矯正中に口臭が発生する5つの原因!対策やセルフチェックの方法も紹介
「歯科矯正を始めたら口臭がキツくなった気がする」「矯正中におすすめの口臭対策を知りたい」
こうお考えではないですか?
この記事では歯科矯正中に口臭いのが気になるときの口臭チェックの方法や、矯正中の口臭の原因・対策を紹介します。
矯正中の口臭は、矯正装置に付着する汚れに原因があったり、虫歯や歯周病などお口の病気に原因があったりするケースもあります。この記事で口臭の発生源を知り、正しい対策をしていきましょう。
目次
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歯科矯正中に自分の口臭が気になったら、まずはセルフチェックをしてみましょう。今回は唾液と呼気(吐き出す息)でチェックする方法と、口臭につながっている可能性のある病気や習慣を紹介します。
唾液で口臭チェック
舌の上、歯と歯茎の間などを指で触れ、指についた唾液の匂いをかいでみてください。唾液が臭いと、口腔内が乾燥した際に口臭の原因になっている可能性があります。
呼気で口臭チェック
コップやビニール袋などに息を吹き込んで蓋をしましょう。一旦普通に空気を吸ったあと、コップ・ビニール袋の中に入った呼気をかいでみてください。この呼気が臭いと、口臭が発生している可能性があります。
口臭につながる病気・習慣もチェック
口臭につながる病気や習慣にも注意が必要です。たとえば以下のような症状や習慣がある場合、口臭の発生源になっているかもしれません。
放置している虫歯がある
ブラッシング時に歯茎の出血がある
歯茎がブヨブヨしていて押すと膿のようなものが出る
歯が浮いたような感覚やグラついた歯がある
ヘビースモーカー
口の中が乾燥しがち
不規則な生活
食べ物が歯と歯の間に挟まりやすい
入れ歯やブリッジがある
虫歯が口臭の原因となるのは、神経まで進行しているケースです。神経はタンパク質でできており、そこが虫歯菌によって汚染されると、タンパク質が分解され、口臭の原因となるガスが発生します。
また、「ブラッシング時の歯茎からの出血」「歯茎から膿が出る」「歯にグラつきがある」といった症状は、歯周病が原因として考えられます。歯周病は歯と歯茎との間に歯周ポケットができ、そこで細菌が繁殖し、口臭の原因となるガスを発生させます。
歯茎からの出血や歯のグラつきといった症状が出ていると歯周病が進行している可能性が高いため、早めにクリニックを受診しましょう。
このほか、喫煙はタールやニコチン、一酸化炭素といった物質が口臭が引き起こす原因となったり、不規則な生活が自律神経の乱れにつながり、唾液分泌量低下による口臭を引き起こしたりすることもあります。
「歯科矯正を開始してから口臭いのが気になるよう になった」という場合は、以下のようなことが原因として考えらえれます。
ブラッシングが行き届いていない
歯科矯正中は、装着する矯正装置によってブラッシングが行き届きにくくなります。特にワイヤー矯正の場合、矯正期間中はずっと装着しなければならず、装置に食べかすなどが残りやすくなります。
そのため矯正中は、歯ブラシだけでなくフロスや歯間ブラシを併用するなど、ブラッシング時に工夫が必要。矯正前と同様のケアを続けていると、除去しきれない汚れによって虫歯や歯周病リスクが高まったり、口臭の原因となったりする可能性があります。
矯正装置による口腔内の炎症
矯正装置によって口腔内に傷ができ、そこから口内炎に発展することがありま す。口内炎ができると、唾液の自浄作用や殺菌作用が働きにくくなり、口臭の原因菌が活性化してしまうリスクが。
また、口腔内の傷口の炎症が悪化し、膿が出て、それが悪臭の原因となる可能性もあります。
矯正装置の汚れ
矯正装置の汚れが口臭の原因になっていることもあります。たとえばワイヤー矯正で食べかすが挟まった状態が続くと、食べかすをエサに細菌が増殖し、口臭の原因になります。
また、マウスピース矯正の場合も、マウスピースの洗浄がしっかりできていないと、汚れを封じ込めるようにマウスピースを装着することに。その結果口臭が発生するケースもあります。
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口腔内の乾燥
歯科矯正中は口腔内が乾燥しやすくなることがあります。その原因としては、矯正装置によって口が閉じにくくなり、口が開きがちになる点があります。
口が開きがちになると、口腔内が唾液で十分に満たされません。そもそも唾液には自浄作用や殺菌作用があるため、口腔内が唾液で満たされなくなると、口臭 の原因菌が増殖しやすくなってしまいます。
唾液の自浄作用の低下
唾液の自浄作用や殺菌作用が十分に発揮される状態なら、口臭の原因菌の増殖も抑えられます。
しかしマウスピース矯正中は1日20時間以上マウスピースを装着しなければなりません。そしてマウスピース装着中は、マウスピースの内側に唾液が行き渡りにくくなります。
その結果、口臭の原因菌が繁殖しやすくなる可能性があります。
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歯科矯正中に口臭が発生するのを防ぐには、以下の7つの方法を試してみてください。
食後のブラッシングを徹底する
口臭予防の基本はブラッシング。矯正中も、食後のブラッシングを徹底するだけで、口臭がかなり改善するケースがあります。磨き残しを防ぐためには、磨く順番を決めておくのがおすすめです。
仕事などの関係上、毎食後のブラッシングがどうしてもできない場合は、起床直度と就寝前のブラッシングは欠かさないようにしましょう。なぜなら就寝中は唾液の分泌量が減り、細菌が増殖しやすいためです。
