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マウスピース矯正
最終更新日:2024年4月21日

市販のマウスピースを使って矯正できるの?危険性や効果について解説

ダイレクトボンディングとは?気になる費用やメリット・デメリットまとめ

市販のマウスピースは歯ぎしり用がほとんど。たとえ「歯列ケア」と書かれていても矯正効果は期待できません。本記事では市販のマウスピースで矯正できない理由やクリニックとの違いを解説。 市販のマウスピースで矯正できないかと考えている方はぜひ参考にしてください。

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歯科矯正ブログ編集チーム

木村真由美

Oh my teethでのマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新中。ミッションは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。

「市販のマウスピースなら安い!これで矯正できないかな……?」

マウスピース矯正に興味はあっても、クリニックでは10万〜100万円ほどの費用がかかり、なかなか手が出せない方も多いでしょう。

一方で、ドラッグストアなどで市販されているマウスピースは3,000円程度で手に取りやすく、このマウスピースで矯正ができたら魅力的ですよね。

しかし、市販のマウスピースで歯を動かしていくのは非常に困難です。

そこで本記事では、市販のマウスピースで矯正できない理由や、クリニックのマウスピース矯正との違いを解説

矯正費用を抑える方法も紹介しているので、市販のマウスピースの安さに惹かれて矯正を考えている方はぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正Oh my teethでは、歯科医師に直接歯並びのお悩みを相談できます。3D歯型スキャンであなたの現在の歯並びを可視化した上で、改善には抜歯が必要かどうかご案内できます。まずはお気軽に無料診断へお越しください。

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マウスピース矯正は市販でもできる?

⚪︎か×か悩む女性

結論からいうと、市販のマウスピースでは矯正できません。

「軽度の乱れであれば矯正可能」と表記されていても、口コミで「矯正できた!」と書いてあっても、鵜呑みにしないよう注意しましょう。

ではなぜ市販のマウスピースでは矯正ができないのでしょうか。

それは、市販のマウスピースは歯ぎしりや噛み締めの負担から歯を保護するためのものだからです

眠っているときの歯ぎしりは、歯1本に250㎏もの力が加わっているといわれており、歯がすり減ったり、折れたりする原因に。

そこで、歯ぎしり用マウスピースを装着して上下の歯が噛み合わないようにし、歯ぎしりの強い力を分散させて歯の損傷を防ぎます。

つまり、市販のマウスピースは、矯正用マウスピースのように歯を動かす目的はなく、今の歯並びに合ったものを使う必要があります。

そもそも、歯科矯正は歯を押せば動くというほど単純なものではありません。

あごの骨や歯の状態、矯正力をかける角度、歯が動くスペースがあるかどうかなど、さまざまなことを考えて歯を動かしています。

レントゲンやCT撮影などで得られるデータがあるからこそ、安全に確実に治療ができるのです。

そのため、精密なデータなしで自力で歯並びを治そうとすると、歯や歯茎を傷めたり、歯が折れたり、歯の寿命を縮める危険があるので絶対にしないようにしましょう。

日本矯正歯科学会も以下のように注意喚起しています。

  1. インターネット上で、歯科医師が介在しない形でマウスピース型製品が販売され、歯列の改善への有効性を謳うケースが出てきています。矯正歯科治療は、正確な診断や精密な治療計画に立脚して行われるべき医療行為であり、誤ったマウスピース型製品の使用は予期せぬ大きな問題を引き起こす可能性があります。患者自身の独自の判断でこれらの製品を使用し歯の移動を行うことは、歯科医学的にも非常に危険であるため絶対に避けてください。

引用元: 公益社団法人 日本矯正歯科学会 ポジションステートメント マウスピース型矯正装置による治療に関する見解 第一版

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マウスピース矯正をしたいとお考えの方は、歯の健康のためにもクリニックでマウスピース矯正の相談をしましょう。

