「歯列矯正中で痛くて食事とれない」噛めない期間はいつまで続く?
歯科矯正中に食事をする際「ワイヤーが痛くて噛みにくい」「違和感を抱いて食べにくい」とお悩みではありませんか?本記事では歯列矯正中の食事で痛みをともなう場合の対策や、痛くても食べられる食べ物や食事の注意点などを紹介します。矯正中の外食デートのコツも紹介しますので食事を楽しみたい方は必見です!
歯列矯正中で噛むたびに歯が痛くて、思うように食事がとれない!
一体この痛みはいつまで続くの?
と思ったよりも矯正中の痛みがひどく、食事のしにくさにストレスを感じていませんか?
そんなお悩みを持つ方のために、調理方法や食事メニューの選択で痛みを軽減する方法を解説します。また、いつまで痛むのかを知ることで安心して矯正に進めます。
矯正中に痛みを極力抑える方法や、矯正生活をなるべく快適に過ごすための矯正方法の選び方も解説するので、これから矯正を始める方もぜひ最後まで読んでみてくださいね。
- 【個人差アリ】矯正中の食事が痛い原因
- ①歯が動くことによる痛み
- ②口内炎の痛み
- 痛みのピークは2-3日?いつまで続くの?
- 食事のときの痛みに耐えられない場合は?
- 早く好きなものを食べたい!矯正は期間で選ぶも手
- 歯科矯正中で痛むときの食事のコツ4選
- 食事のコツ1:柔らかいものを食べる
- 食事のコツ2:調理方法を工夫する
- 食事のコツ3:ビタミンB2を多く含む食材を取り入れる
- 食事のコツ4:ビタミンB6を多く含む食材を取り入れる
- ワイヤー矯正中の食事で注意すること
- 硬い:矯正装置の破損に注意
- くっつく:装置が外れるかも(麺類も!)
- 挟まりやすい:細かく切る工夫を
- マウスピース矯正中の食事で注意すること
- 矯正中もデートや外食を楽しもう!
- ナイフやフォークで食材を小さく切ってから食べる
- 食べるときは大きな口を開けないようにする
- 食後はお手洗いで食べかすをとる
- 食べ方を工夫して矯正中も食事を楽しもう
歯科矯正中は、歯が動く痛みと口内炎による痛みが生じることがあります。
①歯が動くことによる痛み
歯科矯正では歯に力をかけて移動させるため、歯が動く際に圧迫感のある痛みが生じやすいです。
特に「矯正開始直後」「ワイヤー調整後」「新しいマウスピースに交換した後」などは、食事をする際に強い痛みが生じることもあります。
痛みの感じ方には個人差があり、普通に炊いたご飯粒でも噛めない場合もあります。
②口内炎の痛み
ワイヤー矯正中は装置が口の内部や舌に擦れることで、口内炎ができることも少なくありません。
マウスピース矯正はワイヤー矯正よりも口腔内が傷つくリスクは少ないですが、マウスピースの縁が尖っていることで口腔内が傷つき、口内炎につながることも。
口内炎ができると、食事のときに痛みを感じたりしみたりしますが、気になる場合は、歯科医院で装置をカバーしてもらうこともできます。
歯科矯正開始直後や調整後の痛みは2〜3日がピークで、個人差はありますが1週間程度で落ち着いてくることが多いです。違和感や矯正中の食事にも1か月ほどで慣れていくでしょう。
前述した矯正中の食べ物に気を付ければ、最終的には矯正前に近い状態で食べられるようになってきます。
食事のときの痛みに耐えられない場合は?
矯正中に食事をする際、あまりにも痛みが強くて耐えられないときは、歯科医師に相談し、必要に応じて痛み止めを処方してもらいましょう。
ただし、痛み止めを常用してしまうと、骨の代謝を抑制してしまい、歯の移動が遅くなる可能性も。服用する回数については歯科医師に確認が必要です。
早く好きなものを食べたい!矯正は期間で選ぶも手
矯正期間が長くなると、好きなものを食べられなかったり外食でも歯磨きをしたりが大変になってきます。
年単位での矯正では、さらに何度も通院する必要があり途中で挫折してしまう人が3割(自社調査 2021年7月、n=3,000)もいるそうです。
こちらのクリニックは平均3ヶ月※で歯並びを矯正できるので、痛い期間をできるだけ短くすることも可能です。また、結婚式や卒業式など、歯並びを改善したい期限が迫っている方から選ばれています。
※2020/1~2023/7 Basicプランの平均(保定期間除く)
歯科矯正中の食事は慣れるまで柔らかい食べ物にする、料理方法を工夫するなどコツがいります。ここでは、痛みがあるときの食事のコツとおすすめの食べ物を紹介します。
食事のコツ1:柔らかいものを食べる
お粥・雑炊・リゾット
豆腐料理
玉子料理
味噌汁・スープ
野菜ジュース・スムージー
ヨーグルト・ゼリー・プリン
硬いものは歯に負担がかかるため、痛みがあるときは柔らかいものを食べるのがおすすめです。何も噛めないほど痛いときは、噛まなくてよいもの(お粥・スープ・ゼリー・ヨーグルトなど)を食べましょう。
食事のコツ2:調理方法を工夫する
太めの麺類
魚や野菜の煮物
ハンバーグ
そのままでは食べづらい食材でも、調理方法を工夫すると食べやすくなります。
たとえば人参や大根などの根菜は、歯への負担を軽減するため、細かく刻んだりすりおろしたりするのがおすすめ。また舌ですりつぶせるくらい柔らかく煮込めば、痛みがあるときでも食べられるでしょう。
痛みが落ち着いてきたら、ハンバーグなどのお肉も食べられるようになります。
