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最終更新日:2025年4月29日

部分矯正で前歯のねじれは治療できる?費用や治療方法を徹底解説!

マウスピース矯正

部分矯正は気になる前歯のみを矯正する治療方法です。

「前歯1本だけねじれている」、「1本だけ少しズレて見える」

こういった小さな歯並びの悩みは、意外と多くの人が抱えています。実は、その歯のねじれ、部分矯正で短期間・低コストで整えられることが多いんです。

この記事では、1本だけのズレを矯正する方法や治療の流れ、費用感までわかりやすく解説します。

「これくらいで矯正って大げさかな?」と迷っている方こそ、ぜひ参考にしてみてください。

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歯科矯正ブログ編集チーム

木村真由美

Oh my teethでのマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新中。ミッションは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。

前歯のねじれ(捻転歯)が起こる原因

スペース不足の歯並びのイメージ

捻転歯(ねんてんし)とは、歯がねじれた状態で生えている歯のことです。

前歯がねじれてしまう原因はさまざまですが、最も一般的なのは歯がきれいに並ぶためのスペースが不足している点が挙げられます。

それぞれの原因が正しく理解できるようにチェックしていきましょう。

歯の大きさや骨格の遺伝

歯並びがそのまま遺伝するというよりは、歯の大きさや骨格が遺伝したことで、同じような歯並びになることがあります。

両親や親族の前歯がねじれて生えている場合は、同じように生えてくることがあるでしょう。

歯が並ぶスペース不足

あごが小さいなど、歯がきれいに並ぶためのスペースが足りないと、歯が重なり合ったりねじれたりして生えやすくなります。これが前歯のねじれを引き起こす原因の一つです。

また、大人になってから前歯がねじれてきた場合は、親知らずが影響している可能性も考えられます。奥で親知らずが横向きに生えるなどして前方の歯を押し出し、その結果として前歯にねじれが生じることもあります。

指しゃぶりや舌癖などの悪習癖

指しゃぶりが原因で前歯がねじれることもあります。

初めはまっすぐに生えてきた永久歯でも、このような癖によって後からねじれが生じることがあります。

指しゃぶりと同様に、「舌癖(ぜつへき)」にも注意が必要です。舌は通常、上あごの「スポット」と呼ばれる位置にあります。

しかし、舌がこの位置が定まらず、前歯の後ろにあると常に舌で前歯を押しているような状態になり、歯並びに影響を与えてしまうのです。

指しゃぶりや舌癖などの悪習癖

指しゃぶりや舌癖は心がけ次第で治せるので、日頃の悪習慣には注意しましょう。

過剰歯

通常よりも歯の本数が多い「過剰歯」があると、他の歯が並ぶスペースを妨げ、前歯がねじれて生える原因となることがあります。

過剰歯のほか、本来抜けるはずの乳歯が抜けずに残ってしまうことも、後から生えてくる永久歯の並び方に影響し、前歯のねじれを引き起こす一因となる場合もあります。

前歯のねじれは部分矯正で治療可能!ただし例外あり

前歯のねじれは、軽度であれば部分矯正で治療可能です。ただし歯並びの状態によってはできないケースもあります。

例えば前から2番目の歯は、歯のサイズが比較的小さい傾向にありますが、大きく回転させて位置を整える必要があります。

マウスピースでの部分矯正は、歯の頭をつかんで動かしていく治療です。そのため、歯のサイズが小さい場合は、コントロールが難しく、部分矯正での対応が困難なこともあります。

また、ねじれだけでなく、お口全体の噛み合わせにも問題がある場合は、全体矯正や外科的な処置が必要となる可能性も考えられます。

「部分矯正ができるか知りたい」場合は、歯科医院での精密検査が必要です。マウスピース矯正Oh my teethは、歯科医師による診断を無料で受けられます。

3Dスキャナーで歯型を採取し、マウスピース矯正で歯並びをなおせるか診断します。診断にかかる時間は、およそ30分。予約も簡単1分で完了するので、ぜひお気軽にご予約ください。

前歯のねじれ、部分矯正で治る?

