「歯科矯正で痩せた」って本当?考えられる原因と他のメリットも紹介
「歯科矯正で痩せた」という話を聞いたことがありませんか? 中には「歯並びがよくなって痩せるなんて、歯科矯正って一石二鳥じゃん」と考えている人もいるかもしれません。
しかし、歯科矯正で痩せるのは本当なのでしょうか? もし歯科矯正で痩せるのだとしたら、何が原因にあるのでしょうか。本記事で解説していきます。
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目次
- 「歯科矯正で痩せた」は本当?その理由は
- 間食の機会が減るため
- 食事内容に気をつけるため
- 食欲が出なくなるため
- 消化によい食事をするため
- うまく咀嚼できるようになるため
- 歯科矯正で顔が痩せたように見えることも
- 顔のバランスが整えられるため
- しっかり口を動かせないため
- 矯正装置が気になるため
- 歯科矯正後におすすめの表情筋トレーニング
- あいうえおトレーニング
- ペットボトルトレーニング
- 歯科矯正のメリット
- 口元が整えられる
- むし歯・歯周病リスクの低下
- 体のバランスが整う
- 歯の寿命を伸ばせる
- 胃腸への負担を減らせる
- 痩せたいから歯科矯正をやるのは避けよう
- 歯科矯正は歯並びを整えるのが主な目的
- 痩せるかどうかは方法にもよる
- 無料で歯並びをチェックしませんか?
歯科矯正で痩せたという声が見られるのは、以下のような理由が考えられます。
間食の機会が減るため
歯科矯正中はブラッシングをしっかりしないとむし歯や歯周病になりやすいです。なぜならワイヤー矯正で装着するブラケットやワイヤーにはどうしても食べかすがはさまりやすく、装置をつけたままブラッシングする難易度も高いためです。
つまり歯科矯正中は、間食の度に丁寧にブラッシングをしなければなりません。そのため、中には「毎回のブラッシングが面倒で間食の機会が減った」という人も。その結果1日の総 摂取カロリーが矯正開始前よりも減り、痩せることがあります。
またマウスピースをはめて歯科矯正を行うマウスピース矯正の場合、マウスピース装着中は基本的に「水・炭酸水」しか口にできません。ですので、ジュースなど糖分を含む飲み物を飲んだり、おやつなどを「ながら食べ」したりすることが多かった人の場合、マウスピース矯正によって摂取カロリーが減り、痩せる可能性があります。
食事内容に気をつけるため
歯科矯正中は食事内容に気をつける人が多いです。なぜなら、色の濃い食べ物によって矯正装置が着色されたり、糖を多く含む食べ物・飲み物によってむし歯や歯周病リスクが高まったりするのを避けるからです。
歯科矯正装置への着色リスクが高い食べ物としては、カレーが挙げられます。カレーは並盛1皿で600〜700kcal程度ある食べ物ですから、頻繁に食べていたのが原因で太 っていた人は、控えることにより摂取カロリーが減り、痩せられる可能性があります。
また、糖を多く含む食べ物や飲み物も、その分カロリーが高い傾向があります。たとえばスタバのキャラメル フラペチーノ®のトールサイズは1杯302kcal*。このような甘い飲み物を控えることによっても、1日の総摂取カロリーを下げられるでしょう。
*ミルクの場合
食欲が出なくなるため
ワイヤー矯正の場合、歯を動かしたい方向へ適切な力を加えていくため、月に1回程度、ワイヤーの交換や調整を行います。この調整時、人によっては強い痛みが出ることも。中にはワイヤー調整の痛みから食欲が出ず、摂取カロリーが減って痩せる人もいます。
しかし、ワイヤー調整の痛みはいつまでも続くわけではなく、基本的に調整後3〜5日程度でおさまります。そのため「歯科矯正の痛みによって痩せすぎる」ということは考えにくいでしょう。
また、マウスピース矯正の場合は一般的にワイヤー矯正よりも痛みが出にくいと言われています。
さらに、歯科矯正中は歯が移動する際の痛みとは別に、口内炎による痛みをともなうこともあります。口内炎は、特にワイヤー矯正で起こりがちなこと。口腔内の皮膚はとてもデリケートなので、ブラケットやワイヤーといった装置があたって傷ついたり、口内炎ができたりしてしまうことがあります。
口腔内に傷や口内炎があると、食事の際も痛みが出て食欲が湧かないこともあるでしょう。
消化によい食事をするため
ワイヤー調整を行ったときや、矯正中の歯の違和感が気になるときは、食事の際に咀嚼が十分にできないことがあります。そもそも歯科矯正治療中は、歯周組織に一定の圧力がかかっている状態。そのため咀嚼や歯が少し何かにあたった程度の衝撃でも、歯茎などに痛みを感じやすくなっています。
そのため、中には咀嚼時の違和感を避けるため、「あまり噛む必要のない食べ物を口にする」といった人もいます。たとえばおかゆやゼリーなどは消化によく低カロリーですから、これまで脂っこいものを好んで食べてきた人は、歯科矯正を始めてから痩せられることがあります。
うまく咀嚼できるようになるため
