ホワイトニングの仕組みを知って本当に満足できる方法を選ぼう
ホワイトニングの仕組みを理解すれば、自分が目指したい歯の白さに適した方法がわかります。本記事でオフィスホワイトニングやホームホワイトニング、セルフホワイトニングそれぞれの仕組みを学び、満足度の高いホワイトニング方法を選びましょう。
満足度の高いホワイトニングをするには、歯が黄ばむ原因や、ホワイトニングの仕組みを理解しなければなりません。
ホワイトニングで歯が白くなるのは汚れが落ちるからだけではありませんし、ホワイトニングの種類によって、歯を白くできるメカニズムが異なるからです。
本記事で、ホワイトニングの種類ごとの「歯を白くする仕組み」がわかれば、あなたが目指したい歯の白さはどの方法で叶えられるのかがわかりますよ。
そもそも歯が黄ばむ原因は主に以下の6つあります。
加齢
抗生物質
飲食物
タバコ
歯垢・歯石
虫歯
上記のうち、加齢と抗生物質による歯の黄ばみは内部要因、それ以外による歯の黄ばみは外部要因です。それぞれの要因で歯が黄ばんだり変色したりするメカニズムについては、以下の記事を参考にしてください。
歯の黄ばみの6大原因!ホワイトニング方法や予防法を解説
ホワイトニングで歯が白くなるのは、歯の汚れが落とせたり、黄ばみの要因になっている色素が分解されたりするためです。以下にホワイトニングの種類ごとの白くなる仕組みと、注意点をまとめました。
ホワイトニングの種類 | 白くなる仕組み | 落とせる歯の黄ばみの種類 | 注意点(デメリット) |
---|---|---|---|
セルフホワイトニング(市販のホワイトニング歯磨き粉やサロンで行うホワイトニング) | ブラッシングや汚れを浮かせる成分などにより表面についた着色汚れを取り除く | 飲食物 | 本来の歯の白さ以上を目指せない |
ホームホワイトニング(歯科医院で処方された薬剤を使った自宅でのホワイトニング) | 漂白成分によって歯の黄ばみの原因である色素を分解する | 飲食物 | 本来の歯の白さ以上を目指せるがしみることがある |
表面についた着色汚れが落ちるから
歯の黄ばみの外部要因としては、飲食物やタバコなどによる着色汚れが挙げられます。これらの汚れは、硬く定着していなければ、普段のブラッシングや市販のセルフホワイトニンググッズでもある程度除去が可能です。
サロンなどでのポリリン酸や酸化チタンなどが配合されたジェル、ブルーライト(青色LED)を用いたセルフホワイトニングも、配合成分の汚れを浮かせる作用を活用したものです。
一方で歯の表面の汚れでも、硬い歯石になってしまっている場合は、クリニックで専用の器具を使用したクリーニングを受けないと除去できません。また、歯の表面の汚れを除去できても、本来の歯の色よりも白くすることはできません。
歯の黄ばみの原因である色素が分解されるから
ホワイトニング用歯磨き粉など、市販のホワイトニンググッズを使用したセルフケアは、歯の表面の汚れには対応できます。しかし長期間定着している歯の汚れや、象牙質の変色による歯の黄ばみには対応できません。
一方、クリニックで薬剤を処方してもらうホームホワイトニングやクリニックで施術を受けるオフィスホワイトニングでは、漂白作用のある成分(過酸化尿素や過酸化水素)が配合された薬剤を使用します。そのため歯の表面についた汚れを落とすだけでなく、歯の黄ばみの原因となっている色素を分解し、白くすることができます。
象牙質の色が目立ちにくくなるから
ホームホワイトニングやオフィスホワイトニングで使用する薬剤には、歯の表面の構造を変させる作用があります。これにより、もともと黄色っぽい象牙質の色を目立ちにくくする「マスキング効果」が発揮されます。
そもそも歯は外側からエナメル質、象牙質という層からなっていますが、エナメル質は半透明で、象牙質は乳白色です。たとえば加齢による歯の黄ばみは、エナメル質がすり減って内側の象牙質の色が目立つことで起こります。
ホームホワイトニングやオフィスホワイトニングによるマスキング効果は、歯の表面の構造変化によりエナメル質の光の透過率を下げます。その結果内側にある象牙質の乳白色が目立ちにくくなり、歯を白く見せられるのです。
ホワイトニング種類別に期間・費用・効果を徹底解説!比較表も紹介
ホワイトニングは歯がもろくなるからしない方がいい?安全に受ける方法を紹介
「クリニックでやってもらうホワイトニングはすぐに歯が白くなる」 と聞いたことはありませんか? ここではクリニックでのホワイトニング方法(オフィスホワイトニング)の効果が高い理由を2つ紹介します。
歯医者のホワイトニングのほうがいい4つの理由!効果・値段やサロンとの違いを解説
特殊なライトを照射し漂白作用を促すため
