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歯科矯正
最終更新日:2024年3月29日

私って歯列矯正が必要なレベルなの?必要ない人の特徴は?

歯並びがやや気になるものの、歯列矯正が必要なレベルかどうか判断できずに悩んではいませんか。当記事では歯列矯正の必要性を見極める判断基準や、治療しなくても問題ない人の共通点などを紹介します。

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歯科矯正ブログ編集チーム

木村真由美

Oh my teethでのマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新中。ミッションは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。

歯並びがそこまで悪いわけではないものの、「もしかしたら私って歯列矯正が必要なのでは?」と気になってはいませんか。

結論から言えば、歯列矯正は「このぐらい歯並びが悪ければ必要」といった明確な基準がなく、最終的には個人の判断となります。

しかし、歯並びの状態によっては、私生活に影響が出たり、今後噛み合わせが悪くなるなどのトラブルが起こったりする場合があるため、歯列矯正を検討する場合は慎重に見極めることが大切です。

そこで本記事では、歯列矯正が必要なレベルかどうか判断するポイントを解説。歯列矯正が必要ない人に共通する条件や、歯列矯正そのものが難しいケースについても紹介します。

「私の歯並びは歯列矯正が必要なレベルなの?」「子どもの歯列矯正をやるべきか悩んでいる」という方は、ぜひ参考にしてください。

歯列矯正が必要なレベルか判断する4つのポイント

歯列矯正が必要なレベルか判断する4つのポイント

実際に歯並びの状態を見て、歯列矯正が必要かどうか判断するのは、歯科医師のように専門知識を持っていなければ難しいです。なぜなら、歯列矯正は必要性を決めるための明確な基準がないからです。

しかし、歯科クリニックへ相談に行く前に、歯列矯正が必要かある程度自身で判断したい方もいるでしょう。そこで、判断材料としてチェックしたいのが以下のポイントです。

  • 虫歯や歯周病にかかりやすいか

  • 噛み合わせに影響がないか

  • 発音に影響がないか歯

  • 歯並びにコンプレックスを感じているか

ここでは、上記の4点がなぜ歯列矯正が必要か判断するポイントになるのか解説します。

虫歯や歯周病にかかりやすいか

虫歯や歯周病にかかりやすい人は、歯並びに問題があって磨き残しが増えている可能性があります。

とくに歯と歯が重なって生えていたり、歯の高さが大きくズレていたりすると、丁寧に歯磨きをしてもブラシが届きにくく、汚れが落としきれていないことが多いです。

このような場合は歯列矯正を行うことで、口腔内のお手入れがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを低減できます。

「しっかり歯磨きをしているのに、なぜか虫歯や歯周病にかかりやすい」という人は、一度矯正相談へ行くことをおすすめします。

噛み合わせに問題がないか

「食べ物を噛めない部分がある」「誤って頬を噛んでしまうことが多い」など、噛み合わせが悪いと感じやすい人は、歯並びに問題がある可能性が高いです。

たとえば、奥歯は嚙み合っているのに前歯が噛み合わない「開咬」の場合、前歯で食べ物を噛み切りにくいです。

また、歯並びが凸凹している「叢生」も、噛み合わせの悪さの原因になっていることがあります。

歯並びが悪く噛み合わせが悪化すると、食事がしにくくなるだけでなく、筋肉のバランスが乱れ、肩こりや頭痛など、体の不調につながることもあります。

何をしても肩こりや頭痛が改善されない場合は、噛み合わせに問題がある可能性も考えられるため、早めに歯科クリニックで検査を行ったほうがよいでしょう。

発音に影響がないか

サ行やタ行など、特定の言葉がうまく発音できない場合や、発音時に空気が抜ける感じがある場合は、歯並びに何らかの問題があるかもしれません。

歯並びの悪さが発音に与える影響は大きく、歯と歯の間に隙間がある歯並び、舌を動かしにくい歯並び、唇の動きが制限される歯並びは発音がしにくくなります。

このような歯並びの場合は、歯列矯正を行うことで発音しやすくなる可能性があります。「職業柄、発音を改善したい」「よく相手に聞き返される」といった悩みを抱えている人は、ぜひ矯正相談へ行ってみましょう。

