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歯科矯正
最終更新日:2024年2月29日

「歯科矯正やらなきゃよかった」を防ぐ!後悔しないためにすべき7つの対処法

本記事では、歯科矯正をやらなきゃよかったと思う理由と対処法について紹介します。現在矯正中の方はもちろんのこと、これからはじめる方も必見です。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

「歯科矯正やらなきゃよかった」

このような声を聞くと、歯科矯正で後悔しないか不安になるのではないでしょうか

個人差がありますが、矯正治療は痛みや顔貌の変化などともなうこともあるため、知らずにはじめてしまうと「こんなはずじゃなかった」と後悔することもあります。

そこで本記事では、歯科矯正やらなきゃよかったと思う11つの理由を紹介します。また、後悔しないためにできる対処法も解説するので、矯正中の方も、これから矯正治療をはじめる方もぜひご覧ください。

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「歯科矯正やらなきゃよかった」と思う11の理由

悩む男性

歯科矯正をやらなきゃよかったと後悔する主な原因には、以下のようなものがあります。

歯科矯正で後悔する理由
  • 口元が下がりすぎた

  • 頬がこけた

  • 老け顔になった

  • ブサイクになった

  • 痛くて寝られない

  • 好きなものが食べられない

  • 口臭が気になる

  • 滑舌が悪くなった

  • 意外と長くかかる

  • 後戻りしてしまった

  • 噛み合わせに違和感が出た

  • 子供のサポートが大変

痛くて眠れない

歯科矯正中の痛みが原因で「やらなきゃよかった」と後悔する人は少なくありません。歯科矯正中の痛みには以下のようなものがあります。

  • 歯が動くことによる痛み

  • 矯正装置で粘膜などが傷つく痛み

歯科矯正は歯に適切な負荷をかけて動かすことで、理想の歯並びに近づけていきます。その際に多少なりとも痛みは発生してしまいます。たとえば、マウスピース矯正では新しいマウスピース交換時に、ワイヤー矯正ではワイヤー調整時に痛みを感じることが多いです。

さらに、矯正装置によって口腔内が傷つくこともあります。痛みが強すぎて十分な睡眠がとれないという方もいるので、日常生活に支障が出るような場合は担当の歯科医師に相談しましょう。

矯正装置が邪魔で滑舌が悪くなった

歯科矯正中は、矯正装置を装着することで滑舌に影響が出ることがあります。特に裏側矯正は装置を歯の内側につけるため、舌の動きが制限されます。それにより、滑舌への影響が出る可能性があります。

また、抜歯をともなう歯科矯正の場合、歯の移動過程ですきっ歯のような状態になります。そこから息が漏れることで、発語に影響が出る可能性もあるでしょう。

歯科矯正と滑舌との関係について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

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矯正中に滑舌が悪くなる原因とよくするコツ!歯並びによる影響も解説

食事制限があり好きなものが食べられない

歯科矯正の種類によっては、多少なりとも食事制限がかかることがあります

たとえばマウスピース矯正の場合、マウスピース装着中に口に含んでいいのは基本的に水のみ。「今までのように気軽にコーヒーやおやつを口にできなくなった」という声が聞かれることもあります。ただし、マウスピースを外してしまえば、食事制限はありません。

ワイヤー矯正の場合でも、矯正装置に食べ物が引っかかったり、詰まったりします。そのようなことが原因で、矯正前よりも食事に不便さを感じることがあります。

また、これはマウスピース矯正とワイヤー矯正に共通することですが、矯正中は歯が動きやすい状態です。しっかり噛み締めなくてはならない食事をする際、歯や歯茎へ刺激が伝わりやすく痛みをともなうことがあります

歯科矯正中の食事について詳しくは、以下の記事もあわせてご覧ください。

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「歯列矯正中で痛くて食事とれない」噛めない期間はいつまで続く?

