歯並びが悪いのを自分で治すリスク4つ!安く矯正する方法は?
「歯並びが悪いのを自分で治すことは可能?」
歯科矯正は高額な費用がかかるため、このように思う方もいるのではないでしょうか。しかし結論から言うと、歯並びが悪いのを自分で治すことはできません。
本記事では、自力矯正に潜むリスクや費用を抑えて歯科矯正する方法を紹介します。
目次
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矯正治療は高額な費用がかかるため、お金をかけずに自分で治す方法を探している方もいるでしょう。しかし歯並びは自分で治すことはできません。なぜなら、歯並びは知識と経験を積んだ歯科医師が、一人ひとりのお口の状態を考慮して治していくものだからです。自分で治そうとすると余計に歯並びが悪くなる可能性があります。
子どもの歯並びも、大人と同様に自分で治すのは危険です。歯並びを治すには、歯科矯正を受けることをおすすめします。歯科矯正では大人の場合、全体矯正で治すのが一般的ですが、気になる部分が前歯だけであれば部分矯正を検討するのも良いでしょう。
子どもの場合、あごの成長過程にあるため、歯並びが悪くなる癖をやめたり、あごの成長をサポートする装置を使用することで改善が見込めます。
割り箸やゴムを使った歯並び改善方法がSNSやインターネットで紹介されていることがあります。しかし、このような方法は、以下のようなリスクをともなう可能性があります。
【自力矯正の4つのリスク】
歯並びが悪くなる
歯の寿命が短くなる
歯が抜けてしまう可能性がある
頭痛・肩こり・顎関節症の原因になる
歯並びが悪くなる
そもそも歯科矯正は、科学的・医学的根拠にもとづいて膨大な数の症例から確立された治療方法です。専門のドクターが検査を行い、噛み合わせを考慮しながら正しい位置に歯を動かします。
自力矯正では、歯科矯正のように正しい位置に歯を動 かすことは非常に困難です。それどころか、歯並びを余計に悪くする可能性があります。
歯の寿命が短くなる
歯科矯正は歯に小さな力を継続的に加えて動かしていくもので、力が強ければいいわけではありません。自分で歯を動かそうとして不適切な力を加えてしまうと、歯や歯を支えている骨に大きなダメージを与え、結果、歯の寿命が短くなってしまう可能性があります。
歯が抜けてしまう可能性がある
自分で歯並びを治そうとすると、最悪のケースでは歯が抜け落ちてしまう可能性があります。抜け落ちた部分によっては入れ歯やインプラントといった補綴(ほてつ)治療*が必要になることも。それにより、不便を強いられたり高額な費用がかかったりする可能性があります。
*補綴治療とは
歯を失った際、 入れ歯や人工歯の被せ物で補う治療方法。入れ歯、ブリッジ、クラウン、インプラントといった治療法がある。
頭痛・肩こり・顎関節症の原因になる
自分で無理に歯を動かした結果噛み合わせのバランスが崩れると、全身の筋肉のバランスも崩れ、頭痛や肩こりを引き起こす可能性があります。
また、顎関節症になるリスクも考えられます。顎関節症は、口を開けるとあごが痛む、口を大きく開けることができないといった病気です。重症化すると日常生活に支障をきたすこともあります。
▶歯並びを自力で矯正するのは危険!市販マウスピースの注意点も解説
歯並びを自力で治したいと考える人の中には、「歯並びはちょっと気になるけど、治療するほどではないかな」と考えている人もいるでしょう。しかし自分では治療が必要ないと思っていても、検査の結果治療が必要と診断されるケースは少なくありません。そもそも治療が必要とされる歯並びには、以下のようなものがあります。
上顎前突(じょうがくぜんとつ):いわゆる出っ歯のことで、上の前歯が前方に向かって傾めに生えていたり、上あごの歯全体が前に出ていたりする状態
下顎前突(かがくぜんとつ):いわゆる受け口のことで、反対咬合とも言う。下の歯が上の歯よりも前に出ている状態
空隙歯列(くうげきしれつ):いわゆるすき間のことで、歯と歯の間に隙間が空いている状態
過蓋咬合(かがいこうごう):奥歯で噛み合わせた際に上の歯が下の歯に大きく覆いかぶさっている状態
交叉咬合(こうさこうごう):噛み合わせが途中で上下反対になっている状態
叢生(そうせい):乱ぐい歯とも言う。歯と歯が部分的に重なっている状態
開咬(かいこう):奥歯を噛み合わせた際に前歯が噛み合わない状態
上記の不正咬合について詳しくは以下の記事も参考にしてみてください。
歯並びが悪い原因とリスクを解説!あなたの歯並びはどの種類?
