マウスピース矯正
最終更新日:2025年9月26日
マウスピース矯正の7つのデメリット!後悔しないための注意点を解説

マウスピース矯正のデメリットについて、治療を始める前にきちんと知っておきませんか?
透明な装置で目立ちにくく痛みが少ないと言われますが、思わぬ注意点もあります。
この記事では、マウスピース矯正のリアルなデメリットを解説。マウスピース矯正経験者210名に聞いた「マウスピース矯正のデメリットランキング」も紹介しています。
「こんなはずじゃなかった」を防ぐために、ぜひ最後までご覧ください

目次
- マウスピース矯正のデメリット7選
- 自己管理が必要
- マウスピースのお手入れが必要
- 矯正装置(マウスピース)をつけたまま飲食できない
- 適応できない症例がある
- 噛み合わせに違和感が出ることがある
- 歯を削ることがある
- 歯根が露出する可能性がある
- マウスピース矯正経験者210名が感じたデメリットの1位は?
- マウスピース矯正のメリット5選
- 通院回数が少ない
- 矯正装置が目立ちにくい
- 食事の制限が少ない
- 取り外し可能でデンタルケアがしやすい
- ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない
- マウスピース矯正に適している人の特徴
- 自己管理ができる人
- 仕事中もマウスピースをつけられる人
- 歯並びの症状が軽~中程度の人
- マウスピース矯正のデメリットに関するFAQ
- Q. ワイヤー矯正と比べた、マウスピース矯正特有のデメリットは何ですか?
- Q. 追加料金がかかるなど、費用のトラブルはありませんか?
- Q. 痛みがひどくてマウスピース矯正を続けられない、ということはありませんか?
- Q. マウスピース矯正は「意味がない」というのは本当?
- マウスピース矯正のデメリットを解消して理想の歯並びに整えよう
マウスピース矯正のデメリット7選

安くて手軽なマウスピース矯正にも、いくつかのデメリットがあります。
それぞれのデメリットを詳しく見ていきましょう。
自己管理が必要
マウスピース矯正では、歯を効果的に動かすためにマウスピースを毎日20時間以上装着する必要があります。
マウスピースは自由に着脱でき、飲食や歯磨きなど自分の好きなタイミングで外せます。ただその一方で、ついつい装着時間が短くなってしまいがちです。
また、マウスピース矯正では、マウスピースの交換も自分でしなくてはなりません。
マウスピースの装着時間が不十分だったり、マウスピース交換の時期を守らないと、矯正が計画通りに進まなくなり、想定されていた効果が得られない可能性があります。
マウスピースのお手入れが必要
マウスピースを長時間つけていると、唾液や口内細菌、汚れが溜まってくるため、定期的にお手入れして清潔に保つ必要があります。
マウスピースを柔らかいブラシで優しく水洗いするだけなので、お手入れはそれほど面倒ではありません。
それでもマウスピースのお手入れが面倒に感じる場合は、便利なお手入れグッズを活用してみましょう。
たとえば、マウスピース専用の洗浄剤を使えば、マウスピースをつけおきするだけで汚れを落とせます。
矯正装置(マウスピース)をつけたまま飲食できない
マウスピースをつけた状態では水・炭酸水以外の飲食はできません。
マウスピースをつけたまま飲食すると、虫歯や歯周病のリスクが高まったり、マウスピースの着色につながったりします。
そのため、軽食をとる際もマウスピースを外す必要があります。気軽に飲食できないため、「めんどくさい」と感じることもあるかもしれません。
その一方で、「間食が減り、健康的な生活が送れるようになった」という声があるのも事実です。
適応できない症例がある
マウスピース矯正は、すべての歯列矯正のケースに適用できるわけではありません。
特に、重度の不正咬合(歯並びのズレ)や、あごの問題がある場合は、マウスピース矯正では効果的な治療が難しいことがあります。
また、大きく歯の回転させたり、垂直方向に移動させたりするのが苦手です。このような場合、マウスピース矯正よりもワイヤー矯正や他の治療法が推奨されることがあります。
噛み合わせに違和感が出ることがある
マウスピースの厚みのぶん、歯が浮いたような違和感を感じたり、奥歯が噛み合わなくなることがあります。
ただ、矯正過程で噛み合わせに変化が出ることは正常な場合もあります。どうしても気になる、心配な方は歯科医師に相談してみましょう。
歯を削ることがある
マウスピース矯正では、歯を移動するスペースを確保するために、歯と歯の間の健康なエナメル質を削ることがあります。
専門用語で「IPR」「ディスキング」といいます。Oh my teethでは「研磨処置」と呼んでいます。
この処置を行うことで、健康な歯を抜かずに歯科矯正を行えます。
IPRで削るのは1ヶ所・1回あたり髪の毛数本分程度(〜0.5mm程度)なので、処置による痛みや副作用はありません。
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歯根が露出する可能性がある
これは無理な治療計画に沿った治療法の結果、起こり得るリスクです。
マウスピース矯正では、歯に適切な力をかけてゆっくり歯の位置を移動させていきます。
その過程で、移動した先の歯に支える骨(歯槽骨)がないと、歯茎が下がり歯根が露出してしまうことがあります。
ただし、事前のCTスキャンなどで歯を支える骨の厚みなどを確認し、それに応じた治療計画を立てていれば、歯根の露出は避けられます。
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マウスピース矯正経験者210名が感じたデメリットの1位は?
Oh my teethのマウスピース矯正経験者210名に行ったアンケートで、「最も大変だと感じたデメリットは何か」を調査したところ、以下のような結果となりました。
【マウスピース矯正のデメリットランキング】
- 食事や間食のたびの着脱と歯磨き (85名 / 40%)
- 装着時間を守る自己管理 (41名 / 20%)
- マウスピース交換直後の痛み (34名 / 16%)
- 思っていたより滑舌が悪くなった (20名 / 10%)
- 歯を削った(IPR) (15名 / 7%)
調査概要
- 調査方法: LINEアンケート
- 調査対象: Oh my teethマウスピース矯正の経験者(卒業者)
- 調査実施期間:2025年9月17日~20日
- 有効回答数: 210名(男性63名:女性146名)
生活習慣に直結する「手間」や「自己管理」が上位を占め、2つ合わせると回答者の60%に達します。
ただ、言い換えればマウスピース矯正の大変さは、日々の生活に新しい習慣を取り入れる「慣れ」の問題がほとんどです。
なかには「間食しなくなり痩せた」「歯磨きをこまめにするので虫歯にならなかった」とポジティブに捉える方は少なくありません。
もし、自分がマウスピース矯正に向いているのかなと気になった方は、Oh my teethの無料診断にお越しください。