ここでは、クリニックのマウスピース矯正と市販のマウスピースとの違いや、クリニックでできることを解説します。

1:特徴

市販のマウスピースは、歯ぎしりや噛み締めの負担から歯を守ったり、いびきを軽減させる目的で、主に夜間就寝時に使用します。

前歯から奥歯まで全体で噛むタイプや、奥歯だけが噛めるようになっているタイプなど形もさまざま。

また、透明だけでなく、青や紫など色つきのものもあります。

一方で、クリニックのマウスピース矯正は、理想の歯並びになるように少しずつ違った形のマウスピースを1〜2週間ごとに交換しながら、ゆっくりと歯を動かしていく仕組みです。

透明で薄いマウスピースは、矯正していることがバレにくく、日中でも目立ちません。

治療範囲やマウスピースの枚数など、マウスピース矯正ブランド独自のプランがあり、予算や症例に合わせて最適なものを選べます。

2:作製方法

市販のマウスピースは、お湯で柔らかくして自分で成形するものや、既成のマウスピースをそのまま使用するものがあります。

失敗したり、自分の歯型に合わなかったりすることも多いです。

一方、クリニックのマウスピース矯正は、レントゲンやCT撮影でデータを取り、治療計画を立ててから作製します。

自分の歯にぴったり合うオーダーメイド品で、効率よく歯に矯正力がかかるように作られています。

マウスピース矯正ブランドによっては、理想の歯並びとなった最終マウスピースまで揃った状態で受け取れるものもあります。

マウスピース矯正Oh my teethでは、上下前歯に特化した部分矯正プランを一律33万円で提供しています。

「矯正前の診断を一度も受けたことがない」という方は、ぜひ一度無料カウンセリングをご予約ください。

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3:費用

マウスピース矯正の費用目安は10万〜100万円で、材料代の他に歯科医師の技術代や人件費なども含まれています。

対して、市販のマウスピースは3,000円程度と手に取りやすい価格で販売されています。

比較するとマウスピース矯正の費用がかなり高額に感じますが、マウスピースの使用目的が異なるため、一概に比較はできません。

ちなみに、クリニックでは、個人の歯の状態に合った歯ぎしり用のマウスピースが保険適用で5,000〜1万円ほどで作製できます。

4:サポート

クリニックのマウスピース矯正は、目安期間が1〜3年とされています。

長い期間ではありますが、その間は定期的に通院やLINEなどのツールを利用して、矯正の進捗やズレの修正、虫歯の有無などしっかりとしたサポートを受けられます。

歯科矯正は疑問や不安も多いものですが、サポートがあり、不満や不安を伝えられる相手がいることで、安心して治療を続けられます。

市販のマウスピースを使用する際は、すべて自己責任であることを忘れないようにしましょう。

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市販を利用せずマウスピース矯正を安く受ける方法

お金と歯の模型を手に乗せている画像

「でもやっぱりマウスピース矯正は高いし…」という方へ向けて、費用面の負担を軽くできる

方法を紹介します。

方法1:安いマウスピース矯正ブランドを選ぶ

マウスピース矯正ブランドは数多くあり、クリニックによって採用しているものが違います。

価格設定もブランドごとに異なり、治療範囲にもよりますが、10万〜100万円程度の幅があります。

以下の表は一例です。気になるマウスピース矯正ブランドがあれば、扱っているクリニックを探してみましょう。


 Oh my teeth

インビザライン

hanalove



部分矯正



33万円

エクスプレス

20万〜40万円

ライト

45万〜65万円

インビザラインGo

35万〜50万円



Easy

21万7.800円

全体矯正


66万円

モデレート

70万〜90万円

コンプリヘンシブ

80万〜100万円

Smart

38万2.800円

Premium

77万円

※矯正費用は自由診療のためクリニックによって異なります。目安費用として参考にしてください。

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ただし、安いマウスピース矯正費用だけでクリニックを決めてしまうと思わぬトラブルを招くこともあります。