部分矯正で前歯のねじれを治す方法

部分矯正で前歯のねじれを治す方法

部分矯正で前歯のねじれを治すには、歯を並べるスペースを確保してから、ワイヤーもしくはマウスピースを用いて、矯正を進めていきます。

それぞれの工程が理解できるように、詳しく見ていきましょう。

IPRで歯を並べるスペースを作る

部分矯正で歯をきれいに並べるためには、歯が動くためのスペースが必要になることがあります。そのスペースを作る方法の一つに「IPR(アイピーアール)」という処置があります。

IPRは、歯と歯の間(隣接面)を専用の器具でわずかに削る処置で、「ディスキング」とも呼ばれています。削る量は歯の表面のエナメル質の範囲内で行われ、一面あたり最大でも0.5mm程度が目安です。

このIPRを必要な箇所に複数行うことで、歯列全体で合計3mm前後のスペースを生み出すことも可能です。

なお、エナメル質の厚みは1〜1.5mmですが、個人差があるため歯や歯列の状態にあわせて削る量を調整しながら処置を行います。

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ワイヤー矯正を行う

ワイヤーで部分矯正を行う

ワイヤー矯正は歯科矯正の中で最も歴史の深い治療法です。歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる装置をつけ、そこにワイヤーを通して歯を動かします。

出っ歯や受け口、ガタガタの歯並びなど幅広い症例に対応しているのが特徴です。

矯正する範囲にもよりますが、部分矯正は基本的に歯並びを改善したい歯とその周辺にブラケットを装着します。

ワイヤー矯正は固定式で、矯正が終了するまで装置を付けっぱなしにしておかなければいけません。

矯正装置が目立つ・歯磨きや食事がしにくいなどのデメリットはありますが、固定式なぶん自己管理が不要です。

もし矯正装置の見た目が気になる場合は、装置を歯の内側に装着する裏側矯正を検討してみてください。

マウスピース矯正を行う

マウスピースでも部分矯正ができます。薄くて透明なマウスピースを1日20時間以上装着し、定期的に交換することで歯を動かします。

マウスピース矯正の一番のメリットは目立ちにくい点。マウスピースは半透明のプラスチックで作られているので、会話で口を開いた時でも見えにくいです。

また、金属を使用していないので金属アレルギーの方でも装着可能。自身のタイミングで着脱できるので、食事や歯磨きに支障が出ないなどのメリットもあります。

しかし、着脱が自由にできる文、自己管理が重要です。装着時間が守られていないと、予定通りに治療が進まなくなる恐れも。場合によってはマウスピースの作り直しが必要になることもあります。

前歯のねじれの状態によっては、マウスピース矯正が適応外になることも。あなたの前歯のねじれがマウスピースで治せるかどうかは、精密検査が必要です。

マウスピース矯正Oh my teethでは、無料診断の3Dシミュレーションで前歯のねじれがどのように動くのか治療前に確認できます。

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部分矯正が終わったら保定装置(リテーナー)を装着する

リテーナーを装着する期間

矯正後の保定装置の装着は必須。

保定装置を装着しないと、歯並びが後戻りしてしまう恐れがあるからです。

保定装置には透明で自身で着脱するタイプと、ワイヤーを接着剤で装着する固定式の2つのタイプがあります。

歯科矯正は、歯を並べたら終わりではありません。矯正終了後は保定装置を使って、整った歯並びを安定させる必要があることを頭に入れておきましょう。

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【歯科医師が解説】マウスピース矯正の「リテーナー(保定装置)」とは?装着時間や期間を解説

部分矯正で前歯のねじれを治す費用や期間の目安

部分矯正にかかる費用や期間は、選択する治療法によって異なります。主な治療法について、一般的な目安を以下にまとめました。

部分矯正の種類別の費用と期間の比較表

種類

表側矯正

裏側矯正

マウスピース矯正

費用

30~60万円

40~70万円

10~40万円

期間

2ヶ月~1年程度

5ヶ月~1年程度

2ヶ月~1年程度

通院頻度

1ヶ月に1回

1ヶ月に1回

1~3ヶ月に1回

上記の表はあくまで目安であり、実際の費用はお口の状態(症例)や矯正を行う歯の本数・範囲などによって変動します。

例えば、以前に矯正治療を受けた歯が少し動いてしまった「後戻り」に対する再治療など、比較的軽微なケースでは、費用が10万円程度に収まることもあります。

一方で、ある程度の範囲にわたる歯並びの乱れを整える必要がある場合などは、30万~70万円程度の費用が目安です。

ご自身の歯並びでどの程度の費用がかかるか、まずは歯科医師に相談してみましょう。

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前歯のねじれが及ぼす影響

前歯のねじれが及ぼす影響

前歯のねじれを放置しておくと、以下の影響が出る恐れがあります。

  • 見た目が気になって思いっきり笑えない

  • 虫歯や歯周病のリスクが高まる

  • ほかの歯に負担がかかる

影響が正しく理解できるように詳しく見ていきましょう。

見た目が気になって思いっきり笑えない

前歯は人目に触れやすい部分のため、ねじれがあると「歯並びがよくない人」という印象を与えがちです。また、人前で話したり笑ったりすることにためらいを持つ人やコンプレックスに感じる人も少なくありません。

