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歯科矯正
最終更新日:2024年5月1日

30代・40代・50代以降の歯の矯正でよくある後悔とその原因

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30代・40代・50代以降の歯の矯正は後悔するのでしょうか?また、「今さら歯の矯正をするのは遅いよね」と思う人も多いです。しかし、歯と歯を支えている骨が健康なら何歳からでも歯科矯正は始められます。そこで本記事では、大人の矯正の注意点や後悔を防ぐポイントを解説します。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

30代・40代・50代と歳を重ねても、歯や歯を支える顎の骨に問題がなければ、歯科矯正治療は受けられます。「歯の矯正は子供がするもの」というイメージはいまだに強いですが、大人になってから始める方も多いです。

実際に本記事を執筆している筆者も、35歳で生まれて初めてマウスピース矯正をしました。矯正を決意する前は「子供がいるのに、自分のためにこんなにお金をかけてもいいのだろうか」という不安もありましたが、矯正を完了した今はまったく後悔していません。むしろ「もっと早く矯正したらよかった」と思ったくらいです。

しかし、矯正は時間もお金もかかるもの。大人の矯正で「後悔した」「やめておけばよかった」という声を少しでも見たり聞いたりすると、不安になりますよね。

そこで本記事では、大人の歯の矯正でよくある後悔の声や、その原因、後悔を防ぐためのポイントを解説します。

この記事を読めば、大人の矯正に関する不安や疑問を解消でき、矯正相談の際もポイントを押さえて的確に質問できるようになりますよ。

30代・40代・50代以降の歯の矯正でよくある後悔とその原因
目次下CTA

30代・40代・50代以降の歯の矯正でよくある後悔/後悔を防ぐ方法

大人の矯正でよくある後悔

大人になってからの歯科矯正では、矯正をスタートする時期や治療内容、矯正治療のリスクについて理解していなかったことに対して「後悔した」と感じるようです。

ここでは次のような、大人の矯正の後悔でよくある内容を紹介します。

もっと早く矯正しておくべきだった•••

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歯科矯正を子どもの頃(あごの成長期)にはじめると、あごの成長を促して治療できるため、抜歯を避けられる可能性があります。

あごの骨も軟らかく代謝もいいため、大人の矯正と比べて、治療期間が短く済むことも。

また、コンプレックスが解消されることは、いくつになっても大きな喜びを感じるもの。こんなに前向きに、ポジティブになれるなら、「もっと早く治療すべきだった」と後悔を感じる人もいます。 後悔を防ぐには、思い立ったらすぐ行動することをおすすめします。

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最初にちゃんと確認しておけば•••

カウンセリングの内容

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矯正開始後に「カウンセリングの時点でもっと疑問を解決しておけばよかった」と後悔することがあります。矯正治療は治療方法によって、気をつけるべき点や日常生活への支障が異なります。

たとえば、マウスピース矯正の場合、マウスピースをつけたままの飲食はできず、毎回の食事は外す必要があります。また、ワイヤー矯正の場合、装置が外れるのを防ぐために、硬い食べ物を避けなければなりません。

人によっては日常生活に支障をきたすこともあるため、カウンセリングの時点で聞くべきことを聞いていないと後悔につながる可能性があります。

矯正治療のリスク

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どの矯正方法にもリスクはあります。そのため、リスクを知らないではじめると後悔する原因になります。矯正治療では以下のようなリスクが生じる可能性があることを理解しておくことが大切です。

  • 歯根吸収

  • 歯肉退縮(ブラックトライアングル)

  • 口内炎

  • 虫歯・歯周病

  • 後戻り

歯を動かす際にかける力が強すぎたりすると、歯根吸収や歯肉退縮することがあります。

また、慣れない器具を装着することで、口内炎ができたり、虫歯・歯周病のリスクが高まったりすることも。

さらに歯科矯正には、後戻りのリスクがあるため、保定期間について知っておくことも大切です。保定期間を知らずに矯正をスタートし、矯正完了時に「まだ装置をつけなければならないの?」となるケースもあります。

このように、歯科矯正で予測されるトラブルや、歯科矯正の流れをあらかじめ知っておくと慌てずに対処できます。カウンセリングの時点で疑問や不安に感じることがあれば、早めに解決しておきましょう。