歯ブラシが届きにくく口臭が気になる

口臭が気になって口を手で押さえる女性

歯科矯正をはじめてから「口臭が気になる」というケースもあります。考えらえる原因は、以下の通りです。

  • ブラッシングが行き届いていない

  • 矯正装置に食べかすが残っている

  • 矯正装置によって口が閉じにくく口腔内が乾燥している

  • 矯正装置によって口腔内に傷ができている

矯正装置がついていると、ブラッシングが不十分になり口臭が発生する可能性があります。特にワイヤー矯正は装置が取り外しできないため、歯ブラシだけでなくフロスや歯間ブラシなどを併用しながら口腔内を清潔に保つことが重要です。

また、矯正装置によって口が閉じにくくなり、口腔内が乾燥することで口臭が発生する可能性もあります。さらに矯正装置により粘膜が傷つき、そこが化膿することでにおいが発生することもあります。

口臭について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

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矯正中に口臭が発生する5つの原因!対策やセルフチェックの方法も紹介 

矯正治療が意外と長くかかる

歯科矯正をはじめてから「意外と長くかかるな」「こんなに長くかかるならやらなければよかった」と後悔することも珍しくありません。

たとえばワイヤー矯正の場合、定期的に通院してワイヤー調整を行ってもらわなければなりません。ドクターの指示通りに通院できないとワイヤー調整ができず、治療期間が延びる可能性が高まります

また、矯正開始前に保定期間について把握しておらず「意外と長くかかる」と感じる人もいます。保定期間とは、歯並びをキープするためリテーナー(保定装置)を装着する期間のこと。リテーナーは矯正にかかった期間と同じ期間装着する必要があり、保定期間を過ぎてもできるだけ長く(就寝時のみなど)装着するのが理想的です。

この事実を知らずに歯科矯正をはじめると、「まだ装置をつけないといけないなんて知らなかった」と思う原因になるでしょう。

口元が下がりすぎた

「口元が下がりすぎた」という声は、主に歯科矯正完了後に見られるものです。原因としては以下のようなことが考えられます。

  • 抜歯をともなう矯正で、全体的に歯が後ろに下がり顔立ちが変わった

  • 拡大床を用いた非抜歯矯正で、口元が前に出て鼻の下が伸びたように見える

  • 噛み合わせが整ったことでエラ張りがなくなり、口元が下がったように見える

歯科矯正によって口元が下がる原因には、実際に歯が全体的に下がっているケース、鼻の下が伸びたように見えるケース、エラ張りがなくなったことで口が下がって見えるケースなどがあります。

老け顔になった

老け顔が気になる女性

「歯科矯正で老け顔になった」「頬がこけた」という声も聞かれることがあります。原因としては以下のようなものが考えられます。

  • 出っ歯を改善したことで、口元が引っ込み皮膚がたるんだように見える

  • 噛み合わせが改善され、エラ張りがなくななった

  • 抜歯をともなう矯正で口元が下がった

  • 矯正中、咀嚼ができないために表情筋が衰える

たとえば、出っ歯で口元が突き出ていると、口周りの皮膚が引っ張られたような状態にないります。歯科矯正によって出っ歯が改善されると、引っ張られていた皮膚がたるみ老け顔のように見えてしまうことがあります

また、抜歯をともなう歯科矯正は抜歯を行わない歯科矯正よりも歯の移動幅が大きく、外見への影響も比較的大きくなりがちです。その結果、頬がこけたように見える方もいます。

ただし、歯科矯正はあくまでも口腔内にアプローチするものですので、必ずしも外観が大きく変化するわけではありません。

歯科矯正による老け顔や頬こけについては、下記の記事もあわせてご覧ください。

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ブサイクになった

歯科矯正でブサイクになったという声は、ここまで紹介した

  • 口元が下がった

  • 頬がこけた

  • 老け顔になった

といった声を総合したものと考えられます。

さらに、「矯正装置によって口元に厚みが出る」というような場合も「ブサイクになった」という声につながっているかもしれません。特に、ワイヤー矯正(表側矯正)の場合、装置を歯の表側に装着するため、どうしても口元に厚みが出てしまいます。