歯並びにコンプレックスを感じているか

口腔内のトラブルはとくにないものの、「面と向かって会話するのが恥ずかしい」「人前で口を開けて笑えない」など、歯並びに対してコンプレックスを感じている人も、歯列矯正を検討してみてもいいかもしれません。

歯並びにコンプレックスを感じていると、人前で笑ったり会話したりするのが億劫になり、人間関係に支障をきたす可能性があるからです。

ただしこのような場合、歯並びの状態によっては歯列矯正が必要ないと判断されることもあります。

まずは歯科クリニックで、歯並びがどのような状態か適切に判断してもらいましょう。

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歯列矯正が必要ない人に共通する3つの条件

歯列矯正が必要ない人に共通する3つの条件

前述の通り、歯列矯正を希望している場合でも、歯並びの状態によっては歯科クリニックで「歯列矯正の必要がない」と判断されることがあります。その可能性が高い人に共通する条件は以下の通りです。

  • 歯並びや歯の大きさが左右対称

  • 噛み合わせがよい

  • 歯がまっすぐ生えている

それぞれについて解説します。

歯並びや歯の大きさが左右対称

歯列矯正が必要ない歯並びは、前歯を中心に左右対称になっています。

反対に、上の歯と下の歯を噛み合わせた際、「正中」とよばれる顔の中心の縦軸が前歯の中心からずれている場合は、噛み合わせに問題がある可能性が高いです。

とくに正中が大きくずれている場合は、歯の生え方やあごの骨の問題が大きく、そのままにしておくと、食事や発音に影響が及ぶ場合があります。

噛み合わせがよい

歯列矯正が必要ない歯並びは、見た目の美しさだけでなく、噛み合わせのよさも重要です。噛み合わせがよいか判断するポイントは以下の通りです。鏡を見ながらチェックしてみましょう。

  • あごに痛みや違和感がない

  • 噛んだときに違和感がない

  • 上下の奥歯がしっかり嚙み合っている

  • 噛んだときに歯と歯の間に隙間がない

  • 歯並びがアーチ状のUの字になっている

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歯がまっすぐ生えている

歯列矯正が必要ない人は、歯がまっすぐに近い傾きで生えていることが多いです。反対に、捻じれて生えている歯や、重なり合って生えている歯が多いと、歯並びが凸凹になりやすく、歯列矯正の必要性が高くなります。

歯列矯正をしたほうがいい歯並び

歯並びの種類のイラスト

歯の位置や生え方が乱れていたり、噛み合わせが悪い状態の歯並びは、専門用語で「不正咬合(ふせいこうごう)」と呼ばれます。

不正咬合の主な種類は以下の通りです。

  • 上顎前突(出っ歯)

  • 下顎前突(受け口・しゃくれ・反対咬合)

  • 空隙歯列(すきっ歯)

  • 過蓋咬合(ディープバイト)

  • 交叉咬合(クロスバイト)

  • 叢生(乱ぐい歯)

  • 開咬(オープンバイト)

