ホワイトニングができない人は?しないほうがいい理由やできない場合の対処法も解説
ホワイトニングを検討しているものの、できないと断られるのではないかと不安を抱いていませんか。
ホワイトニングの処置は誰しもが受けられるわけではありません。歯の状態や体質によってはできない人、しないほうがいい人もいます。
本記事では、ホワイトニングができない人や、できない場合の対処法を解説します。実際にホワイトニングができるか判断するには歯科医師の診断が必要ですが、まずは自身に当てはまる項目がないか、ぜひチェックしてみてください。
Oh my teeth
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目次
- ホワイトニングで歯がもろくなるって本当?
- ホワイトニングができない人の特徴
- ①無カタラーゼ症の人
- ②妊娠中・授乳中の人
- ③虫歯・歯周病がある人
- ④知覚過敏の症状がある人・歯にヒビがある人
- ⑤光線過敏症(日光アレルギー)のある人
- ⑥気管支喘息などの呼吸器疾患がある人
- ⑦歯が生え変わっていない人
- ⑧口唇ヘルペスがある人
- ホワイトニングができない・注意が必要な人の特徴
- ①18歳未満の人
- ②歯並びが悪い人
- ③歯科矯正中の人
- ④口内炎がある人
- ⑤抜歯直後の人
- ⑥被せ物・詰め物が多い人
- ⑦ホワイトニングで白くならない歯がある人
- ホワイトニングができない場合の対処法
- 歯のクリーニングを受ける
- 歯のマニキュアをする
- セラミック治療を受ける
- ラミネートべニアを行う
- ホワイトニング歯磨き粉や歯の消しゴムを使う
- ホワイトニングができないか心配な人は歯科クリニックに相談しよう
歯科クリニックのホワイトニングは、漂白成分(過酸化水素や過酸化尿素)が含まれた薬剤を使用し、黄ばみを分解して歯を白くする施術です。
漂白成分には着色物質を分解して歯を白くする効果がある一方、その過程で歯の水分バランスが崩れて痛みを引き起こすことがあります。
しかし、「歯がもろくなる」「ボロボロになる」など人体に害を及ぼすことはなく、用法・用量を守って正しく使用すれば危険性は少ないです。
ただし、これはあくまでも歯の状態や体質に問題がない人の場合。歯の状態や体質によっては、ホワイトニングができない、あるいはしないほうがいい場合もあります。
ホワイトニングができない人は以下の通りです。
無カタラーゼ症の人
妊娠中・授乳中の人
虫歯・歯周病がある人
歯にヒビがある人
知覚過敏の症状がある人
光線過敏症(光線アレルギー)のある人
気管支喘息などの呼吸器疾患がある人
歯が生え変わっていない人
口唇ヘルペスがある人
上記のいずれかに該当する人はホワイトニングによるリスクが高いため、基本的に施術が受けられません。ここではケース別に、ホワイトニングができない理由を解説します。
①無カタラーゼ症の人
無カタラーゼ症とは、過酸化水素を分解する「カタラーゼ」という酵素がつくられない先天性疾患です。
通常、ホワイトニン グの際に誤って薬剤を少し飲み込んでしまったとしても、カタラーゼによって体内で過酸化水素が分解されるため、健康に影響が出ることはありません。
一方、無カタラーゼ症の人は過酸化水素を分解できないため、ホワイトニングを行うと体内に成分が蓄積し、腫れや壊死など重篤な口腔疾患の罹患を招く恐れがあります。
そのため、無カタラーゼはホワイトニングの絶対的禁忌症(絶対にホワイトニングを受けてはいけない症状)とされています。
②妊娠中・授乳中の人
妊娠中は母体や胎児への影響が懸念される上、ホルモンバランスの変化やつわりによって口内環境が悪化しやすいた め、ホワイトニングができません。
また、薬剤に含まれる漂白成分が揮発し、母乳に入り込む可能性があるので、授乳中もホワイトニング不可です。
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③虫歯・歯周病がある人
虫歯・歯周病があってもホワイトニングは可能です。しかし、多くの歯科クリニックでは治療優先となるため、虫歯や歯周病の症状があるうちはホワイトニングができない可能性が高いでしょう。
虫歯や歯周病がある状態でホワイトニングを行うと、知覚過敏を引き起こしやすいだけでなく、薬剤によって仮歯や詰め物が取れやすくなり、治療が遅れることがあります。
また、理想の白さを目指すには、2〜3ヶ月程度ホワイトニングを継続しなければなりません。虫歯や歯周病があると、このホワイトニング期間中に症状が進行する恐れがあります。
④知覚過敏の症状がある人・歯にヒビがある人
知覚過敏の症状がある人は、薬剤によって激しい痛みをともなう可能性があるため、ホワイトニングができません。
そもそも知覚過敏とは、歯の外側にあるエナメル質がすり減り、内側にある象牙質が剥き出しになっている状態です。象牙質は神経に近いため、薬剤の刺激を受けると痛みを感じやすくなります。
