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歯科矯正
最終更新日:2024年1月30日

前歯だけの部分矯正|治療方法や期間について解説

本記事では部分矯正の治療方法や期間、費用を徹底解説します。部分矯正で治せるケースと治せないケースも紹介しますので、自分の歯並びは部分矯正で本当にきれいに治るのか不安になっている方は必見です。

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歯科矯正ブログ編集チーム

木村真由美

Oh my teethでのマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新中。ミッションは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。

「部分矯正は早くて安いって本当?」「前歯だけのガタつきなら部分矯正で治せる?」「全体矯正とは何が違う?」このような疑問をお持ちではありませんか?

部分矯正は値段と期間を抑えて治療できる方法ですが、すべての歯並びを治せるわけではありません。歯並びの状態によっては、全体矯正が必要になるケースもあります。

そこで本記事では、「そもそも部分矯正ってどういう治療法?」という疑問を解決しつつ、部分矯正の治療期間や値段、治せる歯並びと治せない歯並びを解説します。

事前に知っておきたい部分矯正のリスクも紹介していますので、「せっかくお金を払って矯正をするのに後悔はしたくない」という方も、ぜひ参考にしてください。

部分矯正とは?全体矯正との違い3つ

部分と全体の比較画像

歯科矯正には、大きくわけて部分矯正と全体矯正の2種類があり、それぞれ特徴や治療期間が異なります。まずは部分矯正とはどういう治療方法なのか、全体矯正との違いを3つ見ていきましょう。

①気になる部分のみを整える矯正方法

部分矯正とは、前歯だけ、上の歯だけ、下の歯だけなど特定の部分だけを矯正する方法です。基本的には前から3番目にある犬歯〜犬歯の計6本、上下で12本を動かします。ただし、クリニックやサービスによって動かせる範囲が異なる場合もあります。

全体矯正のように歯列全体を動かさないので、「気になる部分のみをピンポイントで治したい」という方に向いている矯正方法です。

②治療期間や値段を抑えられる

部分矯正は歯を動かす距離や本数が少ないため、全体矯正と比べて治療期間が短い傾向にあります。最短2ヶ月で矯正が完了するケースもあるので、「大事なイベントまでに気になる部分だけ治したい」というニーズにも対応しやすいです。

また、部分矯正は歯を動かす範囲が狭い分、使用する装置も少ないため、全体矯正と比べて費用も抑えられます。矯正費用は高額だからと諦めていた方も利用しやすいでしょう。

部分矯正

全体矯正

費用目安

10~70万円

60~170万円

治療期間

2ヵ月~1年程度

1~3年程度

③噛み合わせの改善はできない

部分矯正は一部分だけしか歯を動かさないため、噛み合わせの改善はできません。噛み合わせは歯並び全体に関わる問題なので、部分矯正ではなく全体矯正での治療が必要です。

全体矯正は見た目と噛み合わせの改善を目的にしていますが、部分矯正は主に見た目を美しくすることを目的としています。

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部分矯正で治せる歯並び【症例写真】

部分矯正は歯を動かせる範囲が限定されているため、治せる歯並びも限られます。部分矯正を希望しても、すべての歯並びが治せるわけではありません。

まずは、部分矯正が可能かどうかを判断する基準を確認していきましょう。

部分矯正が可能かどうかを判断する基準

  • 噛み合わせに問題がない

  • 抜歯をせずに歯を並べるスペースを確保できる

  • 骨格に問題がない

部分矯正で治せるかは、第一に噛み合わせが正常であることが前提です。噛み合わせに上下、前後、左右のズレがある場合は、全体矯正が必要になります。

次に歯を並べるスペースが抜歯をせずに確保できるかどうかです。部分矯正は抜歯が必要なケースは適応外のため、歯を動かすスペースが足りない場合、IPRという歯の側面を削って確保することがあります。

IPRで歯を削れるのは1箇所あたり最大0.5mm程度なので、前歯部分を削って得られるスペースは3mm前後です。つまり、3mm以内のスペース不足であれば部分矯正で対応できる可能性があると言えます。

そして骨格に問題がある歯並びは、部分矯正だけでなく全体矯正でも対応できないことがあります。骨格から改善するためには、外科手術を併用した外科的矯正治療が必要です。

では、具体的にどの歯並びなら部分矯正で治せるのか、実際の症例写真とともに紹介します。

①すきっ歯

マウスピース矯正Oh my teethの非抜歯矯正(すきっ歯)の症例

上の前歯の間に隙間がある「すきっ歯(正中離開)」は、もともと歯を動かすスペースがあるので部分矯正で治せる可能性が高いです。

ただし奥歯まで全体的にすきっ歯になっている場合や、ほかの不正咬合(出っ歯や深い噛み合わせなど)を併発している場合は、全体矯正での対応になります。

②軽度のガタつき

マウスピース矯正 Oh my teethのデコボコの歯並び(叢生)の症例(部分矯正・非抜歯)