以下の記事では歯科矯正で起こり得るリスクやトラブルを紹介しています。あわせて参考にしてください。

抜歯やIPRの有無

大人の矯正は子供の矯正と異なり、あごの拡大が難しいです。症例によっては、歯を動かすスペースを確保するために抜歯やIPR*を行います。

*IPRとは、歯の表面を髪の毛数本分削る研磨処置のことです。「ディスキング」や「ストリッピング」とも呼ばれています。

治療がはじまってから

「抜歯をするかしないか、どこをするのか、どういうスケジュールなのかを確認していなかった」「抜歯しないと思って安心していたら歯を削ると言われてびっくりした」

など、事前の確認不足が不安の原因になることも。

矯正スタート後に後悔しないために、抜歯矯正と非抜歯矯正のメリット・デメリットを把握してから治療方針に同意をしましょう。

また、抜歯やIPRについて疑問がある場合、事前に確認しておくことをおすすめします。

後悔しない大人の矯正をするためには•••

自分に合ったクリニックを探す

治療ゴールをドクターとしっかり共有するためにも、コミュニケーションが取りやすいクリニックを選びましょう。

また、矯正方法によってメリット・デメリットが異なります。得意な治療方法のみの説明やメリットだけの提示では、矯正後の後悔につながる可能性も。

メリットだけでなく、デメリットをきちんと教えてくれると安心して矯正治療を進められる可能性が高まります。

途中で通院をやめないためにも、料金システムをしっかり把握し、支払いの計画を立てておきましょう。

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大人になってからの歯科矯正でよくある誤解

大人の矯正のよくある誤解

「虫歯があったら歯科矯正はできない」「矯正治療は若いうちにやるもの」といった誤解から、「大人になってからの矯正は後悔する」といった思い込みが生じてしまうことがあります。

虫歯・歯周病があったら歯科矯正できない

虫歯や歯周病があり、「歯科矯正ができない」と諦めていませんか?

結論から言うと、虫歯や歯周病があってもまず治療をすれば歯科矯正できます。また軽度の虫歯であれば、様子を見ながら矯正を進めることもあります。

歯科矯正の精密検査では、虫歯や歯周病のチェックも行っていて、虫歯・歯周病治療と歯科矯正の治療を並行して計画します。

虫歯・歯周病の治療をすることで、歯科矯正のみの治療期間と比べた場合、通院回数は増えますが、歯科矯正の治療期間が大幅に延びる可能性は低いと言えます。

矯正相談では、歯科矯正に限らず不安や疑問を解決できるため、虫歯・歯周病も心配な場合は先に伝えておきましょう。

歯科矯正は若いうちにやるもの

歯科矯正をはじめる年齢は、40代や50代からでも遅くありません。歯や歯を支えるあごの骨に問題がなければ、基本的に歯科矯正に年齢制限はありません

マウスピース矯正「Oh my teeth」の最高齢は77歳。Oh my teethのユーザーは約半分が20代で、次いで30代・40代が多いです。

*Oh my teethの2020年7月から2022年1月までの実測値

大人になってから矯正することで、多くのメリットがあります。大人の矯正のメリットについては、後ほど詳しく紹介しますね。

歯科矯正は、治療に対するモチベーションも大切です。年齢ではなく、歯並びが気になったタイミングで早めに矯正相談をするのがおすすめです。

Oh my teethは矯正プランの適合診断が無料で受けられます。予約は24時間Webで受付中。まずはお気軽にご予約ください。

歯科矯正をしたら完璧な歯並びになる

歯科矯正をしたからといって、完璧な歯並びになれるわけではありません。

なぜなら、子どもの矯正と違いあごの拡大が難しく、限られたスペースで歯を並べる必要があるからです。また、歯の状態には個人差があり、同じ治療法でも結果は違います。

大人の矯正で後悔しないために、自分の歯の状態を把握し、治療ゴールをドクターとすり合わせておくことが大切です

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大人になってからの矯正は、メリットがいっぱい!

大人の矯正のメリット

大人の矯正のメリットは、単に見た目のコンプレックスが改善するだけでなく、全身の健康につながることも。噛み合わせが改善され、発音が良くなったり肩こりや頭痛の改善が期待できます。

長年のコンプレックスが解消される!

歯並びと噛み合わせが整うと、口元もきれいに整います。今まで歯並びを気にして口元を隠していた方も、自然な笑顔で笑えるように。長年のコンプレックスが解消されて、その先の人生をポジティブに過ごすことができます

虫歯・歯周病のリスクが下がる!

きれいな歯並びになると、歯磨きで磨き残しが発生しにくくなり、虫歯や歯周病のリスクも減らせます。

噛み合わせがよくなり、歯が長持ち!

矯正治療は噛み合わせを考慮して行います。噛み合わせが改善されることでしっかり噛めるようになると、唾液の分泌量が増えて食べ物がおいしく感じられるようになります。また、噛むときの力も分散されるため、歯が長持ちすることにもつながります

肩こり・頭痛の改善にも!