同様の理由で、歯にヒビが入っている人もホワイトニングができません。特に、歯のヒビが深い場合は歯髄炎(歯の神経組織に起こる炎症)を発症するリスクもあるので、治療が優先されることが多いでしょう。
⑤光線過敏症(日光アレルギー)のある人
光線過敏症とは、日光に当たることで皮膚のかゆみや赤み、発疹などが生じる免疫反応です。
オフィスホワイトニングでは漂白成分の効果を促進するため、特殊な光を照射して施術を行います。
照射するのは日光ではなくブルーライトですが、光線過敏症の人は免疫反応を起こす可能性があるため、ホワイトニングは禁忌とされています。
ただし、光を照射しないホワイトニングは可能です。一般的なホームホワイトニングのように、マウスピースとホワイトニングジェルを使用するホワイトニングは処置を行えます。
⑥気管支喘息などの呼吸器疾患がある人
ホワイトニング中は薬剤から微量のガスが発生します。
気管支喘息などの呼吸疾患がある人は、このガスによって喘息などの発作を起こす可能性があるため、ホワイトニングは禁忌とされています。
⑦歯が生え変わっていない人
歯が生え変わっていない人は、薬剤によるリスクが考えられるため、ホワイトニングができません。
乳歯や混合歯列期の永久歯に対する影響は明確になっていませんが、歯根が未完成である成長期にホワイトニングを行うと、歯根の形成に影響を及ぼす可能性があるとされています。
また、乳歯や生えてきたばかりの永久歯は、石灰化度が低くやわらかいため、痛みを感じやすいです。低濃度の薬剤を使うホワイトニングであっても、歯が生え変わっていない小児は避けたほうがよいでしょう。
⑧口唇ヘルペスがある人
口唇ヘルペスは感染リスクがあるため、症状が治るまではホワイトニングができません。
また、症状がない場合でも、過去に口唇ヘルペスを発症した人は、唇の保護材や照射による刺激などで症状が再発することがあります。
ホワイトニングができない人の項目に該当しない場合でも、口腔内の状態によってはホワイトニングをしないほうがいい場合があります。
以下に該当する人は、ホワイトニングを受けるか要検討、もしくは歯科医師と相談した上で決めましょう。
18歳未満の人
歯並びが悪い人
歯科矯正中の人
口内炎やヘルペスがある人
親知らず抜歯直後の人
被せ物・詰め物が多い人
ホワイトニングで白くならない歯がある人
ここではケース別に、ホワイトニングをしないほうがいい理由を解説します。
①18歳未満の人
18歳未満のホワイトニングは、歯や歯根に影響を及ぼす可能性があります。
一般的に歯の生え変わりが完了するのは14〜16歳頃とされていますが、個人差があるため、原則としてホワイトニングは18歳以上が対象となっています。
中学生や高校生でもできるホワイトニングもありますが、未成年者がホワイトニングを行う場合は、リスクも踏まえて検討・判断することが大切です。
②歯並びが悪い人
歯並びが悪い人がホワイトニングをすると、仕上がりにムラが出る可能性があります。
特に歯と歯の重なりが強い方は、ホワイトニングの薬剤が塗布できない場合や、光照射がうまくいかないことがあります。
歯並びが悪い人は、ホワイトニングを行う前に歯科クリニックに相談してみましょう。歯並びの状態を確認し、歯列矯正を先に行った方がよいか判断してもらえます。
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③歯科矯正中の人
歯科矯正中は装置によって歯に力がかかっているため、ホワイトニングをすると普段よりも強い痛みが生じやすいです。薬剤による痛みが心配な人はホワイトニングを控えたほうがよいでしょう。
また、矯正中は装置によって可能なホワイトニングが制限されます。ワイヤー矯正の場合、表側矯正をしている人は歯の表面に矯正装置がついているため、ホワイトニングができません。一方、裏側矯正はオフィスホワイトニングのみ可能です。
マウスピース矯正はオフィス・ホームともにホワイトニングができます。ただし、歯の動きを調整する「アタッチメント」を装着している場合は色ムラができやすいため、矯正完了後にホワイトニングを始めるのがおすすめです。
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④口内炎がある人
口内炎がある場合、患部を保護すればホワイトニングは可能です。
しかし、口内炎の数が多い場合や痛みが強い場合は、症状が落ち着くまでホワイトニングができない場合があります。
症状が気になる方はホワイトニングを行う前に、歯科クリニックに相談しましょう。
⑤抜歯直後の人
抜歯直後にホワイトニングを行うと、照射によって血行が良くなり、抜歯した部分から血が出やすくなります。
そのため、抜歯直後の人に対してはホワイトニングを断るクリニックが多いです。親知らずなど抜歯をして間もない人は、短くても1〜2週間程度はホワイトニングを控えたほうがよいでしょう。
⑥被せ物・詰め物が多い人
詰め物や被せ物などの人工歯は、そもそも天然歯と構造が異なるため、ホワイトニングを行っても白くなりません。
そのため、詰め物や被せ物が多い人がホワイトニングをすると、仕上がりにムラができやすいです。