無料診断は簡単30分でサクッと終わるので、お出かけやお仕事帰りの際に気軽にご利用いただけます。
マウスピース矯正のメリット5選
ここまでマウスピース矯正のデメリットをお伝えしましたが、もちろんメリットもあります。
同様に、経験者210名に「最も良かったと感じたメリットは何か」を調査した結果がこちらです。
【マウスピース矯正のメリットランキング】
- 通院回数が少なくて済むこと (105名 / 50%)
- 装置が透明で目立たないこと (45名 / 21%)
- 食事の時に取り外せて、食べ物の制限がないこと (23名 / 11%)
マウスピース矯正のメリットとして知られる「目立たないこと」をダブルスコア以上で上回り、実に半数の方が「通院回数が少ない」ことに最も価値を感じていることがわかりました。
この結果を踏まえて、それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
通院回数が少ない
従来のワイヤー矯正では、月に1度ほどのペースでワイヤーの調整に通うのが一般的でした。
一方、マウスピース矯正の場合、通院は1〜3ヶ月に1回程度となることがほとんどです。
さらに近年では、Oh my teethのような原則として通院が不要なシステムを提供するブランドも登場しています。

Oh my teethでは、専属医療チームがLINEなどを通じてオンラインで進捗を管理するため、定期的な調整のための来院は原則として不要です。
「忙しくて通えない」「すこし遠方に住んでいる」と矯正を諦めていた方にとって、最大のメリットといえるでしょう。
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矯正装置が目立ちにくい
マウスピース矯正の最大のメリットは、透明に近いマウスピースを使用するため、矯正治療中であることが周囲に気づかれにくいことです。
ワイヤー矯正では、金属製の装置がどうしても目立ってしまい、特に接客業など人前に出る機会が多い方にとっては大きな悩みでした。
しかし、マウスピース矯正なら、結婚式や入学式などの大切なイベントを控えている場合でも、矯正治療中であることを気にせずに笑顔で特別な日を迎えられるでしょう。
食事の制限が少ない
食事の制限も少なく、好きなものを楽しむことができるのも嬉しいポイント。
外食や旅行など、日常生活における食事の場面でも、マウスピースを取り外すだけで普段と変わらない食事が可能です。
ただし、マウスピース装着時は、水以外の飲食は避けるようにしましょう。マウスピースが変色したり、虫歯の原因となる可能性があります。また、食後は必ず歯磨きをしてからマウスピースを装着するようにしましょう。
取り外し可能でデンタルケアがしやすい
マウスピースは食事や歯磨きの際に取り外せるため、矯正治療中でも普段と変わらないデンタルケアが可能です。
さらに、マウスピース自体も水洗いできるため、常に清潔な状態を保てます。
ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比較して痛みが少ないと言われています。ワイヤー矯正は、月に1度ワイヤーを調整して歯を引っ張るため、強い痛みを感じることがありました。
しかし、マウスピース矯正は、マウスピースを1~2週間に1回段階的に交換し、少しずつ歯を移動させるため、痛みを感じにくいのです。
マウスピース矯正に適している人の特徴

