治療法には特徴があり、歯並びの状態やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
ここでは、2つの矯正法の違いや向いているケースについてご紹介します。
ワイヤー矯正:抜歯が必要な場合
抜歯が必要な中度〜重度の口ゴボに対しては、ワイヤー矯正が選ばれるケースが多くなります。
これは、ブラケットとワイヤーを使って歯を少しずつ動かしていく矯正方法で、歯列全体をしっかり整えたいときに効果的です。
ワイヤー矯正は装置の装着位置によって、主に以下の3つのタイプに分かれます。
歯の表面に装着する「表側矯正」
歯の裏側に装着する「裏側(舌側)矯正」
上顎は裏側、下顎は表側に装置を付ける「ハーフリンガル矯正」
口元の突出が目立つ症例では、小臼歯(前から3番目または4番目)を抜歯し、できたスペースに歯を移動させることで、口元のバランスを整える治療が行われます。
見た目の印象だけでなく、噛み合わせや口の閉じにくさといった機能面の改善にもつながる点が特徴です。
費用の目安はおおよそ70万〜100万円。選ぶ装置の種類や症例によっても変わりますので、詳しくは以下の記事をご覧ください。

ワイヤー矯正の値段相場は?平均費用を種類別に解説
マウスピース矯正:非抜歯でも対応可能な場合
歯並びが原因の軽度な口ゴボには、マウスピース矯正が向いていることがあります。透明なマウスピースを段階的に取り替えながら歯を動かしていくため、見た目を気にせず治療を進められるのが大きなメリットです。
基本的には抜歯を行わず、必要に応じて「IPR(歯の表面をわずかに削る処置)」でスペースを確保しながら歯並びを整えていくのが特徴です。こうした非抜歯での対応ができる点が、軽度の口ゴボに適している理由のひとつといえます。
費用の目安は全体矯正でおよそ60万〜100万円程度。装置が目立ちにくく、取り外しも可能なため、ライフスタイルに合わせて無理なく続けやすい治療法です。
費用など詳しくは以下の記事をご覧ください。

マウスピース矯正の値段相場を解説!あなたの歯の矯正費用はいくら?【歯科医師&FP監修】
口元の印象が大きく変わる口ゴボ矯正。ここでは、実際にOh my teethで矯正治療を受けた方のビフォーアフターをご紹介します。

「自分の口元も変えられるか知りたい」という方は、まずは無料診断で現在の状態をチェックしてみてください。
治療が必要かどうかも含めて、歯科医師が丁寧にアドバイスします。

口ゴボを矯正で改善する場合、治療の進め方にはある程度の共通ステップがあります。ここでは、矯正開始前のカウンセリングから治療完了後の保定期間まで、一般的な流れを4ステップに分けてご紹介。
治療内容や進行スピードは人によって異なるため、あくまで一例として参考にしてください。
①カウンセリングで矯正方法を決める
まずは、現在の歯並びや口元の状態をチェックするカウンセリングからスタート。写真撮影や口腔内スキャン、必要に応じてレントゲン撮影などを行い、口ゴボの原因が歯並びにあるのか、それとも骨格的な要因なのかを確認します。
そのうえで、ワイヤー矯正とマウスピース矯正のどちらが適しているか、抜歯の必要性なども含めて治療方針を検討。ここでしっかり方向性を決めておくことが、スムーズな治療につながります。
不安な点や希望があれば、この時点でしっかり相談しておきましょう。
Oh my teeth では、歯科医師があなたの歯並びを無料で診断。マウスピース矯正で対応できるかどうかも丁寧に確認してもらえます。
②抜歯
診断の結果、歯を並べるスペースが足りない場合は、抜歯が必要になることもあります。特に、前歯の突出が強く、歯列全体を奥へ下げたいケースでは、スペースの確保が重要なポイントです。
多くの場合、小臼歯(前から数えて3番目または4番目)を左右1本ずつ、合計4本抜くケースが一般的。ただし、あごの大きさや歯並びの状態によって、本数や抜歯の位置は異なります。
抜歯と聞くと不安になるかもしれませんが、処置は比較的短時間で終わることがほとんど。痛みや腫れも数日で落ち着くケースが多く、過度に心配する必要はありません。
③矯正装置装着開始
準備が整ったら、いよいよ矯正装置による本格的な治療に入る段階です。使用する装置は、カウンセリングで決めた方法によって変わってきます。
ワイヤー矯正では、歯にブラケットを付けてワイヤーを通し、少しずつ歯を移動させていくスタイル。一方でマウスピース矯正は、透明なマウスピースを1〜2週間ごとに交換しながら段階的に歯を動かしていく流れです。
治療期間はおよそ数ヶ月〜3年が目安。口ゴボの程度や歯の動きやすさによって差が出る場合もあります。
④保定期間
歯並びが整ったあとも、治療はすぐに終わりではありません。歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」を防ぐために、一定期間リテーナー(保定装置)を装着する必要があります。
リテーナーには、取り外しできるタイプと固定式タイプがあり、装着期間は一般的に1〜3年程度。歯の動き方や年齢によっても個人差があります。
せっかく整えた歯並びをキープするためにも、この保定期間をきちんと過ごすことが大切です。

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口ゴボを矯正で治療しようと考えたとき、多くの人が感じる疑問や不安があります。ここでは、よく寄せられる質問とその答えをまとめました。
骨格性の口ゴボには外科手術が必要?
骨格が原因の口ゴボは、歯を動かす矯正治療だけでは改善が難しい場合があります。このようなケースでは、あごの骨を整 える外科手術を併用することもあるでしょう。
しかし、見た目だけで骨格性かどうかを判断するのは困難です。実際には、骨格的な要素があったとしても、矯正治療だけで口元の印象が大きく変わることもあります。
自分にとって最適な治療法を見つけるには、まず専門的な検査を受けてみましょう。
矯正で口ゴボを治すと「顔がこける」「ほうれい線が深くなる」って本当?
口ゴボの矯正で「顔がこけた」「ほうれい線が出た」と感じる方もいますが、多くは口元が引っ込んだことによる印象の変化です。
見た目がスッキリしたことで頬がこけて見えたり、筋肉の緊張がゆるんで表情が変わったように感じるケースもあります。
ほうれい線についても、矯正が直接の原因になることはほとんどありません。気になる場合は、事前に歯科医師に相談しておくと安心です。

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矯正したのに口ゴボが治らなかったのはなぜ?
歯並びを整えても口元の突出感が残る場合、原因が骨格にある可能性があります。
骨格性の口ゴボは、歯の移動だけでは改善しにくいこともあるため、外科的な治療が必要になることも。
気になる方は、骨格まで含めた診断を受けておくと安心です。

口ゴボの矯正には、歯並びの状態や骨格の特徴を正しく見極めることが何より大切です。
見た目だけでは判断できないことも多く、自分に合った治療法を選ぶためには専門的な診断が欠かせません。
Oh my teeth では、矯正の専門家による無料診断を実施しています。マウスピース矯正で対応できるかどうかも含めて、丁寧にチェックしてもらえるので、少しでも気になる方は一度相談してみてください。