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ホワイトニング 歯科矯正
最終更新日:2024年3月19日

ホワイトニングは裏側矯正中でも可能?同時にできる方法と3つの注意点

裏側矯正

本記事では裏側矯正中でも可能なホワイトニング方法と注意点を解説。ホワイトニングと裏側矯正を同時にするメリットも紹介しますので「白い歯」と「きれいな歯並び」どちらも手に入れたい方はぜひ参考にしてください。

暮田 郷
歯科医師

暮田 郷

鶴見大学歯学部卒業。1976年より約40年間地域に密着した治療を行っているクレタ歯科医院に勤務。口腔インプラント学会に所属。

「ホワイトニングは裏側矯正中でもできる?」
裏側矯正で歯並びが整ってくると、どうせならホワイトニングで歯の黄ばみも取り除きたいと考える方もいるのではないでしょうか。

結論を言うと、ホワイトニングは裏側矯正中でも可能です。ただし、裏側矯正は装置を歯の裏面にとりつけるため、すべてのホワイトニングが同時にできるわけではありません。

そこで本記事では、クレタ歯科医院 の暮田 郷先生監修のもと、 裏側矯正と同時にできるホワイトニングの方法や、事前に知っておきたい注意点を紹介します。白くて歯並びが整った「理想の口元」を目指すためにも、ぜひ最後までご覧ください。

ホワイトニングは裏側矯正中でも可能?

ホワイトニングは裏側矯正中でも条件が合えば可能です。ただしホワイトニングの種類によって同時にできる場合とできない場合があります。まずは、裏側矯正中にできるホワイトニング方法を確認していきましょう。

オフィスホワイトニングなら同時にできる

オフィスホワイトニング 

裏側矯正中にできるホワイトニングは、歯科クリニックで施術するオフィスホワイトニングのみです。

オフィスホワイトニングは、歯の表面に薬剤を塗布し、そこに光を照射することで歯を漂白するホワイトニング方法です。歯の裏側に装置をつける裏側矯正は、薬剤を塗布する表側に何もついていないので、オフィスホワイトニングと同時にできます

ただし裏側矯正でもハーフリンガル矯正(上の歯は裏側矯正で下の歯は表側矯正)の場合は、下の歯の表側に装置がついているため、オフィスホワイトニングと一緒にはできません。

ホームホワイトニングは保定期間に入れば可能

ホームホワイトニング

裏側矯正中は、自宅で施術するホームホワイトニングとは同時にできません。なぜなら、裏側矯正は歯の裏面の装置が邪魔になって、ホームホワイトニング用マウスピースを装着できないからです。

ホームホワイトニングは、薬剤を注入したマウスピースを装着することで歯を漂白するホワイトニング方法です。しかし、裏側矯正中は装置を取り外せないので、ホームホワイトニング用マウスピースをしっかり装着できません。

ホームホワイトニングする場合は、矯正が完了して装置を外した後にしましょう。歯並びを固定する保定期間に入れば、ホームホワイトニングも問題なくできます。ただし、保定期間に可能なのは保定装置(リテーナー)がマウスピース型の場合に限ります。

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裏側矯正中にホワイトニングするときの注意点3つ

裏側矯正中にホワイトニングする際は「知覚過敏」「色ムラ」「費用」などに注意する必要があります。

①強い痛みや知覚過敏が起こりやすい

痛そうに頬を押さえる女性

裏側矯正中は歯に力をかけるため、少なからず痛みを感じることがあります。特に矯正開始直後やワイヤーを調整して2〜3日位は、痛みが出やすいです。

矯正によって歯が刺激に敏感になっている状態のため、普段ホワイトニングするときよりも強い痛みや知覚過敏が起こる可能性があります

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②歯並びの状態によっては色ムラができる

裏側矯正とホワイトニングを同時にすると、歯並びの状態によっては満足のいく効果を得られないケースもあります。特に「叢生(そうせい)」のような歯と歯が重なっている歯並びの場合、色ムラの原因になりやすいです。

ホワイトニングの効果を十分に得るためには、歯の表面に薬剤を均一に浸透させる必要があります。歯並びが整っていないうちにホワイトニングをしても、薬剤が細部まで行きわたりません。薬剤が浸透する部分としない部分にわかれ、仕上がりにムラができてしまいます。

③費用が高額になる

裏側矯正とホワイトニングはどちらも自由診療なので、両方同時にすると高額な費用がかかります。特に裏側矯正はほかの矯正装置より高額なため、費用がネックになる可能性が高いです。

  • 裏側矯正の目安費用:全体矯正100~170万円、部分矯正40~70万円

  • オフィスホワイトニングの目安費用:1セット2〜5万円

クリニックによって費用は異なりますが、部分矯正であれば費用を抑えられます。ただし部分矯正は動かせる範囲が基本的に前歯部分だけなので、適応できる歯並びが限られます。まずはクリニックに行って、あなたの歯並びに適切な方法を提案してもらいましょう。

ホワイトニングと裏側矯正を同時にする2つのメリット

美しい歯並びの女性

ホワイトニングと裏側矯正を同時にすると「治療期間の短縮」「矯正治療のモチベーションアップ」などのメリットがあります。

①短期間で理想の歯を手に入れられる

裏側矯正の治療期間は、通常2〜3年程度です。矯正後にホワイトニングをはじめると、治療が終了するまでさらに時間がかかってしまいます。

ホワイトニングと裏側矯正を同時に行えば治療期間が短縮でき、早く「きれいな歯並び」と「白い歯」になれます。結婚式などのイベントまでに終わらせたいといった場合でも、期限内に理想の歯を手に入れることが可能です。

②矯正治療のモチベーションが上がる

裏側矯正をはじめても、すぐに歯並びが良くなったと実感できるわけではありません。また、矯正中は食事や発音に影響が出るなど、大変なことも多く、モチベーションが下がってしまうことがあります。

しかしオフィスホワイトニングは即効性が高く、1回施術するだけでも効果を実感できることが多いです。裏側矯正と並行してホワイトニングすると、歯が白くなっているのを目の当たりにできるので、矯正治療のモチベーションアップにもつながります。

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裏側矯正中にホワイトニングするベストなタイミング

マウスピースを持って笑う女性

裏側矯正中にホワイトニングするタイミングは、歯並びを固定する保定期間中がおすすめです。歯の移動が完了していれば、強い痛みを感じるリスクが低いです。

また、歯並びがきれいに整っているので、薬剤を歯の細部まで均一に塗布でき、ホワイトニングの効果も十分に得られます。

ホワイトニングと裏側矯正を同時にしたいならまずは相談へ

裏側矯正中でもオフィスホワイトニングであれば同時進行可能です。ただしタイミングによっては、知覚過敏や色ムラのリスクがあります。

結婚式や成人式など大事なイベントまでに理想の口元を手に入れたい場合は、あなたにとってベストタイミングはいつなのかを歯科医師に相談してみましょう。

  • 本記事の監修医師のクリニックはこちら

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