前歯が1〜3本軽く重なっている程度の軽度のガタつきであれば、IPRでスペースを確保できることが多く、部分矯正で治せる可能性があります。

③軽度の出っ歯

マウスピース矯正 Oh my teethの症例(出っ歯)

隣の歯との間に少し段差がある程度の軽度の出っ歯も、軽度のガタつき同様に部分矯正で治せる可能性があります。

④矯正後の後戻り

後戻りユーザーのマウスピース矯正 Oh my teethの症例(部分矯正)

過去に矯正治療を行ったけれど、リテーナー(保定装置)の装着不足などで後戻りをしてしまった場合の再矯正も、部分矯正で対応可能です。一度歯並びをきれいに整えているため、比較的短期間での矯正完了が見込めます。

マウスピース矯正Oh my teeth無料診断

部分矯正で治せない歯並び

指でバツにする女性

一方で、部分矯正で治せない歯並びには、以下のようなケースがあります。

全体矯正が必要なケース

  • 重度のガタつき

  • 重度の出っ歯

  • 開咬(かいこう)

  • 過蓋咬合(かがいこうごう)

ガタつきが大きいなど歯を大きく動かす必要がある重度の歯並びの乱れは、部分矯正では改善できません。たとえば、前歯部分しか問題がないように見える出っ歯でも、抜歯が必要なほど歯を並べるスペースが不足している場合は、全体矯正の適応になります。

開咬(奥歯で噛み合わせたときに前歯が噛み合わさない)や過蓋咬合(噛み合わせが深い)は、噛み合わせを改善しなければならないことが多いため、部分矯正では難しいです。

矯正治療自体が難しいケース

  • 重度の歯周病がある

  • 虫歯の治療中

  • 顎関節症になっている

重度の歯周病は、歯を支える骨が吸収して支えきれなくなっている可能性があります。矯正で歯を動かすと抜けてしまうリスクがあるため、部分矯正だけでなく歯科矯正そのものが難しいです。

虫歯や顎関節症になっている場合は、矯正よりも先に治療が優先されることが多いです。ただし、虫歯や顎関節症の程度によっては、矯正治療と並行して行えるケースもあります。

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【治療方法別】部分矯正の値段・治療期間を比較

部分矯正の治療方法には、大きくわけて表側矯正・裏側矯正・マウスピース矯正の3種類があります。どの矯正方法を選ぶかによって、部分矯正にかかる値段や治療期間が異なります。

自分に合った矯正方法を選ぶためにも、それぞれの特徴や違いをしっかり理解しておきましょう。

表側矯正

裏側矯正

マウスピース矯正

特徴

歯の表側に装置をつけて歯を動かす方法

歯の裏側に装置をつけて歯を動かす方法

透明なマウスピースを装着して歯を動かす方法

メリット

・適応範囲が広い

・取り外す必要がなく自己管理が不要

・目立ちにくい

・取り外す必要がなく自己管理が不要

・目立ちにくい

・装置を外して食事や歯磨きができる

デメリット

・装置が目立つ

・食事や歯磨きがしにくい

・費用が高くなる

・食事や歯磨きがしにくい

・適応範囲が限られる

・自己管理が必要

値段相場

30〜60万円

40~70万円

10~40万円

治療期間

2ヶ月~1年程度

5ヶ月~1年程度

2ヶ月~1年程度

①表側矯正

表側矯正

表側矯正は、歯の表側にブラケットとワイヤーをつけて歯並びを整える方法です。部分矯正の場合、治したい歯にのみ装置をつけて歯を動かします。適応範囲が広いので、マウスピース矯正で適応外と診断された場合も対応できる可能性があります

一般的な表側矯正の装置は金属を使用しており、目立つことがデメリットです。値段は上がりますが、白いブラケットやワイヤーなど目立ちにくい素材を使用した方法もあるので、見た目が気になる方は検討してみるとよいでしょう。

  • 表側矯正による部分矯正の値段相場:30〜60万円

  • 表側矯正による部分矯正の治療期間:2ヶ月~1年程度

②裏側矯正

裏側矯正

裏側矯正は、歯の裏側にブラケットとワイヤーをつけて歯並びを整える方法です。表側矯正と同様に適応範囲が広く、部分矯正は治したい歯だけに装置をつけて歯を動かします。

正面からは装置が見えないので、周囲に矯正中だと気づかれたくない人におすすめです。一方で装置に舌が当たりやすいため、違和感や滑舌への影響が出やすいことがデメリットです。

