マウスピース矯正
最終更新日:2025年8月15日
インビザライン中のホワイトニング|最適なタイミング・やり方・注意点を解説

インビザラインで歯並びが整ってくると、歯の色も気になって、ホワイトニングに興味を持つ人も多いでしょう。
結論をいうと、インビザライン矯正中にホワイトニングは可能です。
ただし、痛みや色ムラなど、事前に知っておくべき注意点もあります。
本記事ではインビザライン矯正中にできるホワイトニングのやり方や費用、注意点を解説。
ホワイトニングを開始するベストタイミングも紹介しますので、本気できれいな歯並びと白さを手に入れたい方は参考にしてください。

歯科矯正ブログ編集チーム
木村真由美
Oh my teethでのマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新中。ミッションは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。
目次
- インビザラインとホワイトニングは同時にできる?
- インビザライン矯正中のホワイトニングのタイミングは?
- 治療前のメリット・デメリット
- 治療中のメリット・デメリット
- 治療後がおすすめな理由
- 【種類別】インビザライン矯正中のホワイトニングのやり方と費用
- オフィスホワイトニング
- ホームホワイトニング
- デュアルホワイトニング
- セルフホワイトニング
- 歯磨き粉など市販のホワイトニング剤
- インビザライン矯正中にホワイトニングする際の注意点
- アタッチメント部分は白くならない
- 色ムラができやすい
- 知覚過敏になりやすい
- インビザライン中のホワイトニングに関するFAQ
- インビザライン矯正中、市販のホワイトニング剤は使ってもいいですか?
- ホワイトニング後の食事制限は必要ですか?
- インビザライン矯正中にホワイトニングするのが不向きな人の特徴は?
- インビザラインとホワイトニングを同時にするなら、まず歯科医師に相談しよう
インビザラインとホワイトニングは同時にできる?

インビザライン矯正中でも、ホワイトニングを同時に行うことは可能です。透明なマウスピースは歯列全体をカバーするため、矯正しながらホワイトニング剤を浸透させられます。
しかし、知覚過敏や色ムラが出やすいなど、インビザライン矯正と同時進行するからこそ生じる注意点もあります。
そのため、ホワイトニングができるかどうかは歯科医師の判断が必要です。口内の状態や治療のタイミングによっては、ホワイトニングを控えたほうがよいケースも少なくありません。
ホワイトニングの種類や仕方などの基本を知りたい方は、「ホワイトニングの仕組みと種類」をご覧ください。
インビザライン矯正中のホワイトニングのタイミングは?

インビザラインとホワイトニングを組み合わせる場合、ホワイトニングを行うタイミングによって効果や注意点が異なります。
ここでは「治療前」「治療中」「治療後」の3パターンに分けて、メリット・デメリットを見ていきましょう。
治療前のメリット・デメリット
矯正前に歯を白くすることで、治療中にホワイトニングする場合の色ムラのリスクを減らせます。しかし、矯正期間中の着色汚れによって色戻りする可能性もあります。
メリット
- 矯正開始前に歯全体の色を整えられる
- 治療中の色ムラリスクを軽減できる
デメリット
- 矯正中に着色や色戻りが起こることがある
- 治療後に再度ホワイトニングが必要になる場合がある
治療中のメリット・デメリット
歯科矯正とホワイトニングを一度に行えるため効率的ですが、アタッチメント部分の色ムラや知覚過敏などのリスクがあります。
メリット
- 通院時に歯科矯正とホワイトニングのメンテナンスを同時に行える
- 矯正用のマウスピースをホワイトニングトレーとして使える
デメリット
- アタッチメント部分は白くなりにくく、色ムラが起こりやすい
- ホワイトニング剤の刺激やマウスピースの装着による知覚過敏のリスクが高い
治療後がおすすめな理由
インビザライン治療が終了した後は、歯並びが整い、アタッチメントや矯正器具も外れているため、ホワイトニングの効果を十分に発揮できます。
特に、治療中のホワイトニングで懸念される色ムラや器具の影響がなく、均一で自然な仕上がりが期待できるのが大きなメリットです。
また、矯正で整った歯並びとホワイトニングによる明るい歯が組み合わさることで、口元の印象が大きく向上します。より美しい笑顔を実現でき、自信につなげられるでしょう。
【種類別】インビザライン矯正中のホワイトニングのやり方と費用