また、自分の歯並びは治療が必要かどうかを、4つのポイントで簡易的にチェックできます。カウンセリングを受けるか迷われている方もぜひチェックしてみてくださいね。
【歯科矯正が必要かどうかをチェックするポイント】
歯ブラシが届かない箇所があり、虫歯や歯周病になりやすい
前歯でものが噛めないなど、噛み合わせに影響がある
しゃべりしづらく、生活に支障がある
人前で笑えないなど、コンプレックスになっている
詳しくは以下の記事も参考にしてみてください。
自分で歯並びを治すことはできなくても、歯並びを悪くする習慣を知っておくことで悪化を防げます。以下のような習慣があると歯並びが悪くなる可能性があるので注意しましょう。
【歯並びを悪くする習慣】
爪を噛む
歯ぎしり・食いしばり
頬杖
口呼吸
舌癖
爪を噛む
爪を噛む癖は、大人になってからも行っている方は少なくありません。爪は固いため、噛む際に歯や歯茎に大きな力が加わります。長期的に行っていると歯と歯の間にすき間ができたり、ガタガタした歯並びになる可能性があります。
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは、歯並びや噛み合わせに影響を与えることがあります。就寝時など無意識に行われることが多く、その力は歯科矯正で歯を動かす力よりも大きいもの。そのため、長期間にわたって力が加わると歯がすり減ったり欠けたりすることがあります。
歯のサイズが変わると噛み合わせのバランスが崩れて、結果、歯が動いて歯並びが悪くなる可能性があります。
頬杖
普段何気なくしている頬杖は、歯並びを悪くする可能性があります。大人の頭の重さは約5kgと言われており、手が当たっている部分は歯が動くのに十分な力を加えてしまいます。また、頬杖をつく回数が多かったり、長時間ついたりすると歯並びが悪くなるだけでなく、あごの骨も歪んでしまうことも。
口呼吸
口呼吸は歯並びが悪くなる原因の一つ。通常呼吸は鼻でするもので、舌の位置は上あごに収まります。
口呼吸になると、気道を確保するために舌の位置が下に落ちて、上あごに舌の圧力が加わらなくなります。そのため、頬の圧力が優位になり歯列をV字のように押してしまうため、出っ歯やガタガタした歯並びになりやすいです。
舌癖
舌で前歯を押すなど舌癖は、歯並びを悪くする原因になります。上の前歯を押す癖が続くと出っ歯に、下の前歯を押す癖が続くと受け口になりやすいです。
また、矯正を行った場合でも舌癖が残っていると、矯正後並べた歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」を引き起こします。
歯並びを良くする方法は以下が挙げられます。
歯科矯正を受ける
トレーニングで歯並びを悪くす る習慣を改善する
歯科矯正を受ける
歯並びが悪いのは自分で治したり、自然に治ることはありません。歯並びを治すには歯科矯正で歯並びと噛み合わせを整えるのが無難です。歯科矯正には以下の種類があります。
表側矯正:歯の表面にブラケットとワイヤーをつけて歯を動かす方法
裏側矯正:歯の裏側にブラケットとワイヤーをつけて歯を動かす方法
ハーフリンガル矯正:上あごは裏側矯正、下あごは表側矯正で歯を動かす方法
マウスピース矯正:矯正期間中マウスピースを装着して歯を動かす方法
トレーニングで歯並びを悪くする習慣を改善する
