マウスピースつけたまま食べられるものは?矯正中の外食する際の注意点も解説
マウスピース矯正中は食事の際、自分でマウスピースを外すことができ、普段と同じように食事を楽しめます。
しかし、着脱が面倒に感じることもあるため「マウスピースつけたまま食べられるものってある?」と疑問に思う方もいるでしょう。
マウスピースをつけたまま食事をすると、虫歯や歯周病になりやすいだけでなくマウスピース自体が破損する可能性もあります。
そこで本記事では、マウスピース矯正中における食事の注意点を解説します。マウスピース矯正中に外食する際の注意点や持ち歩いていると便利なものも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
以下の動画でも、マウスピース矯正中の食事に関する解説をしています。40秒でサクッとみられる動画なので、お時間のない方はこちらを参考にしてくださいね。
目次
- マウスピースをつけたまま食べられるものは基本的にない
- 飲み物はマウスピースをつけたままでOK!ただし例外あり
- 色の濃い飲み物
- 砂糖が入った飲み物
- 酸性の飲み物
- 熱い飲み物
- マウスピースつけたまま食べてしまったらどうなる?
- マウスピースが破損する
- マウスピースに着色する
- 虫歯や歯周病のリスクが高まる
- マウスピース矯正は食後の歯磨きが必須
- フロスや歯間ブラシの併用がおすすめ
- 食後のつけ忘れに要注意
- 食後に歯磨きができないときは応急的にうがいでもOK
- マウスピース矯正中は外食できる?その際の注意点
- マウスピースを外すのを忘れない
- 人前でマウス ピースを外さない
- マウスピース矯正中の外食であると便利なもの
- 歯ブラシ
- マウスピースケース
- ウェットティッシュ
- 携帯用マウスウォッシュ
- マウスピースを外せば基本的に制限なしで食事を楽しめる
マウスピース矯正 Oh my teethでは、歯科矯正に関する疑問をドクターに直接相談できます。「マウスピース矯正中の食事は何を食べたらいい?」といった質問も大歓迎です。相談料は一切かかりません。ぜひお気軽にお越しください。
マウスピース矯正はワイヤー矯正と異なり、マウスピースを外してしまえば好きなものを食べられます。しかし、マウスピースをつけたまま食べられるものは基本的にはありません。
マウスピースが破損する危険性があるから
マウスピースに着色汚れがついてしまうから
虫歯や歯周病になりやすくなってしまうから
マウスピースを装着した状態で安心して飲める飲み物は、基本的に「水」のみです。次に紹介する水以外の飲み物は、マウスピースが着色したり虫歯のリスクを高めたりします。これらの飲み物を楽しむ場合は、一時的に外すことをおすすめします。
色の濃い飲み物
コーヒーやワインなど色の濃い飲み物は、マウスピースの着色汚れの原因となります。また、お茶といったポリフェノールが含まれている飲み 物もマウスピースの変色を引き起こすことがあります。
色が白い豆乳にもポリフェノールが含まれており、見た目に反して着色しやすいため注意が必要です。
マウスピースが黄ばんでしまうと不衛生な印象を与えるだけでなく、歯そのものが汚く見える原因となります。
砂糖が入った飲み物
マウスピースをつけた状態で砂糖が入った飲み物を飲んでしまうと、虫歯を引き起こすリスクが高まります。
通常、お口の中は唾液による自浄作用によって食べかすを洗い流したり、虫歯菌の繁殖を抑えたりしています。しかし、マウスピースを装着すると唾液が歯に行き渡らず自浄作用が阻害されてしまいます。
それに加えて、砂糖入りの飲み物を飲むと砂糖がマウスピースと歯の隙間に留まり、虫歯菌が繁殖しやすい環境に。防げたはずの虫歯が発症する可能性が高くなります。
砂糖が入った飲み物を飲んだら、早めに歯磨きや口をゆすぐなど対処しましょう。
酸性の飲み物
マウスピースをつけたまま酸性の飲み物を飲むと、歯の表面のエナメル質が溶け出す「酸蝕歯(さんしょくし)」を引き起こしてしまう可能性があります。
お口の中は通常、pH6.5~7の弱酸性から中性に保たれていますが、飲食物の摂取によって酸性に傾きます。お口の中が長期間にわたりpH5.5以下の酸性になると、酸蝕歯の原因になるため注意が必要です。
ちなみに、飲み物にも酸性~アルカリ性を表すpH値があります。たとえば、コーラはpH2.2、麦茶はpH6.5です。
そして、マウスピース矯正中に特に注意したいのが「スポーツドリンク」。砂糖だけでなくクエン酸やアミノ酸などの酸が含まれており、pHは3.5以下になることが多いです。
夏場やスポーツをする際にマウスピースをつけたまま飲み物を飲むなら、できるだけスポーツドリンクを避けて水にしましょう。
熱い飲み物
マウスピースはプラスチック素材でつくられているため、熱によって変形する性質があります。
ホットコーヒーやホットココア は、熱によってマウスピースが変形してしまうことがあります。そうなればフィット感が低下し矯正力が弱まってしまいます。
熱い飲み物を楽しみたいときは、必ずマウスピースを外しましょう。
マウスピースをつけたまま食べてしまったらどうなるのでしょうか。
考えられるリスクは以下の3つです。
マウスピースが破損する
マウスピースに着色する
虫歯や歯周病のリスクが高まる
マウスピースが破損する
マウスピースをつけたまま硬いものを噛むと、破損の原因となります。また、熱で変形しやすい素材を使っているため、熱いものは食べられません。
マウスピースは、歯並びをきれいに整えるために精密につくられた矯正器具です。少しの欠けや亀裂でもその役目を果たせなくなってしまいます。
マウスピースが破損して再作成が必要な場合、完成までに時間がかかるのが一般的で、その間矯正治療がストップしてしまいます。
場合によっては、せっかくきれいになりかけていた歯並びが元のように戻ってしまうかもしれません。そうなると矯正治療は一からやり直しです。食事の際はマウスピースをつけたままにせずに、必ず外しましょう。
矯正中にマウスピースが浮く際の対処法!放置は失敗の原因に?
マウスピース破損に対して着色は機能的に問題ないのですが、黄ばんだマウスピースは衛生的にも見た目的にもよくありません。
せっかくきれいな歯並びを実現しようと頑張っている最中、歯が汚く見えてしまっては本末転倒です。
お茶、コーヒー、ワインなど、色の濃い飲み物を飲む場合、カレー、トマトソースなど色の濃い食材を使ったお料理を食べる場合などは特にマウスピースは外しましょう。
虫歯や歯周病のリスクが高まる
マウスピースを外さずに食事をした場合、最も問題になるのが虫歯や歯周病です。
虫歯治療をすれば歯の形が変わり、マウスピースの再作成になる場合もあります。重度の歯周病だとそもそも矯正ができなくなることも少なくありません。
治療期間が長引く原因にもなるので、食事の際はマウスピースを外して、必ず清潔な状態で再装着しましょう。