マウスピース矯正の7つのデメリット!後悔しないための注意点と対策を解説

「マウスピース矯正って、本当に良いことばかり?」「デメリットや注意点は?」このような疑問はありませんか?
マウスピース矯正は、透明な装置で周囲に気づかれにくい、取り外して食事や歯磨きができるといったメリットがあります。
しかし自己管理の必要性や適応できないケースがあることなどを知らずに始めてしまうと、「思っていたのと違った」と後悔につながる可能性も。
そこでこの記事では、マウスピース矯正で考えられる7つのデメリットを解説します。
マウスピース矯正を検討している方は、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

目次
- マウスピース矯正のデメリット7選
- 自己管理が必要
- マウスピースのお手入れが必要
- 矯正装置(マウスピース)をつけたまま飲食できない
- 適応できない症例がある
- 噛み合わせに違和感が出ることがある
- 歯を削ることがある
- 歯根が露出する可能性がある
- 「マウスピース矯正は意味ない」って本当?よくある誤解を解説
- マウスピース矯正のメリット4選
- ①矯正装置が目立ちにくい
- ②取り外し可能でデンタルケアがしやすい
- ③食事の制限が少ない
- ④ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない
- マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いを5項目で徹底比較
- ①見た目
- ②自己管理の必要性
- ③食事の制限
- ④仕上がりのきれいさ
- ⑤痛みの有無
- マウスピース矯正に適している人の特徴
- 自己管理ができる人
- 仕事中もマウスピースをつけられる人
- 歯並びの症状が軽~中程度の人
- マウスピース矯正のデメリットを解消して理想の歯並びに整えよう

安くて手軽なマウスピース矯正にも、いくつかのデメリットがあります。
それぞれのデメリットを詳しく見ていきましょう。
自己管理が必要
マウスピース矯正では、歯を効果的に動かすためにマウスピースを毎日20時間以上装着する必要があります。
マウスピースは自由に着脱でき、飲食や歯磨きなど自分の好きなタイミングで外せます。ただその一方で、ついつい装着時間が短くなってしまいがちです。
また、マウスピース矯正では、マウスピースの交換も自分でしなくてはなりません。
マウスピースの装着時間が不十分だった り、マウスピース交換の時期を守らないと、矯正が計画通りに進まなくなり、想定されていた効果が得られない可能性があります。
マウスピースのお手入れが必要
マウスピースを長時間つけていると、唾液や口内細菌、汚れが溜まってくるため、定期的にお手入れして清潔に保つ必要があります。
マウスピースを柔らかいブラシで優しく水洗いするだけなので、お手入れはそれほど面倒ではありません。
それでもマウスピースのお手入れが面倒に感じる場合は、便利なお手入れグッズを活用してみましょう。
たとえば、マウ スピース専用の洗浄剤を使えば、マウスピースをつけおきするだけで汚れを落とせます。
矯正装置(マウスピース)をつけたまま飲食できない
マウスピースをつけた状態では水・炭酸水以外の飲食はできません。
マウスピースをつけたまま飲食すると、虫歯や歯周病のリスクが高まったり、マウスピースの着色につながったりします。
そのため、軽食をとる際もマウスピースを外す必要があります。気軽に飲食できないため、「めんどくさい」と感じることもあるかもしれません。
その一方で、「間食が減り、健康的な生活が送れるようになった」という声があるのも事実です。
適応できない症例がある
マウスピース矯正は、すべての歯列矯正のケースに適用できるわけではありません。
特に、重度の不正咬合(歯並びのズレ)や、あごの問題がある場合は、マウスピース矯正では効果的な治療が難しいことがあります。
また、大きく歯の回転させたり、垂直方向に移動させたりするのが苦手です。このような場合、マウスピース矯正よりもワイヤー矯正や他の治療法が推奨されることがあります。
噛み合わせに違和感が出ることがある
マウスピースの厚みのぶん、歯が浮いたような違和感を感じたり、奥歯が噛み合わなくなることがあります。
ただ、矯正過程で噛み合わせに変化が出ることは正常な場合もあります。どうしても気になる、心配な方は歯科医師に相談してみましょう。
歯を削ることがある
マウスピース矯正では、歯を移動するスペースを確保するために、歯と歯の間の健康なエナメル質を削ることがあります。
専門用語で「IPR」「ディスキング」といいます。Oh my teethでは「研磨処置」と呼んでいます。
この処置を行うことで、健康な歯を抜かずに歯科矯正を行えます。
IPRで削るのは1ヶ所・1回あたり髪の毛数本分程度(〜0.5mm程度)なので、処置による痛みや副作用はありません。