しかし、歯科矯正をして「歯並びがきれい」という印象を与えやすいのも前歯なので、矯正をすることで得られるメリットは大きいです。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

前歯のねじれで歯並びが悪いと歯磨きがしにくく、プラークが溜まりやすいため、虫歯や歯周病の原因になります。

ほかの歯に負担がかかる

前歯の歯並びが悪いと、食べ物を噛む際に奥歯に集中してしまう恐れがあります。奥歯で噛む頻度が高くなり負担をかけてしまうと、歯がかけてしまうことも。前歯だけの問題と思われがちなねじれも、実はお口全体のバランスや他の歯の健康に影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。

前歯のねじれの部分矯正で失敗しないためのポイント

前歯のねじれの部分矯正で失敗しないためのポイント

前歯のねじれの部分矯正で失敗するのを避けるには、経験豊富な歯科医師が在籍しているかをチェックする、複数の歯科クリニックを比較するといったポイントを押さえることが大切です。

後悔しない部分矯正が受けられるように、詳しく見ていきましょう。

経験豊富な歯科医師が在籍しているかチェック

矯正治療の仕上がりは、矯正担当医の経験やスキルによって左右されると言っても過言ではありません。

しかしドクターの経験値やスキルを、患者さん自身が見極めるのはなかなか難しいでしょう。

そこでおすすめしたいのが、ドクターが認定医や専門医の資格を持っているかどうかをチェックすることです。

認定医や専門医は、学会や団体が定める審査をクリアしたドクターで、一定水準以上のスキルがあることが認められています。

ただし、これらの資格を持っていれば絶対安心というわけではありません。ほかの要素とも照らし合わせて検討してみましょう。

カウンセリング・問診が丁寧かをチェック

可能な限り疑問を解消できるように、事前説明をしっかりと行っている歯科クリニックを選ぶことも大切です。

治療法のメリットはもちろん、デメリットまでくまなく教えてもらえるかも重要なポイント。

治療にかかる具体的な費用を提示してくれるかもチェックして、すべて納得できてから治療を検討しましょう。

複数の歯科クリニックを比較する

前歯のねじれの部分矯正には、さまざまな治療法があります。歯科クリニックによって治療法は異なりますし、「あなたの歯並びでは部分矯正できません」と言われる可能性も。

部分矯正は全体矯正と比較すると安価ですが、高額な費用を支払うことは同じです。

そのため、すぐに一つのクリニックに決めるのではなく、いくつかのクリニックでカウンセリングを受けてみることをおすすめします。それぞれのクリニックで提案される治療方針や費用について説明を聞き、内容を比較検討した上で、ご自身が納得できるクリニックを選ぶことが大切です。

前歯のねじれ、部分矯正で治る?

次に部分矯正と前歯のねじれに関する質問を紹介します。

ねじれた前歯を自力で動かせませんか?

結論から言うと歯を自力で動かせませんし、非常に危険です。

自力で無理やり動かすと歯と歯茎を傷つけてしまい、最悪、歯の神経が死んでしまった場合は、抜歯になってしまうことがあります。

自力でできる範囲としては、今以上に歯並びが悪くならない対策をとることです。

舌癖の部分で解説したスポットの位置を常に意識することや、口呼吸などの悪習癖に注意してみてください。

90度に大きくねじれた前歯を部分矯正で治療できますか?

部分矯正で対応できるかは、歯並びによります。

歯並びのガタガタがひどかったり、歯を並べるスペースが足りなかったりするケースでは、抜歯が必要になることが多く歯を大きく動かさなければなりません。そのため、全体矯正が適用になることが多いです。

そして、歯並びだけでなく骨格に問題があるケースでは、全体矯正に加えて外科矯正が必要になることも覚えておきましょう。

自身の前歯のねじれが部分矯正で治療できるか相談してみよう

自身の前歯のねじれが部分矯正で治療できるか相談してみよう

部分矯正は全体矯正と比較して費用は安価ですが、矯正方法や装置の素材・歯科クリニックによっても相場は変わります。

そして自身の前歯のねじれが部分矯正で治療できるかは、詳しく検査をしないとわかりません。

「まずは部分矯正で対応できるかだけでも知りたい」という場合は、ぜひマウスピース矯正 Oh my teethへお越しください。

上下前歯の部分矯正ができるか、無料で検査が受けられます。マウスピース矯正 Oh my teethは矯正に必要な検査は無料、原則矯正開始後の来院は不要です。

まずはお気軽に無料診断へお越しくださいね。

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