インビザラインの保定装置「ビベラリテーナー」の特徴を解説
インビザライン矯正には、専用の保定装置である「ビベラリテーナー」というものがあります。
しかしそのほかにもリテーナーには種類があり、ビベラリテーナーを使用するべきなのか、それともほかの固定式などのリテーナーを使用するべきなのか迷う人もいるでしょう。
本記事ではビベラリテーナーの特徴や費用、保定期間の目安、ほかのリテーナーとの違いを解説します。この記事を読めば、あなたがインビザライン矯正後に装着するのにぴったりなリテーナーが見つかりますよ。
目次
インビザライン矯正には「ビベラリテーナー」というアライン・テクノロジー社(インビザラインの会社)純正のリテーナーが存在します。
ビベラリテーナーは、見た目はインビザラインのマウスピースと同様に透明ですが、矯正用のものよりも強度が高い特徴があります。
ビベラリテーナーの作成方法は、大きく以下の2パターン。
矯正治療が終了した歯列の型取りを行い作成する
スキャンで取り込んだ3Dデータ(クリンチェック)から作成する
作成されたリテーナーは上下で1セットで、3回分のリテーナーを3か月ごとに交換していきます。
ビベラリテーナーは、後ほど紹介するような固定式のリテーナーとの併用も可能。
より強固 な保定をしたい場合にも使われます。
インビザライン矯正を行った方の多くが、保定装置としてビベラリテーナーを選んでいます。
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取り外しできる
インビザラインのビベラリテーナーは、矯正用マウスピースと同様に取り外しできます。
一方、歯にワイヤーを固定するタイプのリテーナーは、以下のようなデメリットがあります。
フロスが使えない
ワイヤーの周りにプラーク(歯垢)が溜まりやすい
このため、オーラルケアの方法を工夫しないと、むし歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。
その点、ビベラリテーナーは外して通常通りに歯磨きができるため清掃性がよく、虫歯や歯周病のリスクを下げられます。
費用は3セットで4〜6万円程度
ビベラリテーナーは3枚セットになっているのが一般的。
3か月ごとに新しいリテーナーに交換していきます。
費用の目安はクリニックにより異なり、目安は3枚で4〜6万円程度。
ほかのクリニックでインビザラインを行い、ビベラリテーナーだけを作成してもらう場合は、多少割高になるケースが多いです。
また、ビベラリテーナーの費用がすでにインビザライン矯正治療費に含まれている場合も。
リテーナーの費用については、事前にクリニックで確認してみましょう。
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ホームホワイトニングも可能
ホーム ホワイトニングとは、マウスピースにホワイトニングの薬剤を入れて装着することで、自宅でホワイトニングができる方法です。
ビベラリテーナーは取り外しが可能なマウスピースのため、ホームホワイトニング用のトレーとしても使えます。
インビザライン矯正中は、歯の表面にアタッチメントと呼ばれるレジンの突起をつけることがあるため、ホワイトニングをしてもその部分だけ白くならないことも。
その点、保定期間中であればアタッチメントはついていないため、歯を固定しながらホームホワイトニングできるよいタイミングと言えます。
ホワイトニングトレーのほか、ビベラリテーナーは強度があるため歯ぎしり(軽度の歯ぎしりの場 合)から歯を守る「ナイトガード」としても使用が可能です。
ビベラリテーナーのほかには、歯の裏にワイヤーを装着するフィックスリテーナー(固定式リテー ナー)などがあります。
取り外してブラッシングできる
インビザラインのビベラリテーナーは、自分で取り外して洗えることが大きなメリットです。
固定式のリテーナーは歯磨きがしにくく、虫歯・歯周病や口臭リスクを高める原因になることも。
取り外して洗えるリテーナーであれば歯磨きがしやすく、お口の中を清潔に保ちやすいでしょう。
奥歯まで覆うことができる
フィックスタイプのリテーナーは 、左右の犬歯までまたは小臼歯を繋いだもので、大臼歯(奥歯)部分は保定されていない状態です。
一方、ビベラリテーナーの場合は大臼歯まで保定するマウスピース型ですので、全体をしっかりと保定し後戻りを防ぎます。
着脱できるため自己管理が必要
ビベラリテーナーのような取り外しできるリテーナーは、外したあと「どこにいった?」とならないために、しっかり自己管理することが必要です。
たとえば、外食時にティッシュにくるんで置いておくと、間違えて捨ててしまう可能性も。