マウスピース矯正の研磨処置(IPR・ディスキング)とは?リスクや必要な症例を紹介
歯根が露出する可能性がある
これは無理な治療計画に沿った治療法の結果、起こり得るリスクです。
マウスピース矯正では、歯に適切な力をかけてゆっくり歯の位置を移動させていきます。
その過程で、移動した先の歯に支える骨(歯槽骨)がないと、歯茎が下がり歯根が露出してしまうことがあります。
ただし、事前のCTスキャンなどで歯を支える骨の厚みなどを確認し、それに応じた治療計画を立てていれば、歯根の露出は避けられます。

マウスピース矯正ができない6つの例|適応外の歯並びと代替治療法を解説

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「マウスピース矯正って、本当に効果があるの?」そう疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
「マウスピース矯正は意味がない」という声も耳にすることがあるかもしれませんが、それは一面的な見方に過ぎません。
マウスピース矯正の効果は、すべての歯並びに対応できるわけではなく、個人の症状や状況によって大きく異なります。
重度の歯並びの乱れや骨格問題がある場合、マウスピース矯正だけでは十分な効果を得られないことがあります。
そのため、適用を誤って判断すると、「意味がない」と感じてしまう可能性があるのです。
自分がマウスピース矯正に向いているのかなと気になった方は、一度クリニックに相談に行くことをおすすめします。
Oh my teethでは矯正前の適性検査を無料で行っています。
無料診断は簡単30分でサクッと終わるので、お出かけやお仕事帰りの際にぜひ気軽にお越しください。
ここまでマウスピース矯正のデメリットをお伝えしましたが、もちろんメリットもあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①矯正装置が目立ちにくい
マウスピース矯正の最大のメリットは、透明に近いマウスピースを使用するため、矯正治療中であることが周囲に気づかれにくいことです。
ワイヤー矯正では、金属製の装置がどうして も目立ってしまい、特に接客業など人前に出る機会が多い方にとっては大きな悩みでした。
しかし、マウスピース矯正なら、結婚式や入学式などの大切なイベントを控えている場合でも、矯正治療中であることを気にせずに笑顔で特別な日を迎えられるでしょう。
②取り外し可能でデンタルケアがしやすい
マウスピースは食事や歯磨きの際に取り外せるため、矯正治療中でも普段と変わらないデンタルケアが可能です。
さらに、マウスピース自体も水洗いできるため、常に清潔な状態を保てます。
③食事の制限が少ない
食事の制限も少なく、好きなものを楽しむことができるのも嬉しいポイント。
外食や旅行など、日常生活における食事の場面でも、マウスピースを取り外すだけで普段と変わらない食事が可能です。
ただし、マウスピース装着時は、水以外の飲食は避けるようにしましょう。マウスピースが変色したり、虫歯の原因となる可能性があります。また、食後は必ず歯磨きをしてからマウスピースを装着するようにしましょう。
④ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比較して痛みが少ないと言われています。ワイヤー矯正は、月に1度ワイヤーを調整して歯を引っ張るため、強い痛みを感じることがありました。
しかし、マウスピース矯正は、マウスピースを1~2週間に1回段階的に交換し、少しずつ歯を移動させるため、痛みを感じにくいのです。
もちろん、マウスピースを交換した直後や新しい段階に入った際には、多少の圧迫感や違和感を感じることがあります。しかし、その痛みは通常、数日で治まります。

