インビザラインのアタッチメントとは?絶対必要?気になる疑問を解説
インビザライン矯正ではマウスピースを装着する前に、アタッチメントと呼ばれる白い突起を歯の表面につけるケースが多いです。
「目立ちにくい」「周囲から気付かれにくい」という理由でインビザライン矯正を検討している人にとっては、アタッチメントの必要性や装着期間、どれぐらい目立つのか気になるのではないでしょうか。
そこで本記事では、インビザラインのアタッチメントに関する疑問を解決するべく、丸の内帝劇デンタルクリニック 院長の阿部 洋太郎さんにお伺いしました。
インビザライン矯正を検討している方は、ぜひ参考にご覧ください。
阿部 洋太郎
丸の内帝劇デンタルクリニック 院長。東京の有楽町駅の丸の内帝劇デンタルクリニックにて審美・矯正歯科に従事。日本大学松戸歯学部を卒業後、歯科保存学入局。千葉県の歯科医院、都内の歯科医院にて勤務。松島歯科・新橋インプラントオフィスにて副院長およびインプラントオフィス所長を兼務。日本大学大学院松戸歯学研究科を卒業(インプラントと口腔粘膜病変の研究、コラーゲンとエラスチンの研究、カンジダと癌の研究)。マウスピース矯正 Smile TRU認定。マウスピース矯正 インビザラインGO日本Top100。
目次
- インビザラインのアタッチメントとは
- インビザラインでアタッチメントをつける目的
- マウスピースと歯を密着させるため
- マウスピースの矯正力を調整するため
- インビザラインで使用するアタッチメントの種類
- ルートコントロール用最適アタッチメント
- 回転用最適アタッチメント
- オープンバイト用最適アタッチメント
- ディープバイト用最適アタッチメント
- アンカレッジ用最適アタッチメント
- アタッチメントのつけ方・外し方
- アタッチメントのつけ方
- アタッチメントの外し方
- インビザラインのアタッチメントでよくある疑問
- インビザラインはアタッチメントなしでも可能?
- インビザラインのアタッチメントは目立つ?
- インビザラインのアタッチメントはいつまで必要?
- インビザラインのアタッチメントによるトラブルと解決策
- アタッチメントが取れた場合
- アタッチメントで痛みを感じる場合
- 黄ばみなどの着色汚れが気になる場合
- アタッチメントが当たる箇所に口内炎ができた場合
- インビザラインでアタッチメントあり・なしで大きく変わる
インビザラインをはじめ、マウスピース矯正では、アタッチメントと呼ばれる補助矯正器具を歯の表面につけて治療を行うことが多いです。
一般的には治療計画の際に歯の動かし方を決め、それに合わせて矯正をはじめる前に歯科クリニックで装着します。
アタッチメントは「コンポジットレジン(CR)」という歯科用のプラスチック素材でつくられています。
虫歯治療で用いられる詰め物と同じ素材で、長期間使用しても人体への害はありません。
大きさは2~5mm程度で、米粒よりも小さいくらいのサイズです。
形状は後述で詳しく解説しますが、長方形や楕円形などがあり、動かしたい歯に合わせて使い分けます。
インビザラインでアタッチメントをつけることが多いのは、以下の理由があるためです。
マウスピースと歯を密着させるため
マウスピースの矯正力を調整するため
アタッチメントなしでインビザラインを行った場合、マウスピースの効果が十分に発揮されず、治療期間に遅れが生じる場合があります。
マウスピースと歯を密着させるため
アタッチメントなしでインビザラインを行った場合、歯がすべることでマウスピースが浮いてしまい、治療が計画通りに進まなくなることがあります。
マウスピースと歯の密着性が弱まることで、矯正力が歯根にまで届かないためです。
アタッチメントをつけると歯の表面に凸凹ができ、これがフックとなってマウスピースとの密着性を高められます。
マウスピースの矯正力を調整するため
全体の歯を覆うインビザライン矯正は、「ガタついた歯並びを治したい」「ねじれた歯を回転させたい」など、複雑な歯の移動に対応するのが難しい矯正方法です。
しかし、アタッチメントをつけることで、特定の歯にかかる矯正力を調整できるため、歯並びの状態に応じて細やかな調整を行えます。
以前と比べ、インビザラインで幅広い症例に対応できるようになったのは、アタッチメントの影響が大きいです。
歯並びの状態にもよりますが、基本的にインビザラインを行う場合はアタッチメントの装着を勧められることが多いでしょう。