上記で紹介した歯並びを悪くする習慣を改善すると、歯並びの悪化を防げます。そのため歯科クリニックでは、「MFT(筋機能療法)」と呼ばれるトレーニングを行うこともあります。これは、舌や唇、頬などお口の周りの筋肉を正しく動かせるようにし、悪い癖を改善する訓練法です。
子どもの場合、舌の位置を正しくしたり指しゃぶりなどの悪習慣を改善することで、歯並びや噛み合わせを正しいものに導きます。大 人の場合、歯科矯正と並行して行い、矯正後の後戻りを予防します。悪習慣がある方、きれいな歯並びを維持したい方は、歯科医院でMFTを受けてみましょう。
前のセクションで紹介した歯並びを良くする方法は、基本的に保険適用外の自由診療です。
矯正方法や歯並びを治す範囲によって費用は異なりますが、目安の費用は10~170万円。
高額な費用がかかるため、なんとか自力で治せないかと考える人もいるでしょう。また「まとまったお金がないと治療が受けられないのでは?」と考えている人もいるのではないでしょうか。
しかし、以下の方法を利用することで、治療費用の負担を軽くしたり、分割で支払ったりできます。
【費用を抑えて歯並びを良くする方法】
デンタルローンを利用する
医療費控除を受ける
子供のうちに相談に行く
デンタルローンを利用する
歯並びを良くする治療費自体を安くすることはできませんが、デンタルローンを利用すると分割で支払えます。
デンタルローンは、金融機関や信販会社が歯科クリニックに治療費を立て替え払いし、患者側は分割払いで元本と金利を返済する制度です。歯科クリニックにまとまったお金を一括で支払うのが難しい人にとってはメリットと言えるでしょう。
ただし審査がある点、金利分が上乗せされる点には注意が必要です。
デンタルローンを利用して分割支払いした場合も、次で紹介する医療費控除を受けられます(金利分・分割手数料分は対象外) 。
医療費控除を受ける
噛み合わせの改善など治療目的の歯科矯正にかかった費用は、医療費控除の対象になります。
医療費控除とは、年間10万円以上の医療費を支払った場合、確定申告をすると納めた税金の一部が還付される制度です。治療費や通院にかかった交通費(公共交通機関のみ)も対象になるため、歯科矯正にかかった費用の領収書は必ず取っておくようにしましょう。
また、確定申告時に歯科医師の診断書が必要です。医療費控除を受ける方は歯科医師にその旨を伝えましょう。
子供のうちに相談に行く
成長過程にある子供のうちに治療を受けることで、結果的に治療費を抑えられるケースもあります。なぜなら、顎の成長を助ける治療をしたり、お口まわりの悪習慣を取り除いたりすることで歯並びが改善できたり、悪化を防げたりするからです。
また、子供のうちに矯正治療が完了しなくても、顎の成長を促せたことで、大人になってから永久歯を抜かずに歯並びを整えられる可能性が高まります。
顎の成長を助ける治療は子供のうちにしかできないため、子供の歯並びが気になる場合は早めに相談に行くのがおすすめです。
悪い歯並びは自分で治すことができず、自然に治ることもありません。割り箸などを使って自分で歯並びを治そうとすると歯に大きなダメージを与えたり、思わぬトラブルを引き起こす可能性があるので避けましょう。
歯並びが悪くて気になる方は、歯科クリニックで行っている矯正相談を受けることをおすすめします。歯科矯正を行っている歯科クリニックでは、無料相談を設けているところも多いです。
マウスピース矯正 Oh my teethでも無料で相談を受け付けているので、歯並びにお悩みの方はお気軽にご相談ください。