ワイヤー矯正との違いを踏まえつつ、マウスピース矯正がどのような方に特に向いているか、その特徴を見ていきましょう。
自己管理ができる人
マウスピース矯正は、決められた装着時間を守ることと、適切なタイミングで新しいマウスピースに交換することが治療計画通りに進めるためにとても大切です。
ご自身でこれらの管理をきちんと行える方は、期待される効果を実感しやすいでしょう。
仕事中もマウスピースをつけられる人
マウスピース矯正は、矯正装置を1日20時間以上つけることで予定通りに矯正が進みます。
デスクワークが中心の方や、頻繁に飲食をする必要のない接客業などに従事されている方は、比較的マウスピースを装着したままお仕事を進めやすいと考えられます。
ご自身の職業や働き方でマウスピース矯正が可能かご心配な場合は、一度クリニックへ相談してみましょう。
歯並びの症状が軽~中程度の人
歯並びの症状が軽~中程度の人は、マウスピース矯正で効果を感じやすい傾向にあります。
特に、出っ歯、すきっ歯、ガタガタなど、前歯のお悩みはマウスピース矯正が得意とする症例です。
「マウスピース矯正で治るのかな...」とお悩みの方へ Oh my teethでは、あなたの歯並びの状態を3D歯型スキャンで可視化し、マウスピース矯正が向いているかを無料で診断できます。

マウスピース矯正で十分な効果が見込めないような症例は無理に矯正を行うことはありません。その場合は、ワイヤー矯正を行っている提携クリニックをご紹介することも可能です。
ご自身の歯並びの状態を知るためにも、まずは無料診断をご予約ください。
マウスピース矯正のデメリットに関するFAQ
最後に、マウスピース矯正のデメリットにまつわるよくある質問をご紹介します。
Q. ワイヤー矯正と比べた、マウスピース矯正特有のデメリットは何ですか?
主に以下の3点です。
- 自己管理が必須:装着時間を守らないと歯が動きません。
- 対応症例が限られる:ワイヤー矯正でしか対応できない複雑な歯並びがあります。
- 奥歯の噛み合わせ:細かい噛み合わせの調整は、ワイヤー矯正の方が得意な場合があります。
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Q. 追加料金がかかるなど、費用のトラブルはありませんか?
トータルフィー制なら基本的に追加料金が発生しません。ただ、マウスピースの紛失・破損による再作成は自己負担になることが多いので、契約前に保証範囲をしっかり確認しましょう。
Q. 痛みがひどくてマウスピース矯正を続けられない、ということはありませんか?
新しいマウスピースに交換後2〜3日が痛みのピークですが、通常は数日で治まります。ワイヤー矯正の調整直後ほどの強い痛みは出にくいと言われています。
Q. マウスピース矯正は「意味がない」というのは本当?
装着時間を守らないと計画通りに歯が動かず、治療効果が得られない可能性があります。常に装着されているワイヤー矯正と違い、結果が自己管理に大きく左右される点がデメリットです。
マウスピース矯正のデメリットを解消して理想の歯並びに整えよう
マウスピース矯正は、「目立ちにくい」「取り外せる」「痛みが少ない」といったメリットがある一方で、「自己管理が必須」「お手入れが必要」「適応症例が限られる」「歯を削ることがある」などのデメリットもあります。
デメリットを知らずに治療を始めると、途中で挫折してしまったり、期待した効果が得られなかったりする可能性があります。しかし、装着時間を守る、丁寧なケアを心がけるなどの対策を行えば、デメリットを最小限に抑えることは可能です。
後悔のない矯正治療のためにも、まずは信頼できるクリニックを見つけ、カウンセリングを受けてみることから始めましょう。