ホワイトニングは5種類あり、「歯そのものを白く漂白するもの」と「歯の表面の着色汚れを除去し、本来の色に戻すもの」に分けられます。
インビザラインは装置の取り外しができる矯正なので、全ホワイトニングが対象です。
ここでは、ホワイトニング5種類それぞれの特徴と費用を紹介します。
- オフィスホワイトニング
- ホームホワイトニング
- デュアルホワイトニング
- セルフホワイトニング
- 歯磨き粉など市販のホワイトニング剤
歯を白くしたいのか、頑固な着色汚れを取りたいのか、まずは自分がしたい「ホワイトニング」を考えてみてくださいね。
オフィスホワイトニング
歯科クリニックで歯科医師や歯科衛生士が施術するホワイトニングです。
過酸化水素という歯の漂白作用を持つ強い薬剤を使用するため、ホワイトニング効果は早く現れます。
一方で、「知覚過敏が起こりやすい」「後戻りが早い」などのデメリットもあります。
<やり方と費用目安>
オフィスホワイトニングの基本的なやり方は以下の通りです。
オフィスホワイトニングの基本的なやり方
- 歯の表面を掃除する
- 目や歯茎を保護する
- 専用の薬剤を歯に塗る
- 光を当てる
- ③と④を2〜3回程度繰り返す
- ①〜⑤を1セットとし、目指す白さになるまで1〜2週間に1度のペースで続ける
- 1〜3ヶ月ごとに再ホワイトニングすることで白さが継続する
施術は歯科医師や歯科衛生士が行うため、患者側は1〜1時間半ほど座ったままの状態です。
取り扱いメーカーやクリニックによって費用は異なりますが、オフィスホワイトニングの費用目安は1セット2万〜5万円です。
オフィスホワイトニングの注意点については「オフィスホワイトニングの施術前・後で注意すること」もぜひ参考にしてください。
ホームホワイトニング
自宅で患者さん自身が行うホワイトニングです。ホームホワイトニングでは、飲み込んでしまっても水に分解されて安心な、過酸化尿素を使って漂白していきます。
効果は穏やかですが、後戻りもゆっくりで、白さが長持ちするメリットがあります。
インビザラインのマウスピースに薬剤を入れて使用できるので、同時進行のホワイトニングとしておすすめしているクリニックも多いです。
ただし、インビザラインのマウスピースには薬剤が入るスペースは設計されていません。
そのため、薬剤の量が多いと「マウスピースからはみ出る」「歯茎について痛む」など、薬剤の調整が難しいデメリットがあります。
ホームホワイトニングの基礎知識はこちらの記事で丁寧にまとめています。
<やり方と費用目安>
ホームホワイトニングの基本的なやり方は以下の通りです。
ホームホワイトニングの基本的なやり方
- 歯磨きをする
- マウスピースに薬剤を入れる
- 2時間程度つけたままにする
- マウスピースと歯を磨く
- 目指す白さになるまで毎日続ける
費用目安は上下マウスピース制作の場合、薬材費込みで2万〜4万円です。インビザラインを使う場合は薬剤費のみ(5,000〜1万円/本)です。
なお、Oh my teeth Whiteningのホームホワイトニングでは、24時間LINEサポートが受けられます。
不安があれば、LINEやビデオ通話を活用したオンライン診療でいつでも歯科医師にご相談ください。
また、 歯科矯正プログラムも提供しているOh my teethなら、歯の色と歯並びをまとめて整えられます。
まずはお気軽に無料診断へお越しください。LINEで歯並びの写真を撮影して相談することも可能です。
デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用するホワイトニングです。
結婚式が近いなど、短期間で白くしたい人におすすめの方法です。
デメリットは費用の高さ、知覚過敏がでやすい、食事制限が厳しいなどが挙げられます。
<やり方と費用目安>
デュアルホワイトニングの基本的なやり方は以下の通りです。
デュアルホワイトニングの基本的なやり方
- クリニックでオフィスホワイトニングをする
- 自宅でホームホワイトニングをする
- 目指す白さになるまで続ける
費用目安はオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを合わせた5万〜8万円程度です。
セルフホワイトニング
サロンやショッピングモールのブースなどで行うホワイトニングです。
歯磨き粉にも配合される成分、ポリリン酸ナトリウムなど一般の方が扱っても問題ない薬剤を使って自分で行います。
タバコのヤニなど頑固な着色汚れを取りたい人や、ホワイトニング後の通常ケアの一つとしておすすめです。
セルフホワイトニングで使用する薬剤は、歯の表面についた着色汚れを浮かせて除去する作用があるため、歯そのものを白くする漂白効果は期待できません。
<やり方と費用目安>
セルフホワイトニングの基本的なやり方は以下の通りです。
セルフホワイトニングの基本的なやり方
- 歯の表面を掃除する
- 目や歯茎を保護する
- 専用の薬剤を歯に塗る
- 光を当てる
- ③と④を2〜3回程度繰り返す
- 納得いく歯になるまで通う
費用目安は1回2,000〜5,000円です。
歯磨き粉など市販のホワイトニング剤
「ホワイトニング」「歯を白くする」などと書かれた歯磨き粉で歯磨きをする方法です。
セルフホワイトニング同様、歯の表面の汚れを落とすのに効果的ですが、漂白作用はありません。
ただし、海外のホワイトニング用歯磨き粉にはオフィスホワイトニングで使う過酸化水素が配合されているものがあります。
これらの歯磨き粉には漂白効果も期待できますが、海外の人と日本人ではエナメル質の厚さが違うため、知覚過敏などのデメリットも大きいので注意が必要です。
インターネットで購入できますが、自己責任で使用しましょう。費用目安は1,500〜3,000円です。
ホワイトニング効果のある歯磨き粉については「ホワイトニング歯磨き粉のおすすめの選び方」で詳しく解説しています。
インビザライン矯正中にホワイトニングする際の注意点

