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歯科矯正
最終更新日:2023年10月11日

安いワイヤー矯正は大丈夫?低価格な理由や選ぶ際の注意点を解説

ワイヤー矯正でも安いものや高いものがあるのはなぜでしょうか。本記事では低価格にできる理由や費用目安、選ぶ際の注意点を解説。安くても満足度の高いワイヤー矯正を選びたい方は必見です。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

高額な治療費がかかるイメージが強いワイヤー矯正ですが、実は矯正範囲や方法によっては安い値段で受けられるものもあります。

ただし、安いワイヤー矯正は「すべての歯並びの乱れをなおせるわけではない」ため注意が必要です。また、安さを重視すると目立ちやすい矯正装置になるといったデメリットもあります。

そこで本記事では、ワイヤー矯正を低価格に設定できる理由や対応できる範囲、矯正を受けるクリニックの選び方などを解説。安いワイヤー矯正を検討する際に知っておくべきポイントを押さえましょう。

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ワイヤー矯正の平均的な費用

高額な治療費がかかるイメージが強い歯科矯正。事実、ワイヤー矯正は数十万円から100万円以上の治療費を必要とします。

以下はワイヤー矯正の種類別および矯正範囲別の値段です。

全体矯正

部分矯正

表側矯正

60万〜130万円

30万〜60万円

裏側矯正

100万〜170万円

40万〜70万円

ハーフリンガル矯正

80万〜150万円

35万〜65万円

値段が変わる要素①:矯正範囲

安いワイヤー矯正は大丈夫?低価格な理由や選ぶ際の注意点を解説

ワイヤー矯正は、矯正を行う範囲によって値段が異なります。上あごと下あご、すべての歯に矯正を行う全体矯正は、前歯のみなど部分的に矯正する部分矯正と比べて値段が高くなります。

矯正方法によっても異なりますが、部分矯正は全体矯正の約半額程度の値段を設定しているクリニックが多いです。

値段が変わる要素②:矯正方法

安いワイヤー矯正は大丈夫?低価格な理由や選ぶ際の注意点を解説

ワイヤー矯正は、矯正方法によって値段が異なります。矯正方法には代表的なものとして以下の3種類があります。

  • 表側矯正:歯の表面に矯正装置をつける

  • 裏側矯正(舌側矯正):歯の裏側(舌側)に矯正装置をつける

  • ハーフリンガル矯正:上の歯に裏側矯正、下の歯に表側矯正を行う

上記3種類の矯正方法のうち、最も安いのは表側矯正です。次にハーフリンガル矯正が安く、最も高いのは裏側矯正です。裏側矯正の値段が高くなるのは、以下のような理由からです。

  • 歯の裏側に矯正装置をつけるのは表側につけるよりも難易度が高いため、技術料が加算される

  • 歯の裏面は複雑な形状をしており、それにあわせたブラケットを一つひとつオーダーメイドで作る必要がある

ワイヤー矯正についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせて参考にしてくださいね。

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低価格なワイヤー矯正を実現できる理由

安いワイヤー矯正は大丈夫?低価格な理由や選ぶ際の注意点を解説

安いワイヤー矯正が低価格にできるのは、主に以下のような理由からです。安い理由を知ると、納得感を高めた上で選べるでしょう。

矯正範囲が限られているから

前述したように、ワイヤー矯正は全体矯正よりも部分矯正の方が安いです。

部分矯正は上下のあごの前歯だけではなく、上あごの前歯のみ、または、下あごの前歯のみなど、片あごだけの部分矯正を行っているクリニックもあります。その場合、上下の両あごに部分矯正を行う場合よりもさらに値段が安くなります。

モニター価格で提供されているから

クリニックの中には、ワイヤー矯正のモニター患者を募集しているところもあります。一定の条件をクリアする必要はありますが、モニターになると通常の料金よりも安い値段で歯科矯正が受けられる場合があります。

ワイヤー矯正をモニター価格で受けたい場合、事前に条件を確認しておくことが大切です。モニターになる条件には次のようなものがあります。

  • 歯並びやあご(または顔全体)の写真を公開する

  • ブログやツイッターなどのSNSで治療経過を発表する

  • 定期的に通院し、メンテナンスを受ける

ワイヤー矯正をモニター価格で受けるとどれくらいお得?

ワイヤー矯正のモニター価格はどれくらい安いのか、気になる方も多いでしょう。そこで今回Oh my teethでは、ワイヤー矯正のモニターを募集している6つのクリニックのモニター価格を調べてみました。(2022年7月 Oh my teeth 調べ)

クリニック

モニター価格の内容

クリニックA

表側矯正 2万円OFF

クリニックB

通常価格より3万円OFF

クリニックC

ワイヤー全体矯正 10万円OFF

クリニックD

通常価格の10%OFF

クリニックE

ワイヤー部分矯正 11万円OFF

クリニックF

ワイヤー部分矯正 11万円OFF

このように、ワイヤー矯正のモニター価格はクリニックによって設定が異なります。値引き金額を一律にしているところもあれば、「○割引」としているところもありました。

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安いワイヤー矯正は目立ちやすい?

