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マウスピース矯正
最終更新日:2024年4月17日

マウスピース矯正で歯茎が下がる「歯肉退縮」とは?原因と4つの予防法を解説

本記事ではマウスピース矯正をはじめる上で知っておきたい歯茎が下がる「歯肉退縮」のリスクを解説します。

真由美さんアイコン
歯科矯正ブログ編集チーム

木村真由美

Oh my teethでのマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新中。ミッションは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。

マウスピース矯正をはじめたら「歯茎が下がってきた」「歯が長くなって老けて見える」という話を聞いたことがありませんか?

このようなマウスピース矯正を行うことで歯茎が下がる現象を「歯肉退縮」と言い、放置すると見た目への影響や知覚過敏を引き起こす可能性があります。

そこで本記事では、マウスピース矯正で歯茎が下がる原因や放置するリスク、予防法を解説します。マウスピース矯正をはじめてから後悔することがないよう、この記事を読んで歯肉退縮のリスクを事前にしっかりと理解しておきましょう。

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マウスピース矯正で歯茎が下がる「歯肉退縮」とは

マウスピース矯正

マウスピース矯正によって起こり得るリスクの一つに歯肉退縮があります。歯肉退縮とは、歯茎が下がって歯根が露出した状態のことです。一般的には加齢や歯周病によって起こることが多いですが、マウスピース矯正がきっかけで歯茎が下がるケースもあります。

歯は歯周組織という歯茎や歯を支える骨(歯槽骨)によって周りを囲まれています。マウスピース矯正ではなるべく歯周組織の範囲内で歯を並べますが、人によっては歯を動かす際に歯周組織からはみ出してしまうことがあるのです。

通常は歯周組織から多少はみ出しても新しく歯茎が作られますが、歯周組織の再生が追いつかない場合、歯茎のラインが下がってしまいます。特に下の前歯は歯茎や歯槽骨が薄いため、歯肉退縮が起こりやすいです。

歯肉退縮を起こしやすい人
  • 歯茎や歯槽骨の厚みが薄い

  • 歯周病を患ったことがある

  • 30代以上の方

日本人は生まれつき歯茎と歯槽骨が薄い傾向にあり歯を動かせる範囲が狭いため、歯肉退縮が起こりやすいと言われています。

マウスピース矯正で歯茎が下がる原因

マウスピース矯正を表したイラスト

マウスピース矯正で歯茎が下がってしまう原因には、以下のようなことが考えられます。

骨のない位置に歯を動かした

インビザラインなどのマウスピース矯正では、患者さんの歯型をもとにデジタルで治療計画を作成します。コンピューター上では自由に歯並びを移動できますが、実際は歯槽骨がない位置まで動かしていることもあります。

結果的に、あごの骨から歯がはみ出してしまい、その部分の歯茎が下がってしまうのです。歯肉退縮を防ぐためには、デジタルの治療計画をもとに、ドクターが歯科用CTなどで骨の厚みや量も詳しく分析した上で、より精密な治療計画を立てることが重要になってきます。

マウスピースの不適合

マウスピース矯正は、現在の歯並びから小さなズレのあるマウスピースを交換することで少しずつ歯に力を加え歯を動かします。治療計画はマウスピースをドクターの指示通り装着していることを前提に作成します。

そのため、マウスピースの装着時間が不足している場合、次のマウスピースに交換しても計画通りに歯が動いていない状態なので、しっかりとはめ込めません。不適合のマウスピースを無理に装着すると、歯に過度な力が加わり歯槽骨が吸収され、歯茎が下がってしまうことがあります。

「これからマウスピース矯正をはじめる」という方は、ぜひOh my teethの無料カウンセリングにお越しください。

歯並びや歯肉退縮に関するご相談も受け付けているので、矯正を始める前の疑問・不安解消の場としてご活用いただけます。

無理な勧誘も一切いたしませんので、どうぞお気軽にご予約ください。

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歯肉退縮を放置する4つのリスク

歯肉退縮を放置すると、以下のような4つのリスクがあります。

①見た目が気になる

ブラックトライアングル

歯肉退縮になると、歯が長く見えたり、歯と歯の間に三角のすき間(ブラックトライアングル)ができたりと、見た目のコンプレックスにつながります

歯茎の一部が退縮するケースだと、その部分の歯だけが目立ってしまいます。数本の歯に歯肉退縮が起こると、口元が痩せたように見えるため、老けたような印象を与えることもあるでしょう。