「矯正中にホワイトニングをする」注意点を紹介します。
先に理解しておくことで、ホワイトニングトラブルを回避できるでしょう。
アタッチメント部分は白くならない
マウスピースの働きをサポートするアタッチメントは歯から取り外すことができません。
そのため、アタッチメントがついている部分は薬剤が浸透しにくく、色の変化は期待できません。
色ムラができやすい
歯並びが悪く、歯が重なっている部分は、ホワイトニング剤が届きにくいため、色ムラが起こりやすくなります。
また、虫歯治療をした詰め物や被せ物も白くなりません。
詰め物や被せ物は、ホワイトニング後の歯の色に合わせて作り直すのがおすすめです。
知覚過敏になりやすい
歯を動かしている矯正中は、歯が敏感になっていて、刺激を受けやすい状態になっています。
特にオフィスホワイトニングは薬剤が強いため、敏感な矯正中の歯には知覚過敏が起きやすいでしょう。
また、薬剤がやさしいホームホワイトニングでも、歯や歯茎が痛むケースがあります。
知覚過敏で辛いときは無理をせず、「痛み止めを飲む」「ホワイトニングを中止して、知覚過敏が落ち着いたら再開する」といった対策をとりながら進めましょう。
ホワイトニングで知覚過敏になったときの対処法は「ホワイトニングで歯・歯茎がしみるときの対処法5選」で詳しく解説しています。
インビザライン中のホワイトニングに関するFAQ

インビザラインの治療中にホワイトニングを検討している方は、方法やタイミング、注意点など、気になることも多いはず。
ここでは、特によくある疑問をまとめてわかりやすく解説します。仕上がりの満足度を高めるためにも、ぜひ参考にしてください。
インビザライン矯正中、市販のホワイトニング剤は使ってもいいですか?
使用可能ですが、注意が必要です。市販のホワイトニング剤は低濃度で、一般の方でも使いやすいようになっています。
しかし、ホワイトニング剤の種類によってはマウスピースやアタッチメントへ悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、研磨剤入り歯磨き粉はマウスピースを傷つけ、装着感や耐久性を損なってしまうことも。
市販のホワイトニング剤を使いたい場合は、必ず歯科医師に相談しましょう。
ホワイトニング後の食事制限は必要ですか?
必要です。ホワイトニング直後は歯の表面を覆うペリクルが一時的に除去され、着色しやすい状態になっています。
そのため、施術後24〜48時間は着色や酸性の強い飲食物を避けましょう。
避けたほうがよい食品・飲料の例
- コーヒー、赤ワイン、お茶類
- カレー、醤油、ソース、ケチャップなど色の濃い調味料
- コーラや柑橘類など酸性飲料や果物
こうした制限を守ることで、ホワイトニングの効果を長持ちさせられます。
ホワイトニング後の食事のポイントは「ホワイトニングの食事制限はいつまで?」も参考にしてください。
インビザライン矯正中にホワイトニングするのが不向きな人の特徴は?
アタッチメントの位置や歯の状態によってはホワイトニング効果が出にくく、リスクが高まる方がいます。例えば以下のようなケースです。
- 前歯にアタッチメントが付いており、色ムラが目立ちやすい方
- 歯が重なっていて薬剤が行き渡りにくい方
- 知覚過敏や歯肉炎があり、症状悪化の恐れがある方
- 食事制限に抵抗があり、着色リスク管理が難しい方
こうした条件に当てはまる場合は、治療後のホワイトニングや別の方法を検討したほうが安心です。
インビザラインとホワイトニングを同時にするなら、まず歯科医師に相談しよう

インビザラインとホワイトニングの同時進行は可能です。
しかし、タイミングによっては色ムラや痛みのリスクがあるため、歯並びが整ってきた矯正後半や保定中にホワイトニングするのがおすすめです。
まずはインビザラインとホワイトニングを同時にやりたいことを伝え、あなたにとってベストなタイミングや方法について、歯科医師と相談しましょう。
マウスピース矯正 Oh my teeth導入クリニックの無料診断では、歯科医師に直接、矯正に関する疑問や歯並びの悩みを相談していただけます。

矯正とホワイトニングで迷っている段階でも、まずはお気軽に無料診断へお越しください。
※マウスピース矯正 Oh my teethの「通わない」「通院不要」とは、矯正開始後の定期通院不要を示しています。矯正プラン適合診断は歯科医師が直接診察した上で出しますのでご安心ください。矯正開始後も歯並びの状態に応じて前処置を行ったり、歯科医師が必要と判断した場合には直接口腔内の状況を診させていただきます。