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マウスピース矯正
最終更新日:2024年4月19日

マウスピース矯正中の歯ぎしり・食いしばりはOK?注意点や対策も紹介

本記事では、歯ぎしりや食いしばり癖とマウスピース矯正の関係について解説。マウスピース矯正を上手く続けていくためのコツを紹介します。

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歯科矯正ブログ編集チーム

木村真由美

Oh my teethでのマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新中。ミッションは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。

「マウスピース矯正をしたいけど、歯ぎしりがある場合でもできる?」
「マウスピース矯正中に歯ぎしりをしても大丈夫?」

マウスピース矯正をはじめるにあたって、このような疑問を抱いていませんか?

歯ぎしりや食いしばり癖があると、程度によってはマウスピース矯正ができない場合や、治療を行う上で大きなリスクを伴う場合があります。

本記事では、歯ぎしりや食いしばりがある人がマウスピース矯正を行う場合のリスクや注意点を紹介します。マウスピース矯正中の歯ぎしり・食いしばり対策も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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マウスピース矯正は歯ぎしり癖があるとできない?

マウスピース矯正は歯ぎしり癖があるとできない?

歯ぎしりや食いしばり癖のある人がマウスピース矯正をできるかは、その時の状況によって異なります。一時的な歯ぎしりや意識的に食いしばりをしている場合は、マウスピース矯正ができる可能性が高いです。

一方、毎回長時間にわたって歯ぎしりをする、強い力で食いしばるなど、歯ぎしりや食いしばりの程度がひどい場合はマウスピース矯正ができないことがあります。このような場合はマウスピース矯正に代わり、ワイヤー矯正をすすめられることが多いです。

マウスピース矯正が可能かどうかは自身で判断できません。歯ぎしりや食いしばり癖がある場合は、マウスピース矯正ができるか歯科医師に相談してみましょう。

なお、「これからマウスピース矯正をはじめる」という方は、ぜひOh my teethの無料カウンセリングをご利用ください。

カウンセリングでは歯並びの精密診断にくわえて、歯ぎしりや食いしばりに関する相談もしていただけます。無理な勧誘も一切ありませんので、ぜひお気軽にご予約ください。

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歯ぎしりがマウスピース矯正に与える影響

歯ぎしりがマウスピース矯正に与える影響

マウスピース矯正は歯型に合わせて作られた薄いマウスピースを装着して行うため、歯ぎしりや食いしばり癖がある場合は治療に影響を与える可能性が高いです。考えられるのは以下の通りです。

  • マウスピースの変形・破損のリスク

  • 治療期間の延長

歯ぎしりや食いしばりの程度がひどいほど、このような影響を及ぼす可能性があります。

マウスピースの変形・破損のリスク

歯ぎしりや食いしばりをするときにかかる負荷は、体重の二倍から五倍とされています。これは食事をするときよりも遥かに大きな負荷です。

そのため、歯ぎしりや食いしばり癖があると、高頻度でマウスピースに大きな負荷をかけることになり、変形・破損のリスクが高まります。

治療期間の延長

歯ぎしりや食いしばりによってマウスピースが変形・破損すると、矯正が計画通りに進まず、治療期間が延長することがあります。新たにマウスピースを作成しなくてはならない場合、作成まで装着期間が空くことで、せっかく移動した歯が元の位置に戻ってしまうことも。

また、マウスピースが変形・破損していない場合でも、歯ぎしりや食いしばりの圧力により、歯の移動が妨げられることがあります。このような場合は歯科医師と相談しつつ、自身でも歯ぎしりや食いしばりを最小限に抑える対策をとっていくことが大切です。

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歯ぎしり癖がある人がマウスピース矯正をするときの注意点

歯ぎしり癖がある人がマウスピース矯正をするときの注意点

矯正用マウスピースは厚さ0.5mm程度と非常に薄く、大きな負荷がかかることで変形・破損する恐れがあるため、歯ぎしりや食いしばり癖がある場合は取り扱いにより注意しなければなりません。とくに注意したいのが以下のポイントです。

マウスピースを噛みしめない

歯ぎしりや食いしばり癖がある場合は、無意識にマウスピースを噛みしめないように注意しましょう。変形・破損のリスクに加え、噛み合わせに問題が生じることがあるためです。

矯正用マウスピースは薄い素材でつくられているものの、上下を合わせると厚さ1mm程度になります。日常的にマウスピースを噛みしめることで、この厚みの分だけ上下の奥歯が噛み合わなくなることがあります。

破損したマウスピースを使い続けない

歯ぎしりや食いしばりによって破損したマウスピースを使い続けるのは絶対にNGです。割れたマウスピースで歯茎や口の粘膜が傷ついたり、歯が動かしたい場所に移動せずに治療期間が延びたりすることがあります。

また、接着剤などを使って自分で修理するのもやめましょう。ほんのわずかなズレで治療が計画通りに進まなくなります。応急処置として一時的に修理するのもおすすめできません。それが原因で元通りに修復できなくなることがあります。

歯ぎしりが原因でマウスピースが破損してしまったら?

歯ぎしりが原因でマウスピースが破損してしまったら?