ワイヤー矯正は、前述した矯正範囲や矯正方法の種類のほか、使用する矯正装置の種類によっても値段が異なります。

クリニックによって料金設定は異なりますが、基本的には金属製のブラケットとワイヤー装置が最も安く、目立ちにくい素材(セラミックや透明なプラスチックなど)を用いた装置は値段が高くなる傾向にあります。

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金属製のブラケットとワイヤーは目立ちやすいのがデメリットです。ただし、歯の裏側に矯正装置をつける裏側矯正(舌側矯正)や上の歯に裏側矯正、下の歯に表側矯正を行うハーフリンガル矯正であれば、金属製の矯正装置でも目立ちにくいです。

一方、裏側矯正とハーフリンガル矯正は表側矯正よりも値段が高くなってしまうのがデメリットです。目立ちやすさを我慢して安さを取るか、目立ちにくさを考慮して値段が高くなるのを受け入れるか、どちらを選ぶかは悩みどころでしょう。

また、目立ちにくさ以外にも、ブラケットとワイヤーを固定しない「セルフライゲーションブラケット」というシステムもあります。こちらは通常の矯正装置よりも少ない力で効率的に歯を動かせるメリットがありますが、値段が高くなります。

安いワイヤー矯正を選ぶ際の注意点

安いワイヤー矯正は大丈夫?低価格な理由や選ぶ際の注意点を解説

安いワイヤー矯正を選ぶ際には、下記の点に注意することが大切です。

コミュニケーションを取りやすいクリニックを選ぶ

安さだけを重視するのではなく、歯科矯正を受ける際にはドクターとコミュニケーションを取りやすいクリニックを選ぶことが重要です。

歯科矯正は治療を行うドクターと矯正装置をつける患者さんが「同じゴール(患者さんが望む理想の歯並び)」を目指す歯科治療です。ドクターが患者さんの話をあまり聞いてくれなかったり、治療方針を一方的に押し付けたりするようなクリニックはおすすめできません。

理想の歯並びを実現するには、ドクターが患者さんの悩みや要望を聞き入れ、また、患者さんもドクターの言うことをきちんと守る姿勢が大切です。これら「ドクターと患者の信頼関係」を築くには、日々の矯正生活におけるドクターとのコミュニケーションが必須です。

納得して治療を受けるためにも、矯正をスタートする前には

  • どんな歯並びになりたいか

  • どの程度まで歯が整えば満足できるか

など、自分が求める理想の歯並びをきちんとドクターに伝えておくとよいでしょう。

矯正前にあらかじめ自分の理想の歯並びをドクターに伝えておくことで、「目指す歯並び」のすり合わせができ、矯正完了時の満足度も高められます。

通いやすいクリニックを選ぶ

いくら値段が安いとは言え、遠方にあって交通費がかかるクリニックを選ぶのは考え物です。ワイヤー矯正の値段を安く抑えられたとしても、交通費がかさんでしまっては元も子もありません。

ワイヤー矯正は矯正装置の調整や歯の状態チェック、口腔内のクリーニングのため、基本的に1か月に1回程度、通院する必要があります。クリニックを選ぶ際には、自宅から通いやすい場所にあるか、交通費がどれくらいかかるかを考慮しましょう。

料金体系を確認する

安いワイヤー矯正は大丈夫?低価格な理由や選ぶ際の注意点を解説

歯科矯正は、クリニックによっては通院毎に調整料などの料金がかかるところがあります。クリニックによっては最初に総額を提示し、追加処置や治療が延長した場合でも、提示した総額以外の料金は一切かからないところもあります。

安い値段でワイヤー矯正を受ける際には、そのクリニックがどのような料金体系を取っているかを確認しておくことが大切です。安い値段でワイヤー矯正が受けられるとしても、調整料などの追加料金が発生するクリニックの場合、全体の費用が高くなってしまうことがあります。

治療を受ける前には、ドクターに「調整毎に料金がかかるのか」「トータルの費用がどれくらいかかるのか」など、クリニックの料金体系を確認しておくとよいでしょう。

安い理由を理解した上で検討しよう

ワイヤー矯正は安さだけを重視すると、自分が望む理想の歯並びとのギャップが生まれ、仕上がりに不満が出ることがあります。

たとえば、本当は全体矯正が必要な歯並びなのに「値段が安いから部分矯正にしよう」と値段だけで部分矯正を受けるのはおすすめできません。あまり歯並びが改善されずお金だけがかかってしまう、などの事態が発生してしまう恐れがあるからです。

安い値段のワイヤー矯正を受ける際には、本記事で紹介したような「そのワイヤー矯正がなぜ安いのか」をきちんと把握したり、ドクターからの説明を受けたりした上で、納得して選ぶようにしましょう。

安いワイヤー矯正は大丈夫?低価格な理由や選ぶ際の注意点を解説

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