痛みが強いと食欲が低下してしまうかもしれませんが、食事を抜くのは健康面でもできれば避けたいところです。ワイヤー矯正中の食事は、少しでもバランスよく栄養が取れるよう、調理方法を工夫することを心がけましょう。
食事のコツ3:ビタミンB2を多く含む食材を取り入れる
レバー
のり
玉子
納豆
牛乳
ビタミンB2には口の中の粘膜を守り、新陳代謝を助ける働きがあります。口内炎の予防や回復を早める効果もあるので、意識的に摂りたい食材です。
玉子スープやミルクスープにすると矯正中も食べやすいでしょう。
食事のコツ4:ビタミンB6を多く含む食材を取り入れる
まぐろ
かつお
バナナ
にんにく
粘膜の健康維持に役立つビタミンB6も、口内炎の予防や回復を助ける効果が期待できます。
食べやすくするために、スジが多いかつおやまぐろはたたきにするのがおすすめ。にんにくはすりおろしてスパイスとして料理に取り入れてみてください。
ワイヤー矯正中は食事をする際も矯正装置を装着したままです。そのため「食べにくい」「違和感がある」と食事をする上でストレスを感じている方も少なくありません。
また食べ物によっては、矯正装置に挟まって取りづらくなったり、装置が傷つき破損の原因になるものもあります。ワイヤー矯正中の食事によるトラブルを避けるためにも、以下の食べ物に注意しましょう。
硬い:矯正装置の破損に注意
フランスパン
せんべい
スルメイカ
ステーキ
りんご
硬い食材は、噛みしめるときに歯に負担がかかり痛みが出る原因に。またワイヤー矯正の場合、矯正装置に当たって傷つき・破損・外れる原因にもなるので、避けるのがベターです。
ただし同じ硬い食材でも、りんごなどは小さくカットしたりすりおろしたりするなど、工夫次第で食べられるものもあります。
くっつく:装置が外れるかも(麺類も!)
ガム
ソフトキャンディ
餅
ラーメン
パスタやうどん
粘着性が高い食材は、ワイヤー矯正との相性がよくありません。矯正装置にくっつくと取りづらく外れる場合もあるので、できるだけ控えましょう。
また、ガムやソフトキャンディは糖分も多く、虫歯になるリスクもあるので注意してください。
麺類には粘着性もあり、繊維質の多い食材と同じく矯正装置に挟まりやすいので要注意です。特に細長い麺は引っかかりやすいので、カットして食べるのがおすすめ。太めの麺やショートパスタを選ぶと絡まりにくくなります。
挟まりやすい:細かく切る工夫を
えのき
ニラ
ネギ
ほうれん草
ワイヤー矯正中は矯正装置と歯の間に、食べ物が挟まりやすくなります。特に繊維質の多い食材は、矯正装置に挟まってしまうと非常に取りづらいです。
食べても構いませんが、あらかじめ細かく切っておくなど、調理方法の工夫が必要です。
マウスピース矯正は痛い?理由や対処法5つとNG行為【歯科医師解説動画付き】
マウスピース矯正は食事中に矯正装置(マウスピース)を外せるため、ワイヤー矯正中のような食事制限はなく、矯正前と同じように食事を楽しめます。
ただし、マウスピースを装着している間は飲食できません。マウスピース装着中に口にできるものは水・炭酸水(砂糖の入っていないもの)・白湯のみ。コーヒーやジュースなどを装着中に飲んでしまうと、着色や虫歯の原因になるので要注意です。
マウスピース矯正中は飲食の前にマウスピースを必ず外し、飲食後はしっかり歯磨きをしてからマウスピースを装着するのが大切です。
こちらの歯科矯正では今ならオーラルケアキット付きプランを実施中です!
マウスピースつけたまま食べれるものは?マウスピース矯正中の外食の心得も解説
一人でいるときは気になりませんが、恋人や友人と食事をするときは「矯正装置に食べかすが挟まっていたらどうしよう」と心配になりますよね。
矯正中の食事デートや外食をスマートに楽しむためには、いくつか気をつけたいポイントがあります。
ナイフやフォークで食材を小さく切ってから食べる
前歯で噛み切る必要がある大きさの食べ物は(例えばお肉・パン・果物など)、ナイフやフォーク、箸で小さくカットすると食べやすくなります。見た目もスマートでおすすめの食べ方です。
食べるときは大きな口を開けないようにする
矯正装置に食べかすが挟まっていることも多いので、食事中は大きな口を開けないよう気を付けましょう。笑うときも口元に軽く手を添えると、口の中が見えにくくなります。
食後はお手洗いで食べかすをとる
ワイヤー矯正中は食べかすが挟まりやすいので、食後はできるだけ早く歯磨きをするのがベストです。外出時は歯ブラシや歯間ブラシ、タフトブラシを携帯しておくことをおすすめします。
しかし食事デートや外食のときは、人を待たせていることもあり、いつものように念入りに歯磨きができません。
時間がないときは、お手洗いでマウスウォッシュを使って手短にうがいをするだけでもお口の中がすっきりします。帰宅後にしっかりと歯磨きをしてください。
ワイヤー矯正は、慣れるまでに食事でストレスを感じやすく、煩わしさを感じることもあります。しかし、面倒さや痛みはずっと続くわけではありません。
食べ方を工夫することで、ワイヤー矯正中でも食事を十分楽しめます。一方、装置を着脱できるマウスピース矯正は、矯正前と同様に食事を楽しめます。
まだ矯正をはじめる前で、ワイヤー矯正中の食事や痛みが気になる場合は、装置を着脱できるマウスピース矯正を検討する手もあります。矯正中の食事に関することで何か疑問があれば、歯科医院に相談しましょう。