光加速矯正装置オルソパルスの効果・費用・体験談を紹介
歯科矯正は一般的に1〜3年と長期間かかるため、なかなか踏み切れない人が多いです。そこで紹介したいのが、光加速矯正装置の一種「オルソパルス」です。
オルソパルスは歯周組織に近赤外線光を照射し、歯の移動を促す目的で用いられる装置。オルソパルスを併用する歯科矯正を「スピード矯正」と呼ぶクリニックもあります。
しかしSNS上では「オルソパルスは効果がない」「値段が高い」といった声も聞かれるため、オルソパルスを使うべきなのか迷っている人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、オルソパルスのスピード矯正効果や、費用面やデメリットについて詳しく解説します。実際にオルソパルスを用いた矯正を経験した人の声も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
矯正治療を短期間で終わらせたい場合、気になる部分だけを整える部分矯正を検討するのもおすすめです。 マウスピース矯正 Oh my teethの部分矯正プランは、治療期間は平均3ヶ月。適合診断は無料ですので、まずはお気軽にご予約ください。
※治療期間には個人差があります。
光加速治療とは「歯科矯正の治療期間をできるだけ短くしたい」という人の選択肢の一つです。
光加速治療では、歯科矯正を行いながら、歯周組織に近赤外線光を照射します。すると歯周組織の細胞が活性化。その結果歯を支える歯槽骨の細胞の代謝が促され、矯正中の痛みも緩和されつつ歯が速く移動します。
このような光加速治療を叶えるのが、光加速矯正装置です。光加速矯正装置で最も代表的なのが、次から紹介する「オルソパルス (Orthopulse)」です。
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画像出典元: Patients Home | OrthoPulse®
代表的な光加速矯正装置「オルソパルス」は、カナダのバイオラックスリサーチ社によって開発されました。2015年にはFDA(米国食品医薬品局)の認証を受けた医療機器です。
構 造・仕組み
画像出典元: How It Works | OrthoPulse®
オルソパルスは柔らかいシリコンでできており、その中にLED光エミッターが埋め込まれています。オルソパルスをマウスピースのように口腔内に装着するとスイッチが入り、歯周組織に近赤外線光が照射されます。照射されるのは、波長850nmの赤外線です。
歯周組織に近赤外線光が照射されると、骨代謝が促されます。そもそも矯正治療は歯周組織の骨代謝を利用したものなので、骨代謝が促されることで歯の移動も促されます。
画像出典元: How It Works | OrthoPulse®
マウスピース矯正の場合、通常10〜14日で新しいマウスピースに交換していきますが、オルソパルスを併用すると、4〜5日での交換も可能になります。
このような近赤外線光による細胞活性化のことを「フォトバイオモジュレーション効果」と言います。
上記のネズミを使用し行った研究では、光加速矯正装置を当てたグループと当てていないグループでの歯の動きを比較したとき、光加速矯正装置を当てたネズミの歯の移動量が顕著に大きかったことが報告されています。
また、アライナーと併用することで歯の移動に必要な期間を3分の1に短縮したという報告もあります。単純計算すると、3年の治療期間が1年になるということです。
使い方動画
以下はオルソパルスの使い方が紹介されている動画です。
オルソパルスの使用方法は1日に10分口にくわえるのみ(上顎と下顎それぞれ5分ずつ)です。小型の装置なので、外出時でも使用可能です。
マウスピース矯正だけでなく、ワイヤー矯正などあらゆる歯科矯正装置との併用が可能ですが、中でもマウスピース矯正との相性がよいとされています。
オルソパルスには専用クレイドル(専用ケース)と専用アプリがあります。
画像出典元: OrthoPulse® App
オルソパルスをクレイドルにおくと専用アプリとデータが同期でき、オルソパルスの使用状況をアプリで確認できます。
画像出典元: OrthoPulse® App
費用目安
オルソパルスの料金は歯科医院によって異なりますが、目安は10万円〜15万円程度です(Oh my teeth調べ)。「加速矯正治療」として、オルソパルス込みの矯正費用を提示しているクリニックもあります。
オルソパルスには以下のようなメリットがあります。
治療期間の短縮
痛みの緩和
治療期間の短縮
オルソパルスの最大のメリットは治療期間の短縮です。マウスピース矯正では通常10〜14日で新しいマウスピースに交換するところ、4〜5日で交換することが可能に。治療期間は最大50%短縮できます。
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痛みの緩和
歯科矯正治療における歯の移動過程で痛みを伴うのは、骨が吸収されるときに痛みの原因物質が放出されるためです。オルソパルスは近赤外線光により細胞の代謝を向上させ、歯の移動過程で発生する痛みも緩和します。
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オルソパルスには以下のようなデメリットもあります。
費用がかかる
使用時間を確保する必要がある
費用がかかる
歯科矯正費用は基本的に保険適用外で、矯正歯科医院により異なります。オルソパルスを使用するとなると、追加費用がかかるのが一般的。目安は10万〜15万円程度です。
使用時間を確保する必要がある
オルソパルスの使用時間は1日10分とはいえ、手間に感じる 人はいるかもしれません。また、3日連続で使用しないと効果が出にくい点も、注意すべきポイントです。
上記にあわせて、歯の移動状況が治療計画からズレた場合に関しても注意しなければなりません。オルソパルスを使用していると、治療計画からズレた状態のまま歯の移動も早く進んでしまう可能性があるからです。
オルソパルスを使用しているか否かに関わらず、担当矯正医の指示(矯正装置の装着時間の確保や指示通りのタイミングで通院する など)に従うことは重要です。
オルソパルスの特徴を踏まえると、以下のような人におすすめです。
イベント前に歯並びを改善したい人
矯正中の痛みに不安がある人
矯正装置の見た目が気になる人
スピード矯正に興味はあるが外科的処置に抵抗がある人
イベント前に歯並びを改善したい人
「半年後の結婚式までにきれいな歯並びになりたい」「来年から留学するので、それまでに歯並びをある程度整えておきたい」
など、歯並びを改善したい時期までの期間が短い人は、オルソパルスの併用を検討してみるとよいでしょう。
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矯正中の痛みに不安がある人
歯科矯正を始める前の不安の代表格「痛み」。痛みの感じ方には個人差がありますが、少しでも和らげたい場合は、オルソパルスの併用を検討してみましょう。痛みを和らげながら歯の移動を促す効果が期待できます。