マウスピース専用の容器や自 分で専用の容器を準備して、いつもそこに入れることを習慣にしましょう。
また、長時間装着し忘れてしまうと、後戻りを起こしやすくなります。
矯正期間終了後も装着管理を行い、後戻りを防ぐようにすることが大切です。
ビベラリテーナー以外のリテーナーの種類は、以下の記事で紹介しています。
それぞれのメリット・デメリットや費用目安も紹介していますので、あわせて参考にしてくださいね。
矯正後のリテーナーは一生つける?装着期間やサボった場合の影響を解説
ビベラリテーナーは、基 本的に歯を動かす矯正治療期間と同じ期間つけなければなりません。
また、保定期間が終わったあとも、できる限り長く装着するのが後戻りを防ぐためには重要です。
保定期間=矯正期間
基本的にリテーナーをつける保定期間は、歯を動かす矯正治療期間と同じ期間必要です。
たとえば矯正治療に2年かかった場合は、リテーナーをつける期間も2年以上は必要です。
この場合、最低でも2年はインビザライン矯正中と同様に1日20時間以上リテーナーをつけ、それ以降は徐々に装着時間を短くし、最終的には就寝時だけ装着するようにして いきます。
リテーナーの装着時間は、ドクターの指示にもよります。
詳しくはインビザライン矯正を受けるクリニックのドクターに相談してみましょう。
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一生つけなきゃいけないって本当?
保定期間に明確なゴールはなく、つけていればつけているだけきれいな歯並びを保てます。
歯は矯正をした後もお口周りの癖や加齢などで少なからず歯が動いてしまいますが、一生リテーナーを使い続けていればいつまでもキレイな歯並びをキープできるでしょう。
インビザライン矯正後はきれいになった歯並びに感動し、2年以上を過ぎてもリテーナーを使い続けている方も多いです。
矯正期間と同程度の期間リテーナーを装着した後も、寝ている間は必ずリテーナーをつけるなど、歯を固定する時間をとることをおすすめします。
ここでは、インビザライン矯正後に使用するリテーナーに関する「よくある疑問」にお答えします。
交換時期はどれくらい?
ビベラリテーナーは一般的に3枚セットで提供され、約3か月ごとに交換します。
その後は最後に使用したリテーナー続けて装着しますが、基本的に大きく破損しなければ長い間使い続けられます。
もし汚れが気になる場合は、1年を目安に交換するのがおすすめです。
割れた場合はどうすればいい?
歯ぎしり・食いしばりの影響や、何かの拍子でリテーナーが破損してしまうこともあります。
軽度の破損(マウスピースに小さなヒビが入っている、縁が少し欠けている等)であれば問題なく使えることも。
ただし大きく破損している場合は、リテーナーが正しく歯を保定できず後戻りを起こしてしまう原因になります。
早めに歯科クリニックへ相談して新しく作成してもらうようにしましょう。
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お手入れ方法は?
リテーナーもインビザラインのマウスピースと同様、お手入れが必要です。
お手入れの方法としては、以下のようなものがあります。
マウスピース専用の洗浄剤を使用する
柔らかめの歯ブラシで優しく擦って汚れを落とす
洗浄剤は臭いのもとになる菌を除菌してくれる効果があります。洗浄剤を使わないときは、柔らかめの歯ブラシで優しく擦って汚れを落とし流水で洗い流してください。
このとき、硬い歯ブラシを使ったり、研磨剤のたっぷり入った歯磨き粉を使ったりすると、リテーナーの表面に細かい傷がついてしまいますので、避けるようにしましょう。
また、熱いお湯で洗い流すのも変形の恐れがありますので、避けてください。
インビザラインの口コミに見る「おすすめしない人」の特徴!後悔しない矯正選びを解説
インビザライン矯正で理想的な歯並びになった後は、リテーナーをしっかり装着して後戻りを防ぐことが大切です。
インビザライン専用のビベラリテーナーは、矯正用マウスピースと同様、目立たず、取り外しできるメリットがあります。
ほかにも固定式のリテーナーや、前歯部分を保定する取り外し式のリテーナーなど色々な種類がありますので、ドクターと相談してあなたに合ったリテーナーを選んでみてくださいね。
またOh my teeth導入クリニックでは、インビザラインも取り扱っています。
軽度から複雑な症例まで、一人ひとりに合った治療方法をご提案させていただきます。
マウスピース矯正を試したいけれど治せるのか不安…という方は、ぜひ Oh my teethの導入クリニックをご利用ください。