たとえば、マウスピース矯正費用には、マウスピース代だけでなく、検査代や通院費用なども必要です。

「気付いたら予算オーバーしていた!」などの料金トラブルに注意しましょう。

マウスピース矯正 市販 CTAボタン

方法2:モニター募集やキャンペーンを利用する

クリニックによっては、定期的にモニター募集やキャンペーンを実施しています。

多くの場合、「SNS投稿」「写真の掲載」などの条件があり、SNSやホームページで実績を広める目的です。

よくあるモニター条件
  • 〇〇矯正のモニター

  • 先着〇名のみ

  • ホームページやパンフレットにビフォー・アフターの写真の掲載

  • アンケート内容を体験談として掲載

  • SNSへの口コミ投稿

モニターやキャンペーン価格は通常よりも安く設定されており、条件に合えばお得にマウスピース矯正が受けられます。

募集要項をよく読み、条件に従えるか、内容がきちんと理解できたか確認してから応募するようにしましょう。

また、モニター詐欺に引っかからないように、あまりにも安すぎる場合や不信感を持った場合は辞退することも大切です。

方法3:医療費控除を申請する

1月1日から12月31日までの1年間で、医療費が10万円を超えたら医療費控除を申請できます。

支払うマウスピース矯正費用を抑えられるわけではありませんが、医療費控除を申請すると税金の一部が還付金として戻ってくるため、結果として安くできます。

医療費控除申し込みの流れ
  • 必要書類を準備する(確定申告書・源泉徴収票・医療費控除の明細書・診断書・医療費通知書・領収書)

  • 医療費控除の明細書を作成

  • 確定申告書を作成

  • 確定申告書を提出

ただし、医療費控除を申請するには「噛む機能を改善するための矯正」と診断されなければなりません。

「自分は見た目改善のつもりだったけど、検査してみると噛み合わせにも問題があった!」というケースも少なくないため、医療費控除の対象になるか歯科医師に確認しましょう。

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方法4:分割払いにする

矯正費用の分割払いを採用しているクリニックも多いです。

医療費控除と同様、矯正費用自体は安くできませんが、カードローンやデンタルローンを利用することで、負担のない金額で支払っていけます。

おすすめはデンタルローン。

デンタルローンを導入しているクリニックのみでしか利用できませんが、金利がカードローンに比べて低く設定されているので、返済プランが立てやすいからです。

Oh my teethのマウスピース矯正もデンタルローンを利用できます。WEBでお申し込みいただくので、必要書類は原則不要。矯正治療費のお悩みがぐっと減りますよ。

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<カードローンとデンタルローンの主な違い>


カードローン

デンタルローン

使用目的

歯科治療やショッピングなど幅広く使える

歯科治療のみ

審査

 あり

(すでにカードを作っていればなし)

 あり

追加借入

利用限度額まで何度でも

1回のみ

金利目安

15〜20%

3〜15%


注意

色々な支払い場面で使えるので便利だが、金利が高いため利用しすぎると返済が厳しくなる

歯科治療費1回だけのシンプルなローン。導入しているクリニックでのみ利用でき、審査の結果が出るまでに数日必要

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マウスピース矯正を持った女性

市販のマウスピースは歯ぎしり用のものがほとんどで、矯正治療はできません。

稀に「矯正できる」と表示されているものも見かけますが、安全性は保証されていないことを理解しておきましょう。

クリニックのマウスピース矯正なら、個人の歯の状態やデータをもとに作られる完全オーダーメイド品。サポートもしっかり受けられるので安心です。

市販のマウスピースで矯正を試してみる前に、カウンセリングを受け、具体的な費用や期間を相談してみてくださいね。

マウスピース矯正 Oh my teeth 導入クリニックの無料診断では、歯科医師に直接、矯正に関する疑問や歯並びの悩みを相談していただけます。マウスピース矯正に興味はあるけれど費用がネックになっている方も、まずはお気軽に無料診断へお越しください。

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※マウスピース矯正 Oh my teethの「通わない」「通院不要」とは、矯正開始後の定期通院不要を示しています。矯正プラン適合診断は歯科医師が直接診察した上で出しますのでご安心ください。矯正開始後も歯並びの状態に応じて前処置を行ったり、歯科医師が必要と判断した場合には直接口腔内の状況を診させていただきます。

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