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噛み合わせに違和感が出た

歯科矯正は、噛み合わせに変化が出る場合があります。特に奥歯の移動も含む全体矯正の場合は、噛み合わせに変化が起こり、矯正中は違和感が出るかもしれません。

歯科矯正中の噛み合わせの違和感は、矯正が進むことで改善される可能性があります。ただ矯正完了後も違和感があるようなら、クリニックに相談してみましょう。

以下の記事でも、大人の矯正の後悔について詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。

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矯正後に後戻りしてしまった

歯科矯正直後のきれいな歯並びは、何もせずにキープできるわけではありません。きれいな歯並びをキープするためには保定装置(リテーナー)の装着が不可欠です。

なかにはリテーナーをつけるのをサボってしまい、歯が再び動いてしまう「後戻り」が発生してしまう人もいます。

その結果再度矯正が必要になり、またお金がかかることにうんざりして「こんなことなら歯科矯正やらなきゃよかった」と後悔する原因になります。

小児矯正の場合は子供のサポートが大変

大人だけでなく、「子供の歯科矯正をやらなきゃよかった」と後悔することがあります。その原因の一つに、サポートの大変さが挙げられます。

小児矯正の場合、取り外せる矯正装置を使い、あごの成長を促す治療が行われることが多いです。装置がずっとつけっぱなしでないのでストレスが少ないのはメリットといえますが、装着時間が守られないと、あごの成長が促せません。

まだ自己コントロールが難しい子供の場合、装置の装着管理は周囲の大人のサポートが不可欠です。

ただ、装置をつけるのを嫌がる子供をなだめたり、子供が寝てから装置を装着したりすることに保護者が疲れてしまい、「こんなことなら子供の歯科矯正をやらなきゃよかった」という後悔につながるケースがあります

「歯科矯正やらなきゃよかった」と思わないための7つの対処法

歯科医師の説明を受ける男性

歯科矯正治療中に「やらなきゃよかった」と思わないためには、以下のような対処法があります。

後悔しないためにすべき7つの対処法
  • 自分に合った矯正方法を選ぶ

  • 最後まで治療を受ける

  • 担当のドクターに相談する

  • セカンドオピニオンを受ける

  • 矯正の流れを理解する

  • 歯並びが後戻りするのを防ぐ

  • 定期検診を受ける

自分に合った矯正方法を選ぶ

矯正治療で後悔しないために最も大切なのは、自分に合った矯正方法を選ぶことです。

矯正治療は、大きく全体矯正と部分矯正に分けられます。また、矯正装置にもワイヤー矯正(表側矯正・裏側矯正)とマウスピース矯正といった種類があり、それぞれ特徴や適用範囲が異なります。

あなたが理想とする歯並びや症例、ライフスタイルに合わせて適切な矯正方法をドクターと相談しながら選びましょう

最後まで治療を受ける

矯正中にやらなきゃよかったと感じている方は、まずは最後まで矯正治療を受けましょう。歯並びと噛み合わせを整えている最中は、途中大きく乱れることがあります

特に抜歯を行っている場合は、歯と歯のすき間が閉じるまで時間がかかるため、慌てずに治療を根気よく続けることも大切です。

担当のドクターに相談する

治療途中に不安や疑問が発生した場合、担当のドクターに相談しましょう。治療のゴールをお互いにすり合わせた状態で歯科矯正を行わなければ、やらなきゃよかったと後悔につながる可能性があります。

矯正治療を成功に導くためにも、ドクターとコミュニケーションを取りながら疑問や不安を解消しましょう

セカンドオピニオンを受ける

セカンドオピニオンとは、他のクリニックのドクターに意見を聞くことです。同じ歯科医師であっても人によって考え方が異なります。

セカンドオピニオンを受けることで治療の選択肢が増え、適切な方法で歯科矯正を受けられる可能性が高まるでしょう

矯正の流れを理解する

「思ったより長くかかる」「想定以上の追加費用が発生した」という後悔を防ぐためには、矯正期間や流れを治療前に確認しておくことが大切です。歯科矯正にはさまざまな方法があるため、それぞれの特徴を知ることで「思っていたのと違った」という後悔は防げます

また、歯が動きやすさは個人差があるため、予定通りに矯正が終わらないことも少なくありません。治療期間が延びる可能性があることを理解したうえで、治療に臨みましょう。

歯並びが後戻りするのを防ぐ

歯科矯正は歯並びがきれいになったら完了ではありません。保定期間に移行し、整えた歯並びを維持する必要があります。

保定期間では、保定装置(リテーナー)と呼ばれる装置を半年~1年以上装着します。サボったり忘れたりすると後戻りすることがあるので、矯正後後悔しないためにも保定装置は必ず装着しましょう

定期検診を受ける

矯正中の定期検診は歯をきれいにするだけでなく、以下のような確認を行います。

  • 矯正装置が破損していないか

  • マウスピースを正しく装着できているか

  • 虫歯や歯周病になっていないか

矯正後は、後戻りや噛み合わせの確認を行います。定期検診を受けることで「やらなきゃよかった」という後悔を防げます。矯正中、矯正後の定期検診は必ず受けるようにしましょう