歯ぎしりや食いしばりによってマウスピースが破損した場合は、すみやかに歯科クリニックへ連絡しましょう。少し亀裂が入っている程度など、場合によってはそのままマウスピースを使用することも可能ですが、自己判断で使用するのは危険です。必ず歯科医師に破損したマウスピースを見せた上で確認をとりましょう。

インビザラインなど、海外製のマウスピースを使用している場合は、破損すると作り直しに時間がかかるため、治療期間が延長することが多いです。そのため、マウスピースの交換時期が近いなど、状況によっては次に予定しているマウスピースを前倒しで始める場合もあります。

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マウスピース矯正中に歯ぎしりや食いしばりを減らす対策

歯を気にする女性

歯ぎしりや食いしばり癖のある人がマウスピース矯正と上手く付き合っていくには、マウスピースへのダメージを最小限に抑える対策が必要です。日常的に取り入れられる対策としては、以下のものがあります。

  • マッサージ

  • 意識的に歯ぎしりや食いしばりをやめる

  • ストレスを解消する

  • 睡眠の質を高める

マッサージ

歯ぎしりをするタイミングで多いのは就寝中です。このような場合は無意識に歯ぎしりをしているため、自覚してなおすことはできません。

対策としては、就寝前にセルフマッサージを行うのがおすすめです。咬筋(こうきん)と呼ばれる頬の筋肉をマッサージでほぐすと、口腔内がリラックスした状態になり、歯ぎしりや食いしばりといった筋肉の緊張が起こりにくくなります。マッサージの手順は以下の通りです。

  • 親指を顎の裏に当てる

  • 歯を噛みしめ、硬くなった部分に残りの指を当てる

  • 口の力を抜き、4本の指で小さな円を描くように30秒間マッサージする

可能であれば就寝前だけでなく、食いしばりに気づいたときや入浴中などにもマッサージを行いましょう。

意識的に歯ぎしりや食いしばりをやめる

起きているときは意識的に歯ぎしりや食いしばりをやめる努力をしましょう。例えばデスクワークをしている方は、パソコンまわりやデスクの目立つところなどに、注意書きのメモを貼っておくと効果的です。

また、スマホを操作しているときや、重い荷物を持ち上げるときなど、一般的に食いしばりをしやすいとされる動作を行う際に意識することも大切です。日常生活で意識的に歯ぎしりや食いしばりをやめる努力をすると、就寝中の歯ぎしりや食いしばりも改善しやすくなります。

ストレスを解消する

歯ぎしりや食いしばりはストレスが原因であるケースが多いです。日々の疲れが溜まっていたり、環境の変化があったり、人間関係などで悩みごとを抱えている場合は歯ぎしりや食いしばりがひどくなる傾向があります。

そのため、マウスピース矯正中は適切なストレス管理が重要です。スポーツをしたり、趣味に打ち込んだり、自身に合った方法でストレスを解消しましょう。全てのストレスから解放されることは難しいですが、少しでもストレスを軽減することで、歯ぎしりや食いしばりを改善へと導きやすくなります。

睡眠の質を高める

就寝中に歯ぎしりや食いしばりが起こるのは、主に眠りの浅いレム睡眠時です。眠りが深く熟睡しているときは、筋肉の働きが抑えられているため、歯ぎしりや食いしばりを起こすことはほぼありません。

そのため、就寝中の歯ぎしりや食いしばりが気になる場合は、なるべく早いタイミングで深い眠りにつけるように生活スタイルを見直すことが大切です。質の良い睡眠をとるために、就寝前は以下のことを控えましょう。

  • カフェインの摂取

  • スマホ

  • タブレットの操作

  • 飲酒

  • 喫煙

  • 過剰な水分摂取

マウスピース矯正で歯ぎしりは改善できる?

マウスピース矯正で歯ぎしりは改善できる?

歯科クリニックによっては、歯ぎしり・食いしばりを改善するために、「スプリント療法」とよばれる治療が行われることがあります。スプリント療法は専用のマウスピースを装着して、歯ぎしり・食いしばりによる歯や顎へのダメージを軽減する方法です。

このようなことから、歯ぎしりや食いしばり癖がある場合は、マウスピース矯正と並行して症状を改善したいと考える方が多いでしょう。しかし、矯正用のマウスピースで歯ぎしりや食いしばりは改善できません

矯正用マウスピースはあくまでも歯並びを整えるためのものであって、歯ぎしり・食いしばりの改善に使われるマウスピースとは目的が異なります。

矯正用マウスピース

矯正用マウスピースは歯並びをなおす目的でつくられたマウスピースです。現在とは異なる歯並びでつくられており、治療段階に応じてマウスピースを交換しながら理想の歯並びへと改善していきます。歯を動かすため、基本的には1日20時間以上の装着が必要です。

矯正用マウスピースは前述の通り、薄い素材でつくられており、厚さは0.5mmしかありません。そのため負荷に弱く、強い圧力をかけると変形・破損のリスクが高くなります。歯の破折や削れには一定の効果がありますが、歯ぎしり用マウスピースのように十分な保護はできません。

歯ぎしり用マウスピース

歯ぎしり用マウスピースは「ナイトガード」と呼ばれ、就寝中の歯ぎしり・食いしばりによる歯や顎へのダメージを軽減する目的でつくられています。現在の歯並びに合わせて設計されているため、歯を動かすことはできません。

歯ぎしり用マウスピースは矯正用マウスピースと比べて値段が安く、保険適用となるケースが多いです。保険適用の場合、値段の相場は5,000円〜10,000円程度です。

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歯ぎしりが気になる人はマウスピース矯正が可能かクリニックへ相談しよう

マウスピース矯正は歯ぎしりや食いしばり癖がある場合でも、状況がひどくなければ治療が可能です。ただし、自身で判断することは難しいため、マウスピース矯正を希望する場合は必ず歯科クリニックへ相談しましょう。

また、矯正用のマウスピースは非常に薄く、歯ぎしりや食いしばりによる負荷で変形・破損する可能性が高いため、取り扱いに注意しなければなりません。歯ぎしりや食いしばりを改善する対策を取り入れながら、マウスピース矯正と上手に付き合っていきましょう。

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