マウスピース矯正で乱杭歯(叢生)は治せる?改善できるケース・費用・期間についても解説
本記事では、マウスピース矯正による乱杭歯の治療について解説します。マウスピース矯正の費用と期間や、乱杭歯を放置すると起こりうるリスクについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
木村真由美
Oh my teethでのマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新中。ミッションは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。
「乱杭歯(叢生:そうせい)はマウスピース矯正で治療できる?」
「費用はどれくらいかかる?」
乱杭歯は歯磨きがしづらかったり、ガタガタな見た目が気になったりするため、改善したい方も多いでしょう。
結論から言うと、乱杭歯はマウスピース矯正で改善できます。ただし、症例によってはマウスピース矯正ができない場合もあります。
そこで本記事では、「どのような乱杭歯がマウスピース矯正で治せるのか」について解説します。
乱杭歯を放置するリスクや治療する際の費用と期間についても紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
歯がデコボコに並んでいたり、歯と歯が重なってたりする歯並びを「乱杭歯」(叢生:そうせい)と言います。
「八重歯」や「歯のねじれ」などもすべて乱杭歯の一部に分類され、悪い歯並びの代表格です。
2016年の「歯科疾患実態調査」でも、26%(4人に1人以上)の割合で叢生があると報告されています。
※引用: 平成28年 歯科疾患実態調査結果の概要
乱杭歯は歯の大きさに対して、あごの大きさ(歯が並ぶスペース)が足りないことによって起こるケースがほとんどです。
現代人は昔と比べると、柔らかい食べ物を噛むことが多くなってきいるため、あごの成長が促されにくい傾向にあります。
そのような背景もあり、多くの方が歯が歯列に収まらず、一部の歯がはみ出してガタガタな歯並びになってしまいます。
ここからは、乱杭歯をマウスピース矯正で治せるケースを紹介します。
乱杭歯の症状が軽度
スペースをIPRで確保できる
抜歯の必要がない
乱杭歯の症状が軽度
乱杭歯の症状が軽度であれば、マウスピースで治療できることがあります。
ただし重度の乱杭歯であったり、あごの骨格があまりに小さかったりする場合は、マウスピース矯正での歯科矯正ができないことも。
骨格的に問題がある場合は、骨切りなどの外科手術が必要です。
マウスピース矯正「Oh my teeth」のユーザーさんも実際に、乱杭歯の改善に成功されています。
ビフォーアフター①20代後半男性
総額:33万円 (税込)
期間:2ヶ月
備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
ビフォーアフター②20代後半男性
総額:33万円 (税込)
期間:4ヶ月
備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
ビフォーアフター③30代前半女性
総額:33万円 (税込)
期間:4ヶ月
備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
スペース確保をIPRで対応できる
乱杭歯の改善を目指す際は、マウスピース矯正によって歯を正しく並べるためのスペースが必要です。
乱杭歯の症状が軽度で、確保するスペースが少しですむ場合は、抜歯をせずIPRという方法で対応します。
IPRとは歯を薄く削る方法で、1か所につき0.5mm程度を研磨します。複数の歯をIPRで処置することで、合計5~6mmほどのスペースを確保できます。
このようなIPRでスペース確保ができるような軽度の乱杭歯は、マウスピース矯正で治おせることがあります。
IPRについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
マウスピース矯正の研磨処置(IPR・ディスキング)とは?リスクや必要な症例を紹介
抜歯の必要がない
一般的に抜歯の必要性がない場合、マウスピース矯正で対応できることが多いです。
ただし「抜歯をする=マウスピース矯正できない」という訳ではありません。
抜歯症例であっても、「歯の移動量が少なく、かつ傾斜移動(歯の角度を変える)のみで改善が見込まれる症例」であれば、マウスピース矯正で対応できることも。
乱杭歯の程度によってマウスピース矯正ができるかは変わるため、気になる方は歯科医院に相談してみましょう。
※引用: 公益社団法人 日本矯正歯科学会 アライナー型矯正装置による治療指針
マウスピース矯正 Oh my teethでは、あなたの矯正治療に抜歯が必要か、事前にシミュレーションできます。
費用はかかりませんので、お気軽に歯型スキャンへお越しください。
乱杭歯をマウスピースで矯正する場合の費用と期間を、他の歯科矯正とも比較できるように表でまとめました。
矯正方法 | 費用相場 | 治療期間の目安 |
マウスピース矯正 | 部分矯正:10~40万円 全体矯正:60~100万円 | 部分矯正:2ヶ月 全体矯正:1~3年 |
ワイヤー表側矯正 | 部分矯正:30~60万円 全体矯正:60~130万円 | 部分矯正:2ヶ月~1年 全体矯正:1~3年 |
ワイヤー裏側矯正 | 部分矯正:40~70万円 全体矯正:100~170万円 | 部分矯正:5ヶ月~1年 全体矯正:2~3年 |
ワイヤー裏側矯正は、装置がオーダーメイドで作成されることが多いため、そのぶん費用が高くなります。
以下の記事では、乱杭歯(叢生)の費用と期間について深掘りしているので、ぜひ参考にしてください。
叢生は矯正で治せる?気になる費用・期間やおすすめの矯正方法も紹介
ここからは、乱杭歯を放置すると起こりうるリスクを解説します。
虫歯や歯周病になりやすい
咀嚼しにくい
口内炎になりやすい
虫歯や歯周病になりやすい
乱杭歯を放置すると、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
歯と歯が重なり合っていることが多い乱杭歯は、歯ブラシが隅までくまなく行き届かず、磨き残しが多くなるからです。
そして実際に歯と歯のあいだが虫歯になっても、歯間部は見えにくいため、虫歯を見落としがちになります。
虫歯に気づかないまま放置してしまうと、歯の神経を除去しないといけなかったり、抜歯になったりすることがあります。
咀嚼しにくい
乱杭歯のように歯並びが悪いと、同時に不正咬合(噛み合わせが悪い)になることが多いです。
不正咬合になると、食べ物を咀嚼しにくく、歯と歯のあいだに食べ物が詰まったり、しっかり噛み切れなくなったりするリスクが高まります。
そうなると、無意識のうちに咀嚼しやすい片側だけで噛んだり、しっかり噛み切れなかったりすることによって消化不良を起こして胃腸に負担がかかることも。
噛み合わせが悪いことで、あごのバランスが崩れ、顎関節症・頭痛・肩こりなどのトラブルを招くこともあります。
口内炎になりやすい
乱杭歯は飛び出た歯が舌・口唇・頬などを噛んだりして、口内炎ができやすいのも乱杭歯のリスクです。
また、すでに説明したように咀嚼しにくく消化不良につながりやすいことから、胃腸に負担がかかり、それが原因で口内炎になることもあります。
マウスピース矯正で乱杭歯を治せるかは、乱杭歯の程度によって異なります。
そして、骨格に問題がある場合は、外科手術が必要になることも覚えておきましょう。
「自分の乱杭歯がマウスピース矯正で改善できるかだけでも知りたい!」という人は、ぜひマウスピース矯正 Oh my teethへお越しください。
Oh my teethは、矯正に必要な検査が無料、原則矯正開始後の来院は不要です。
「仕事が忙しくて通院できない」という方も、まずはお気軽に無料診断を予約してみましょう。