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歯科矯正やってよかったと思う4つの理由

喜ぶ女性

歯科矯正をやってよかったと感じる5つのことを紹介します。歯科矯正のメリットを改めて確認し、前向きに歯並びの改善を目指しましょう。

歯科矯正をやってよかったと感じる4つのこと
  • 歯並びと噛み合わせが整う

  • コンプレックスの解消につながる

  • Eラインができる

  • 虫歯や歯周病になるリスクが軽減できる

歯並びと噛み合わせが整う

歯科矯正を受けると、言わずもがな歯並びと噛み合わせが整います。歯並びが整うことによって、出っ歯やガタガタの歯並び、口コボなどが改善され、見た目が大きく変化する方もいるでしょう

それに加え噛み合わせが整うことによって、食べ物がうまく噛めるようになったり発音が改善したりすることもあります。また、歯やあごにかかる負担も軽減できるので歯の寿命が延び、顎関節症になるリスクも下げられます。

コンプレックスの解消につながる

歯並びにコンプレックスを感じる方にとって、歯科矯正はコンプレックスの解消につながります。

歯科矯正で歯並びが整うと見た目が改善され、自分に自信が持てるようになるでしょう。笑顔が自然に増えるので、人とのコミュニケーションも積極的になり、仕事やプライベートがうまくいくようになる方もいます。

Eラインができる

Eラインの解説画像

Eラインとは「鼻の先端とあごの先端を結んだ線」のことで、唇がこの線より少し内側に入っていることが美しさのひとつの基準であるといわれています。

矯正を通じて出っ歯や受け口などが改善されると、Eラインができる可能性があります。また、噛み合わせが整うことで顔の歪みが改善され、バランスの整った顔立ちになることも考えられます。

虫歯や歯周病になるリスクが軽減できる

整った歯並びは歯ブラシが行き届きやすく、汚れをしっかり落とせるようになります。その結果、虫歯や歯周病になるリスクを軽減できます。

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「歯科矯正やってよかった」と満足している人の声や理由を紹介

歯科矯正やらなきゃよかったによくある質問

Q&A

歯科矯正でやらなきゃよかったに関するよくある質問を紹介します。

「裏側矯正は後悔する」って本当?

裏側矯正は歯の裏側に装置をつけるため、慣れるまでは食べにくかったり喋りにくかったりします。そのため、はじめは後悔する方もいますが、数週間〜数ヶ月で慣れるケースがほとんどです。

裏側矯正が心配な方は、目立ちにくいマウスピース矯正を検討するのもよいでしょう。

大人の歯科矯正は危険?

歯科矯正は何歳からでも始められます。しかし、30代以降は歯周病に罹患している方も多く、歯科矯正によって歯周病が進行し、歯茎が下がって歯が伸びたように見えることがあります。そのため、クリニックは歯周病治療など一般歯科治療にも力を入れているところに受診し、慎重に検討することが大切です。

歯科矯正が必要な人と不要な人は?

歯並びや噛み合わせが悪い人はもちろん、コンプレックスを持っている人、日常生活に支障がある人は歯科矯正の対象になりますが、歯科治療の必要性を感じなければ必ずしも治療を行う必要はありません

ただ、自分では治療が必要ないと思っていても、受け口やすきっ歯などは治療したほうがいいケースもあります。歯並びが気になる方は一度クリニックに相談してみましょう。

歯科矯正が必要なレベルかどうかを簡易チェックする方法は、以下の記事を参考にしてみてください。

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【歯科医師監修】大人の歯列矯正は「やめたほうがいい」といわれる理由

後悔しないために矯正相談に行ってみよう

歯科医院のカウンセリングの様子

歯科矯正は、条件がそろえば子供から大人まで年齢関係なく受けられます。

ただし「目立たないものがいい」「安いものがいい」といった一部の側面だけを重視して選ぶと「やらなきゃよかった」という後悔につながる可能性があります

まずはあなたの歯並びの状態とそれに合った矯正方法を知るため、お近くのクリニックに矯正相談に行ってみましょう。

そして提示された矯正方法それぞれのメリット・デメリットを比較したうえで、あなたに適した矯正方法をドクターと話し合ってみましょう

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