  • 裏側矯正による部分矯正の値段相場:40~70万円

  • 裏側矯正による部分矯正の治療期間:5ヶ月~1年程度

③マウスピース矯正

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、目立ちにくい透明なマウスピース型の装置をはめて歯並びを整える方法です。治療段階ごとに作られたマウスピースを1〜2週間ごとに自分で交換することで歯を動かします。マウスピース矯正は、部分矯正でもすべての歯に装置の装着が必要です。

ワイヤー矯正と比べて適応範囲が限られるので、歯並びの状態によっては対応できないケースもあります。マウスピースの取り外しが可能なので普段通り食事や歯磨きができますが、

1日20時間以上の装着時間を確保できるよう自己管理が必要です。

  • マウスピース矯正による部分矯正の値段相場:10~40万円

  • マウスピース矯正による部分矯正の治療期間:2ヶ月~1年程度

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契約前に知っておきたい部分矯正のリスク

注意喚起する医師

部分矯正には、契約前に知っておきたい以下のようなリスクがあります。

噛み合わせが悪化する可能性がある

部分矯正は動かせる範囲が限定されているため、噛み合わせのバランスが崩れて悪化する可能性があります。なぜなら、噛み合わせの良し悪しは上下前後左右すべての歯の位置が影響するからです。

特に上だけ、下だけの部分矯正は、上下の歯の位置関係がズレやすいため、リスクが高くなります。噛み合わせが悪くなると、顎関節症になったり虫歯や歯周病になるリスクが高くなるなど、さまざまな弊害が出てきます。

出っ歯になることがある

部分矯正を行った結果、出っ歯になってしまうこともあります。これは抜歯をせずに無理に部分矯正を選択した場合に起こりやすいリスクです。

たとえばガタガタの歯を矯正する際、まずは歯を並べるスペースが必要です。部分矯正ではスペースを確保する方法としてIPRを行いますが、削れる量には限界があります。十分にスペースが確保できないまま歯を動かすと、歯列は前方に広がりながら並んでいきます。

見た目はきれいに並んでいるように見えても、スペース不足のところへ無理やり一列に並べているため、前歯が突出して出っ歯になったように見えるのです。

歯根吸収・歯肉退縮が起きる

部分矯正を行うことで、歯根吸収や歯肉退縮を引き起こす可能性もあります。歯根吸収とは、歯の根っこ部分が溶けて短くなってしまう現象です。歯を動かす力が強すぎたり、無駄な動きが加わると、歯根吸収が起きやすくなります。

歯肉退縮とは、歯茎が下がって歯の根っこが露出してしまう現象です。一般的には歯周病や強すぎるブラッシングによって起こることが多いですが、矯正で無理な力がかかることが原因になる場合もあります。

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部分矯正で後悔しないためにはクリニック選びが重要

矯正相談を受けている様子の画像

前述した部分矯正のリスクは、検査不足や無理な治療計画などが原因になっていることもあります。そのため、部分矯正を受けるクリニック選びは慎重に行わなければいけません。

部分矯正で後悔しないためには、以下のポイントを参考に信頼できるクリニックを選びましょう。

矯正歯科を選ぶポイント
  • 経験豊富な矯正専門のドクターが在籍している

  • 検査結果を丁寧に説明してくれる

  • 費用が明確になっている

  • 継続して通いやすい立地や診療時間である

  • 自分に合った矯正方法を提案してもらえる

  • デメリットやリスクも教えてもらえる

  • 歯科医師と話しやすい

  • トラブルが起きたときにすぐに対応してもらえる

後悔を防ぐためには部分矯正の特徴を理解し、治療ゴールをドクターとしっかり共有しておくことも大切です。

部分矯正を考えているならまずは矯正相談へ行ってみよう

マウスピース矯正 Oh my teethの無料歯型スキャン

部分矯正は気になる部分だけを気軽に矯正できる方法ですが、すべての歯並びに対応できるわけではありません。全体矯正が必要な歯並びを無理に部分矯正で治すと、満足のいかない結果になる可能性があります。

あなたの歯並びに部分矯正ができるか正確に知るためには、精密検査を行いドクターによる診断が必要です。

マウスピース矯正 Oh my teeth 導入クリニックでは、部分矯正プラン(一律総額33万円、治療期間は平均3ヶ月)に適合するかの診断や各種検査を無料で行っています。

理想の歯並びや口元の状態を丁寧にヒアリングし、部分矯正プランに適合するかどうかを複数のドクターによって診断を出します。無理に部分矯正をすすめることはありませんので、まずはお気軽に無料診断へお越しください。

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