オフィスホワイトニングでは、専用の機械を使用して、ホワイトニング薬剤を塗布したあとに特殊なライトを照射します。これにより、ホワイトニングジェルに配合される漂白成分の漂白作用を促進させ、歯を効果的に白くできるのです。
クリニックに導入されているホワイトニングシステムによって使用するライトは異なりますが、以下のようなライトを使用します。
ハロゲンライト
メタルハライド(紫外線)
LED
半導体レーザー
以下の記事ではオフィスホワイトニングで使用されるホワイトニングシステムについても紹介しています。使用されるライトや効果の度合い(目安として何段階白くなるか)もあわせて紹介していますので、参考にしてください。
オフィスホワイトニングとは?気になる費用やメリット・デメリットを解説
即効性のある成分が配合された薬剤を使うため
オフィスホワイトニングでは一般的に過酸化水素が配合されたホワイトニング薬剤を使用します。これはホームホワイトニングで一般的に使われる過酸化尿素が配合されたホワイトニング薬剤よりも即効性があり、1回の施術でも効果が実感しやすいものです。
以下にそれぞれの薬剤の特徴を紹介しますので参考にしてください。
過酸化尿素を含むホワイトニング剤(主にホームホワイトニングで使用される):即効性はないが、徐々に歯の内側に浸透して白くしていく
過酸化水素を含むホワイトニング剤(主にオフィスホワイトニングで使用される):即効性があり、塗布されると歯の表面の汚れをすぐに落としはじめる
注意点:即効性がある分色戻りもしやすい
オフィスホワイトニングは即効性のあるホワイトニング方法ですが、その分色戻りも比較的しやすいです。効果の持続期間は3ヶ月〜1年程度です。
一方でホームホワイトニングは即効性はオフィスホワイトニングより劣りますが、持続性は優れるホワイトニング方法です。具体的には、効果が出始めるまでには2週間程度かかり、効果の持続期間は6ヶ月〜1年程度です。
ホームホワイトニングの詳細については、以下の記事もあわせて参考にしてください。
ホームホワイトニングとは?基礎知識から効果的なやり方までを解説
歯の漂白作用がある薬剤を使用するホームホワイトニングやオフィスホワイトニングでも、黄ばみがなかなか改善できなかったり、白くできなかったりするケースもあります。それは以下のような理由があるためです。
フッ素コーティングがされているから
普段からフッ素が配合された歯磨き粉を使用していると、歯の黄ばみがなかなか改善できないケースがあります。それはフッ素のコーティング作用によって、ホワイトニング薬剤が浸透しにくい状態になっている可能性があるためです。
抗生物質によって変色しているから
これはいわゆる「テトラサイクリン歯」と呼ばれるもので、テトラサイクリン系抗生物質が原因で歯が変色したものです。テトラサイクリン歯は、歯の内部の象牙質に着色を起こしている状態。特にグレーなど暗色系に着色している場合は重度なので、ホワイトニングで改善することは難しいです。
重度のテトラサイクリン歯を白く見せる方法としては、ラミネートベニア(歯を薄く削りセラミックを貼りつける方法)やセラミッククラウンなどがあります。
ラミネートベニアで後悔しないための基礎知識
神経の治療をしているから
重度の虫歯により神経まで虫歯に侵され、根管治療(歯の神経の治療)を行った歯が変色している場合、ホワイトニングで効果が出にくいとされています。歯の神経が死んだ歯(失活歯)の変色は、象牙質内で起こっていることが多いためです。
重度の虫歯治療後にホワイトニングする方法としては、歯の内部にホワイトニング剤を入れるウォーキングブリーチなどがあります。詳しくは以下の記事を参考にしてください。
ホワイトニングは虫歯があってもできる?治療後に施術する際の注意点も解説
歯の黄ばみには原因があり、それぞれの原因を取り除くのに適切なホワイトニング方法があ
ります。そのため、歯の黄ばみを除去し、白く美しい歯を手に入れるには、まず自分の歯の黄ばみの原因を知ることが大切です。たとえば黄ばみの原因が歯の表面についた汚れや歯垢などであれば、クリニックでのクリーニングのみでも改善されることがあります。
もし「最近歯科クリニックに久しく行っていない」というのであれば、定期検診も兼ねてクリニックを予約してみませんか? ドクターの診察によって、あなたの歯の黄ばみに合ったホワイトニング方法がわかるでしょう。
Oh my teeth Whiteningなら、自宅にいながらドクターのオンライン診療が受けられます。「私の歯の黄ばみはホワイトニングで白くなる?」「私の歯はどれくらいの期間でどれくらい白くなるもの?」…そんな疑問にもお答えします。診療は無料ですので、お気軽にお申し込みください。