ここまでは歯科矯正中に痩せる理由についてご紹介してきましたが、矯正完了後に痩せるケースもあります。これには、歯科矯正によって噛み合わせが整えられることが関係しています。
歯科矯正によって噛み合わせが整えられると、食事の際にうまく咀嚼できるようになります。咀嚼が十分にできるようになると、満腹中枢が刺激されやすくなり、適量の食事で満腹感が得られるように。
その結果、歯科矯正治療前よりも食事量を減らしつつ、満足のいく食事がしやすくなり、減量に成功することがあります。
歯科矯正を受けると、体重に変化はなくても、輪郭に変化があり痩せたように見えることもあります。この原因としては、以下のようなことが考えられます。
顔のバランスが整えられるため
歯科矯正では噛み合わせが整うとともに、顔のバランスも整えられることがあります。たとえば噛み合わせの悪さから咬筋(ぐっと噛み締めたときに突き出る部分)に過度な負担がかかっていると、いわゆる「エラ張り」を起こすことも。
歯科矯正で噛み合わせが整うと咬筋への過度な負担も軽減し、エラ張りが改善。顔がすっきりシャープに、痩せて見えることがあります。
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しっかり口を動かせないため
矯正装置をつけていると、会話したり食事したりする際、どうしても違和感が生じがちに。そのため口をしっかり動かして会話したり食事したりしにくくなることがあります。
口をしっかり動かせなくなると、表情筋が十分に使えなくなる可能性も。その結果表情筋が落ち、顔が痩せたように見えることがあります。
しかし、歯科矯正完了後に矯正装置が外れると、しっかり口を動かしながら会話できたり、食事もしっかり噛み締められたりできるようになるため、表情筋も再度鍛えられるでしょう。
矯正装置が気になるため
矯正方法によっては、矯正装置が目立たないようにするために、人前で口を開ける機会が少なくなる人もいます。この場合も、表情筋が衰え、顔が痩せて見える一因になり得るでしょう。特 に表側矯正(歯の表側にブラケットとワイヤーを装着する方法)の場合、このようなことが起こる可能性があります。
一方、歯並びの悪さから人前で笑顔になれず、表情筋が衰えていたのであれば、治療によって表情筋がうまく使えるようになる可能性もあります。歯並びが整うことで表情筋をしっかり使って会話などができるようになり、顔全体のリフトアップさえ期待できるでしょう。
歯科矯正で顔が痩せるのはいいことばかりではありません。特に表情筋が衰えることで頬がこけたような印象になるのは避けたいものです。
もし歯科矯正で表情筋が衰え頬がこけたようになった場合は、以下のような表情筋トレーニングを試してみてください。
あいうえおトレーニング
「あ・い・う・え・お」と大きく口を動かすことで、表情筋に刺激を与えるトレーニングです。「あ」「い」「え」「お」のときは大きく目を見開き、「う」のときは目をぎゅっとつむりながら行うと、さらに効果的。それぞれ約5秒間ずつキープしましょう。
ペットボトルトレーニング
空の2Lペットボトルを用意しましょう。ペットボトルを口にくわえ、頬が凹むくらい息を吸い込みます。そして約5秒間かけて、ペットボトルの中に息を吐きます。これを3回繰り返します。3回を1セットとし、朝晩それぞれ1セットずつ行うと効果的です。
歯科矯正はそもそも歯並びを整える目的で行うもの。痩せるだけでなく、以下のようなさまざまなメリットがあります。
口元が整えられる
「歯科矯正で口元が整えられる」とは、単に歯並びに関することだけを指しているわけではありません。歯並びが整うと、口周りのバランスも整えられます。
たとえば出っ歯が歯科矯正によって引っ込むと、自然に口が閉じられるようになり、口元が整います。また出っ歯で突き出ていた口先が引っ込むと、横から見たときの口元が美しくなります。
むし歯・歯周病リスクの低下
歯並びが乱れていると、歯と歯が重なりあった部分のブラッシングがしにくく、むし歯や歯周病のリスクが高まります。しかし、歯科矯正によって歯並びが整うとすみずみまでブラッシングしやすくなり、むし歯・歯周病リスクが軽減します。
体のバランスが整う
噛み合わせは姿勢や体全体のバランスにも影響を及ぼすといわれています。もし噛み合わせの悪さから体に歪みが生じ、その結果肩こりや腰痛が発生していた場合、歯科矯正によって体の不調が改善されることもあります。
歯の寿命を伸ばせる
噛み合わせが悪く一部の歯だけに過度な負担がかかっていると、負担がかかっている歯の寿命は短くなってしまいます。しかし、歯科矯正で噛み合わせが整えられると、口腔内の歯全体的に、均等に負荷がかかるようになり、一部の歯の寿命が極端に短くなることを避けられます。
胃腸への負担を減らせる
噛み合わせが整い、咀嚼が十分にできるようになると、胃腸への負担を軽減できます。消化がスムーズになり、健康にも好影響を与えられるでしょう。