歯並びの状態にもよりますが、不正咬合に該当する場合は、歯科クリニックで歯列矯正を勧められることがあります。

ここでは不正咬合の種類と、それぞれの特徴を解説します。

上顎前突

出っ歯の症例

上顎前突(じょうがくぜんとつ)はいわゆる「出っ歯」と呼ばれる歯並びで、上の前歯が下の前歯よりも前方に突き出ている状態です。

原因は大きく2通りで、舌で歯を押したり、指しゃぶりをしたりすることで徐々に歯が前方に出るケースと、骨格や歯の大きさが遺伝して出っ歯になるケースがあります。

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下顎前突

受け口の症例

下顎前突(かがくぜんとつ)とは、下顎が上顎より前方に出ている状態です。「受け口」「しゃくれ」「反対咬合」とも呼ばれます。

下顎前突は遺伝や口周りの悪癖に加え、下あごの発達、上あごの未発達によっても起こることがあります。

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空隙歯列

すきっ歯

空隙歯列(くうげきしれつ)とは、通称「すきっ歯」と呼ばれる歯並びで、歯と歯の間に隙間がある状態です。

生まれつき歯の本数が少なかったり、歯の大きさが小さかったりするケース(先天的要因)と、口周りの悪癖などが原因で起こるケース(後天的要因)があります。

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過蓋咬合

過蓋咬合

過蓋咬合(かがいこうごう)は奥歯で噛んだときに、噛み合わせが深すぎて下の歯がほとんど見えない状態を指します。「ディープバイト」とも呼ばれます。

骨格に問題がある場合や、歯ぎしり・食いしばりなど、口周りの悪癖がある場合は噛み合わせが深くなりやすいです。

また、奥歯を失ったまま放置することで歯の高さが合わなくなり、噛み合わせが深くなる場合もあります。

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交叉咬合

交叉咬合

交叉咬合(こうさこうごう)は文字通り、歯並びの途中で噛み合わせが交叉している状態を指します。「クロスバイト」とも呼ばれます。

生まれつきあごのバランスが悪い場合や、いつも同じ側を下にして寝る、同じ側で頬杖をつくなど、日常的な癖がある場合も交叉咬合になりやすいです。

また成長過程において、上下の顎骨のバランスが誤った方向へ成長し、交叉咬合になる場合もあります。

叢生

ガタガタの歯並び

叢生(そうせい)とは歯と歯が重なりあって、凸凹になっている歯並びのことです。「乱ぐい歯」とも呼ばれます。八重歯もこの叢生の一種です。

叢生はあごの骨のサイズと歯の大きさのバランスが悪い、生まれつき歯の本数が多いなど、基本的に歯が生えるスペースの不足によって起こることが多いです。

あごの骨や歯の大きさに問題ない場合でも、指しゃぶりや舌で歯を押す癖などによって、部分的に歯並びが悪くなる場合もあります。

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開咬

開咬

開咬(かいこう)は、奥歯で噛んだときに前歯が噛み合わない状態です。前歯が開いている状態から、「オープンバイト」とも呼ばれます。

開咬は遺伝や口周りの悪癖のほか、顎関節症や関節リウマチなどの疾患が原因で起こる場合もあります。

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歯列矯正が難しいケース

歯列矯正が難しいケース

歯列矯正を希望する場合でも、歯列矯正自体が難しいケースに該当する場合は治療をおすすめできません。歯列矯正そのものが難しいケースは以下の通りです。

奇形歯がある

周りの歯に比べて大きさが極端に小さい「矮小歯」や、2つの歯が1つにくっついている「癒合歯」など、奇形歯がある場合は治療の難易度が上がります。

必ずしも歯列矯正ができないわけではありませんが、詰め物・被せ物(補綴治療)をしたり、歯の大きさを削って小さくする「IPR」という方法を取り入れたり、試行錯誤しながら治療を行わなければなりません。

そのため、歯科クリニックによっては矯正治療ができない場合もあります。

顎骨や口腔内に腫瘍がある

顎骨や口腔内に腫瘍ができることで歯並びが悪くなる場合もあります。

一例として挙げられるのが「エナメル上皮腫」です。エナメル上皮腫はあごの骨の中にできることが多く、発生すると周辺の歯がぐらついたり、傾いたりすることがあります。

このような場合は歯列矯正ではなく、腫瘍摘出手術が必要です。

歯科医師の指示が守れない

理想的な歯並びを手に入れるには、歯科医師の指示に従って治療を進めていくことが最も重要です。

反対に歯科医師の指示が守れないと、治療が計画通りに進められず、いつまで経っても治療を終えられない可能性があります。

本人が歯並びを気にしていない

矯正が可能な歯並びでも、本人が歯並びを気にしていない場合は歯列矯正が難しいです。代表的な例として挙げられるのが、子どもの歯列矯正(小児矯正)です。

とくに自身で取り外しができるマウスピース矯正の場合、子どもが嫌がって矯正装置を外してしまうことも少なくありません。そのままモチベーションが下がり、歯列矯正を途中でやめてしまう人もいるでしょう。

このように、「歯並びを治したい」という意思が本人にない場合は、歯列矯正を続けるのが難しいです。もし、歯並びを気にしていない子どもに歯列矯正を行う場合は、親の根気強いサポートが必要になります。

歯列矯正が必要なレベルか判断するのが難しい人へ

「自身の歯並びが気になっているものの、歯列矯正が必要なレベルか判断するのが難しい」という方は、歯科クリニックで診断してもらうのが確実です。

マウスピース矯正 Oh my teethでは、最新のAI機器であなたの歯並びをスキャンし、矯正が必要そうか、必要であればどんな方法が適しているのかをお話しします。

初診料や相談は無料です。まずはお気軽にご予約ください。

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