たとえば歯並びの乱れによって噛み合わせが崩れている場合、全身のバランスにも悪影響を及ぼし、肩こり・頭痛の原因に。この場合、歯科矯正を受けると全身のバランスも整い、肩こり・頭痛の改善につながる可能性があります。

このように、大人になってからでも、歯科矯正を受けることにはさまざまなメリットがあります。歯科矯正をするか悩んでいる方は早めに矯正相談し、どのような選択肢があるのかを尋ねてみることをおすすめします。

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※従来の3分の1:一般的な全体矯正の費用(100万円程度)と比較したマウスピース矯正Oh my teethの部分矯正プラン料金

歯科矯正のデメリット

考える女性

大人の矯正のデメリットは、矯正方法によって装置の見た目が気になる、歯磨きを怠ると虫歯や歯周病になりやすいことが挙げられます。また、歯が動くときに痛みが生じることもあります。

見た目が気になる

特に歯科矯正中の見た目は、大人の矯正では気になるところではないでしょうか。

ワイヤー矯正の場合は、歯の表面に装置をつけるため目立ちやすいです。ただし透明な装置を使用するマウスピース矯正や、歯の裏側に装着する裏側矯正なら、矯正中の見た目はそこまで気になりません。

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虫歯・歯周病のリスクが上がる

歯に装置をつけたままのワイヤー矯正は、歯磨きが難しくなることから磨き残しが発生しやすく、虫歯や歯周病のリスクが高くなる傾向にあります。

また、取り外しができるマウスピース矯正は、歯磨きの際には取り外せるためすみずみまで磨きやすく、虫歯・歯周病リスクも比較的抑えられます。しかし、食後に歯みがきをせずにマウスピースを再装着すると、食べかすを中に閉じ込めてしまい虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

矯正中は虫歯や歯周病にならないように、歯磨きをしっかり行い、定期的にクリニックでクリーニングを受けることが重要です。

痛みがある

矯正治療では歯が動くときに痛みを生じる可能性があります。特にワイヤー矯正では、調整後2~3日は強い痛みが出ることも。マウスピース矯正はマウスピース1枚あたり約0.25mm程度と少しずつ歯を動かしていくため、比較的痛みにくいです。ただし、個人差が大きく、人によっては強い痛みが出る方もいれば、痛みが全く出ない方もいます。

矯正中の痛みや虫歯・歯周病については、選択する矯正方法によってはリスクを抑えられたり、矯正中の食事を工夫することで防げたりします。装置別のメリット・デメリットを把握し、自分に合った治療方法を選択することが大切です。

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大人の矯正でよくある疑問

ここでは、大人の矯正についてよくある質問を紹介します。

何歳からはじめるのがベスト?

小児矯正の場合は、あごの骨の成長を利用した治療が行えるため、6~7歳頃までに開始した方がよいとされています。しかし、大人の矯正の場合、年齢制限がないため何歳がベストとは一口に言えません。

確かに、若いうちに開始した方が代謝が活発なので、歯の動きやすい傾向にあります。しかし、上記でも述べたように大人の矯正治療に年齢制限はないため、何歳から始めても遅すぎるということはありません。

何歳までできる?

矯正治療に年齢制限はありません。歯ぐきや歯を支えている骨が健康であれば、40代、50代、60代からでも始められます。実際、50代から矯正治療を受ける方は多く、中には80代で始める方もいます。

しない方がいい人はいる?

重度の歯周病に罹患している方、定期的な通院が困難な方は避けた方がいいでしょう。ただし、歯周病の場合は、歯周病治療を受けることで矯正治療を始められる可能性があります。

歯並びに悩みがある方は、まずは矯正相談に行ってみることをおすすめします。

何年かかる?

歯科矯正にかかる期間は、症例や歯を動かす範囲、矯正方法によって異なります。目安は、全体矯正の場合1~3年程度、部分矯正の場合2ヶ月~1年程度です。

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矯正相談で疑問を解消して後悔を防ごう

マウスピース矯正 Oh my teethの無料歯並び相談

大人になってから歯科矯正をはじめても遅くありません。大人の矯正で後悔しないために、自分の歯の状態や各種矯正方法の特徴を知ることが大切です。

矯正相談をして、治療方法のメリット・デメリットを把握し、治療ゴールをしっかりと共有できるドクター・クリニックを選べば、後悔を防げるでしょう。

マウスピース矯正 Oh my teeth の無料診断にお越しいただくと、歯科医師が現在のあなたの歯並びを3Dで可視化し、矯正治療のメリット・デメリットなどについてもご説明いたします。

受付からお帰りまでは最短30分。どうぞお気軽にご予約ください。

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