デメリットとメリットを天秤にかけたとき、ワイヤー矯正とマウスピース矯正どちらがいいのか迷われる方もいるでしょう。ここでは、マウスピース矯正とワイヤー矯正の主な違いを5つのポイントで見ていきましょう。
①見た目
マウスピース矯正で用いるマウスピースは、透明で薄く歯に密着するためほとんど目立ちません。
一方で、ワイヤー矯正の表側矯正は歯の表面に矯正装置をつけるため目立ちます。
ただし、白色や透明の審美ブラケットや白いワイヤーなど、目立たない素材で作られた装置を使えば、表側矯正でもなるべく目立たないようにできます。装置を歯の裏側につける裏側矯正は、周囲からはほぼ見えません。
また、ワイヤー矯正の場合、装置の種類や付け方によっては、口元が少し前に出て見えると感じることもあります。
②自己管理の必要性
ワイヤー矯正は矯正器具を自分で着脱できないため、自己管理は不要です。
ただし、装置の隙間には食べかすが挟まりやすいので、虫歯にならないよう丁寧にブラッシングをしましょう。タフトブラシや歯間ブラシを併用する方が多いです。
一方で、マウスピース矯正は、矯正装置を自分の好きなタイミングで取り外しできますが、基本的に食事と歯磨きの時以外は装着しておく必要があり、その管理はご自身で行う必要があります。
とはいえ、自分で取り外しができるため、矯正前と大きく変わらない生活を送れる点はメリットと言えるでしょう。
③食事の制限
マウスピースは食事のときは取り外せるため、食事制限はありません。そのため、お出かけや仕事の会食なども気兼ねなく楽しめます。
一方、ワイヤー矯正は、装置を取り外すことはできません。 そのため、矯正装置が取れたり、引っかかったりする可能性があり、粘着性の高いものや繊維質のものは避けるように指示されることがあります。
なお、どちらの矯正方法であっても、歯が動くことによる痛みで一時的に硬いものが食べにくくなることは考えられます。
④仕上がりのきれいさ
どちらの仕上がりがいいかは、一概に言えません。しかし、どちらについても、以下のような矯正中の行動によって効果や仕上がりに違いが出てくることはあるでしょう.
指示通りにマウスピースを装着できていたか
指示通りに通院できたか
歯磨きはきちんとできていたか
治療方法に関わらず、担当の歯科医師の指示をきちんと守ることが、より良い治療結果につながる大切なポイントです。
⑤痛みの有無
痛みの感じ方には個人差がありますが、マウスピース矯正のほうが痛みを感じにくいといわれています。
なぜなら、マウスピースが持つ弾力性を利用して、比較的弱い力で少しずつ歯を動かしていくためです。
ただし、マウスピースを装着したときの違和感や、歯につけるアタッチメントが粘膜にあたって痛むことはあります。
一方で、ワイヤー矯正は月1回のペースでワイヤーの調整が行われます。歯に急激に力が加わるため、調整後の数日間は強い痛みを感じることがあります。
また、ブラケットを歯の表面に取りつけるため、装置が口の中にあたって粘膜や舌が傷つき、口内炎や傷ができてしまうこともあります。
しかし、どちらの場合も痛みには慣れていくことがほとんどです。

ワイヤー矯正との違いを踏まえつつ、マウスピース矯正がどのような方に特に向いているか、その特徴を見ていきましょう。
自己管理ができる人
マウスピース矯正は、決められた装着時間を守ることと、適切なタイミングで新しいマウスピースに交換することが治療計画通りに進めるためにとても大切です。
ご自身でこれらの管理をきちんと行える方は、期待される効果を実感しやすいでしょう。
仕事中もマウスピースをつけられる人
マウスピース矯正は、矯正装置を1日20時間以上つけることで予定通りに矯正が進みます。
デスクワークが中心の方や、頻繁に飲食をする必要のない接客業などに従事されている方は、比較的マウスピースを装着したままお仕事を進めやすいと考えられます。
ご自身の職業や働き方でマウスピース矯正が可能かご心配な場合は、一度クリニックへ相談してみましょう。
歯並びの症状が軽~中程度の人
歯並びの症状が軽~中程度の人は、マウスピース矯正で効果を感じやすい傾向にあります。
特に、出っ歯、すきっ歯、ガタガタなど、前歯のお悩みはマウスピース矯正が得意とする症例です。
「マウスピース矯正で治るのかな...」とお悩みの方へ Oh my teethでは、あなたの歯並びの状態を3D歯型スキャンで可視化し、マウスピース矯正が向いているかを無料で診断できます。
マウスピース矯正で十分な効果が見込めないような症例は無理に矯正を行うことはありません。その場合は、ワイヤー矯正を行っている提携クリニックをご紹介することも可能です。
ご自身の歯並びの状態を知るためにも、まずは無料診断をご予約ください。
マウスピース矯正は、「目立ちにくい」「取り外せる」「痛みが少ない」といったメリットがある一方で、「自己管理が必須」「お手入れが必要」「適応症例が限られる」「歯を削ることがある」などのデメリットもあります。
デメリットを知らずに治療を始めると、途中で挫折してしまったり、期待した効果が得られなかったりする可能性があります。しかし、装着時間を守る、丁寧なケアを心がけるなどの対策を行えば、デメリットを最小限に抑えることは可能です。
また、ワイヤー矯正にもメリット・デメリットがあるため、どちらが良いかは一概には言えません。歯科医師と相談しながらご自身に合った方法を選ぶことが重要です。
後悔のない矯正治療のためにも、まずは信頼できるクリニックを見つけ、カウンセリングを受けてみることから始めましょう。