歯間ブラシやフロスを使用する
実は歯ブラシだけでは、歯の汚れの6割程度しか落とせないと言われています。歯の汚れをできる限り落とすためには、歯間ブラシやフロス、タフトブラシなどを併用するのがおすすめです。特に矯正中は矯正装置を装着しているため、よりきめ細やかなブラッシングが必要。複数アイテムを併用して、可能な限り汚れをきれいに落とすよう意識しましょう。
歯間ブラシを使用する際は、自分に合ったサイズを選ぶようにしましょう。サイズが合っていないと汚れがしっかり落とせなかったり、歯茎を傷つけてしまったりする可能性があります。クリニックでおすすめの歯間ブラシのサイズを教えてもらうと、より安心でしょう。
フロスを使用する場合は、両側の歯に沿わせながら2、3回出し入れしましょう。歯と歯の間に1回入れて出すだけでは、汚れがしっかり落ちません。
タフトブラシは、歯並びが乱れていて磨き残しが発生しやすい部分や、一部だけ歯茎から出ている親知らずを磨くのに最適です。
洗口液を使用する
歯科矯正中は、洗口液で口腔内の細菌の繁殖を防ぐのもおすすめです。特に就寝中は唾液の分泌量が減り、細菌が増殖しやすいため、寝る前に洗口液を使用するとよいでしょう。
洗口液を使用する際は、CPCや二酸化塩素といった成分が配合されているものがおすすめです。CPCは口臭の原因菌を殺菌する働きを持ち、二酸化塩素はVSC(キツい口臭の原因となる硫黄ガス)産生を抑制する働きを持つ成分です。
舌苔を取る
口の粘膜は、剥がれ落ちると舌に白く溜まり、これが腐敗すると口臭の発生源になります(舌苔)。実は口臭の6割は、この舌苔から発生していると言われています。
舌苔による口臭を防ぐには、まずはしっかり噛んで食事をすることが重要です。食べ物を十分に咀嚼して飲み込むのが習慣になっていれば、舌がしっかり動くため、舌苔が付着しにくくいです。
また、舌苔の原因としては、以下のような点も考えられています。
口呼吸
咀嚼をあまりしなくてもいい食事
薬の副作用(抗アレルギー薬などの服用による唾液分泌量低下)
免疫力低下
喫煙
舌苔を取り除く方法としては「舌磨き」があります。しかし誤った舌のケアは舌を傷つけてしまうリスクも。
特に舌乳頭(舌にある小さな突起)を破壊しないように注意が必要です。舌乳頭は唾液を溜める働きを持つため、破壊してしまうとかえって口臭がキツくなるリスクさえあります。
舌苔を除去したいときは、舌専用の柔らかいブラシで、優しく取り除くようにしましょう。
口腔内の乾燥を防ぐ
口腔内が乾燥していると、唾液の自浄作用や殺菌作用が十分に発揮されず、口臭の原因菌が増殖してしまう可能性があります。特に矯正中は矯正装置によって口が閉じにくくなり、口腔内の乾燥が進みやすくなることがあります。
口腔内の乾燥を防ぐには、以下のような方法があります。
水分を意識的に摂る
鼻呼吸を意識する
よく咀嚼して食事する
飲 酒・喫煙をほどほどにする(唾液の分泌量低下の原因に)
舌のストレッチをする
クリニックでクリーニングを受ける
自宅でどんなに丁寧にブラッシングしていても、落としきれない汚れは発生するものです。しかし定期的に歯科クリニックでプロによるクリーニングを受けていれば、口臭の原因となる汚れもスッキリきれいにできます。
特に歯周ポケットが深くなっている場合、その中にあるプラーク(歯垢)を普段のブラッシングで取り除くのは困難です。歯科クリニックでのスケーリング(スケーラーという器具でプラークや歯石を取り除く処置)など、専門的な処置を受けて汚れを取り除きましょう。
矯正装置の汚れを取る
マウスピース矯正の場合、マウスピースに溜まった汚れが原因で口臭が発生していることも。この場合はマウスピースをしっかり洗浄することで、口臭が改善されることがあります。詳しくは次の項目で紹介するので参考にしてください。
口が臭い人の7つの共通点!今すぐできる5つの対策も解説
マウスピース矯正中で口臭が気になる場合、マウスピースの汚れが口臭の原因になっている可能性があります。以下を参考に、マウスピースのお手入れをしてみてください。
基本は水洗い
マウスピースを洗う際は、常温の水を使用しましょう。お湯のほうが汚れを取りやすいイメージがありますが、お湯でマウスピースを洗うと、変形するリスクがあります。
硬い歯ブラシでは磨かない
マウスピースに付着した汚れを歯ブラシで落とす際は、必ず柔らかいものを使用してください。硬い歯ブラシを使用すると、マウスピースに細かな傷がつく原因に。この傷から細菌が入 り込み、口臭の発生源になる可能性があります。
洗浄剤を使用する
インターネットやドラッグストアなどでは、マウスピースの洗浄剤が販売されています。一定時間つけ置きするだけでマウスピースをきれいにできるため便利です。
マウスピースに付着した汚れや細菌が気になる場合は、このようなグッズを活用するのもおすすめです。
口の中に特にトラブルがなくても、口臭が発生することもあります。その際、原因の一つとして考えられるのがストレスです。
そもそも口臭を抑える働きがある唾液は、リラックスして副交感神経が優位になっているときに分泌が促進されます。一方、ストレスがあるとき、私たちの体では交感神経が優位になり、唾液の分泌が減る原因になります。
また、実際には口臭が発生していないのに、口臭が気になって社会生活に支障をきたす「心理的口臭症」というものも。心理的口臭症は、神経質な人、ストレスをためがちな人が陥りやすいです。この場合、ドクターの診察を受け、口臭がないことを自覚することが重要になります。