②知覚過敏になる

健康な歯は、歯の根っこ部分(歯根)が歯茎に覆われているため、冷たいものがしみることはありません。歯肉退縮が進むと歯根面が露出し、外部刺激に弱い象牙質まで剝き出しになり、知覚過敏の症状が現れます

冷たいものがしみるだけでなく、歯ブラシがあたっただけでも痛むケースも。知覚過敏は、歯肉退縮によって最も起こりやすい症状の一つです。

③虫歯や歯周病になるリスクが高まる

歯肉退縮によって歯と歯の間に隙間ができると、食べ物が挟まりやすくなるため、歯垢や歯石が溜まりやすい状態になります。その結果、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

露出した歯根面に虫歯ができた場合は、進行が速く重症化しやすいため早めの治療が必要です。

④歯が抜けてしまう可能性がある

歯肉退縮が進行すると噛む力が歯周組織に過度に伝わるようになり、炎症が発生しやすくなります。その結果、歯がぐらぐらしたり、最悪の場合抜けてしまうこともあります。

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マウスピース矯正で起こった歯肉退縮は治る?

歯が気になる女性

歯肉退縮が起こってしまったら、自力で治したり自然に改善することはありません。何もしなければどんどん悪化する可能性もあります。

もし歯茎が下がってきたと感じたら、何が原因になっているかを知るため、すぐに歯科医師へ相談しましょう。マウスピース矯正が原因になっている場合、マウスピースの調整や治療計画の練り直しを行うこともあります。

重症度によっては、歯茎の再生治療や歯肉の移植などが必要になることも。歯肉退縮は気づかないうちに進行しているケースも多いので、少しでも違和感を感じたら早めにクリニックへ相談することが重要です。

マウスピース矯正で歯茎が下がるのを防ぐ方法4つ

マウスピース矯正で歯茎が下がるのを防ぐためには、自分自身でできることもあります。

①マウスピースの装着時間を守る

歯肉退縮を防ぐためには、マウスピースの装着時間が1日20時間以上確保できるよう自分自身で管理しなければなりません。基本的に食事や歯磨きのとき以外は装着しておくことをおすすめします。

装着時間が不足していると、治療計画通りに歯を動かすことができず、歯に無理な力がかかってしまいます。もし何日も装着時間が守れない日が続いている場合は、計画通りに歯が動かせなくなっている可能性がありますので、必ずドクターに相談してください。

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②正しいブラッシング方法を身に着ける

歯ブラシ・フロス・マウスウォッシュ

歯磨きが不十分だと歯周病が進み歯茎が下がってしまいますので、マウスピース矯正中は口腔内を清潔に保つことが非常に重要です。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスなども利用して丁寧に磨くようにしましょう。

ただし、ブラッシングの力が強すぎても歯茎を傷つけてしまい、歯肉退縮の原因になってしまいます。やわらかめの歯ブラシを使い、適切な力で歯磨きをするようにしてください。

正しい歯磨きの仕方を身に着けるためにも、一度クリニックでブラッシング指導を受けてみるのもおすすめです。

③マウスピースの衛生管理を徹底する

口腔内だけでなくマウスピースの衛生管理を徹底することも、歯肉退縮を防ぐためには大切なポイントです。マウスピースが不衛生なまま使用していると歯周病の悪化につながります。

飲食をする際は外し、しっかり洗浄してから装着するなど、使用上の注意も守り常にマウスピースを清潔に保つようにしましょう。

④マウスピースの不具合を放置しない

マウスピースの破損や縁があたって痛い、引っかかるなどの不具合は、放置せずにすぐにクリニックに相談してください。不具合のあるマウスピースを使用していると、適切な力で歯を動かせず歯茎が下がる原因になることも。

マウスピースの縁を削ってもらうだけでも症状が改善し、歯茎が下がるのを予防できるケースもあります。

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歯茎が下がるリスクも理解し納得した上でマウスピース矯正をはじめよう

Oh my teeth導入クリニックドクターによるカウンセリング

マウスピース矯正には歯並びがきれいになるメリットだけでなく、歯茎が下がるリスクもあります。歯肉退縮を起こしてしまうと改善するのは困難ですので、歯茎が下がらないように歯科医師の指示に従い口腔ケアを徹底することが大切です。

マウスピース矯正をはじめてから後悔しないためにも、事前に歯茎が下がるリスクについてもしっかり理解しておきましょう。

なお、「これからマウスピース矯正をはじめる」「Oh my teethに興味がある」という方は、まずは無料カウンセリングにお越しください。

矯正をスタートさせるにあたって気になること、不安なこともご相談いただけます。

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