マウスピース矯正のアタッチメントが取れた場合の対処法は?目立つ・痛いなど気になる疑問を解消!
マウスピース矯正では「アタッチメント」と呼ばれる白い突起を歯につけることがあります。
アタッチメントはマウスピースと歯の密着性を高め、矯正力を増すためにつけるもので、装着することでより短期間で矯正治療を終わらせられます。
しかし、アタッチメントは目立ったり、取れてしまったりなど、デメリットがないわけではありません。
そこで本記事では、アタッチメントをつける目的や取れた際の対処法について解説。
「アタッチメントが取れてしまった」「目立ったり痛かったりするのはイヤ」という方は参考にしてみてください。
目次
- マウスピース矯正のアタッチメントとは?「フィット感の向上」と「複雑な歯の動きの調整」のために必要
- アタッチメントは矯正期間中つけ続ける必要がある
- 費用はクリニックによって異なるが目安は5,000円程度
- マウスピース矯正のアタッチメントでよくあるトラブルと対処法
- アタッチメントが取れてしまった
- アタッチメントを誤って飲み込んだ
- 痛みや不快感がある
- アタッチメントが目立つ
- マウスピース矯正のアタッチメントの取り付け・取り外しの手順
- アタッチメントのつけ方
- アタッチメントの外し方
- アタッチメントをつけた後の注意点
- マウスピースのつけ外しは奥歯から外す
- 硬い食べ物に気をつける
- アタッチメント周囲は丁寧に歯磨きをする
- マウスピース矯正のアタッチメントでよくある質問
- アタッチメントがついた状態でホワイトニングはできる?
- アタッチメントを一時的に外すことはできる?
- アタッチメントはマウスピース矯正をスムーズに進めるための重要な装置
マウスピース矯正Oh my teethは、矯正に関する悩みをドクターに直接相談できます。「マウスピース矯正でアタッチメントは必要?」といった疑問も受け付けています。
相談料は0円です。以下のボタンからお近くのクリニックをご予約ください。
アタッチメントとは、縦2〜3mm・横3〜5m程度の「レジン」と呼ばれる樹脂でできた装置です。マウスピースの「フィ ット感の向上」と「歯の動きの調整」を促すために装着します。
歯の表面はなだらかなので、そのままマウスピースを装着しても、すべって歯から浮いてくることがあります。そこでアタッチメントをつけると、歯に凹凸ができるため、マウスピースが歯にしっかり固定されフィット感が高まります。
さらに、以下のような複雑な歯の動きが必要な場合も、アタッチメントの装着が必要です。
奥歯の噛み合わせの改善が必要
大きく歯がねじれている
以下の画像は、マウスピース矯正「Oh my teeth」のProプラン適合となったユーザーの歯に装着されたアタッチメントです。
アタッチメントは歯に馴染む色をしているため、つけてもそこまで目立ちません。
ただ、マウスピースがフィットするよう突起物のようになっているので、その出っ張りが気になる場合があります。
マウスピース矯正中に浮く原因と対策!浮き具合の許容範囲はどこまで?
アタッチメントは矯正期間中つけ続ける必要がある
アタッチメントはマウスピース矯正で歯を動かすために必要なので、矯正期間中はずっとつけていなければいけません。
そして歯が動いてくるとマウスピースを作り直す必要があり、その際にアタッチメントも一旦外し、マウスピースに合わせてつけ直します。
矯正終了後は、保定期間に入る前にアタッチメントはすべて外します。
費用はクリニックによって異なるが目安は5,000円程度
アタッチメントの取り付け ・取り外しには、それぞれ一般的に5,000円程度の費用がかかります 。ただしトータルフィー(あらかじめ矯正料金にかかる総額を提示する料金システム)を採用している矯正歯科の場合、アタッチメント装着 ・取り外し費用が総額に含まれることも。
なお、 マウスピース矯正 Oh my teeth は、アタッチメントの取り付け ・取り外し費用が矯正プラン料金に含まれます。追加費用は発生しませんのでご安心ください 。
また、アタッチメント費用のほか、研磨処置(IPR・ディスキング)費用も矯正プラン料金に含まれます。研磨処置に関して詳しくは、以下の記事を参考にしてくださいね。
マウスピース矯正の研磨処置(IPR・ディスキング)とは?リスクや必要な症例を紹介
アタッチメントをつけるにあたって、よくあるトラブルと対処法について解説します。
アタッチメントが取れてしまった
アタッチメントは通常取れないようにしっかり固定されますが、被せ物に装着した場合や硬い物を食べた際に取れてしまうことがあります。
対処法
アタッチメントが取れるとマウスピースのフィット感が弱まり、歯が動きにくくなるため、なるべく早く矯正歯科に連絡して、つけ直してもらいましょう。
矯正歯科によっては、無料で対応してくれるところもあります。
アタッチメントを誤って飲み込んだ
まれに取れたアタッチメントを誤って飲み込んでしまうことがあります。特に硬い食べ物がアタッチメントに当たってしまうと外れやすく、気づかずに飲み込んでしまう可能性があるため注意が必要です。
対処法
アタッチメントを飲み込んでも24~48時間程度で自然と体外に排出されるため、基本的には心配ありません。
しかし、アタッチメントが体内を移動する過程で消化器官を傷つけてしまい、腹痛の原因になる可能性はあります。また、気管に入り込んでしまうと咳やむせが止まらなくなることもあり、大変危険です。
このような症状が見られる場合は、医科で処置を受ける必要があります。何らかの異変を感じたら速やかに担当の歯科医師に相談しましょう。
痛みや不快感がある
アタッチメントをつけることで痛みや不快感を覚えるとすれば、以下のようなタイミングです。
マウスピースを外したときに、凸凹が唇や口腔内に当たって刺激されることによる痛み
マウスピースと歯とのフィット感が強くなるって感じる痛み
マウスピースを外したときにアタッチメントの凸凹が粘膜に直接触れて、痛みを感じることがあります。
またアタッチメントは、マウスピースが歯に加わる力を調整するためにつけるものです。
そのためフィット感が強くなり歯に矯正力がかかるため、痛みを感じることがあります。
対処法
個人差はありますが、アタッチメントをつけた後2〜3日で徐々に馴染んでくるので、痛みも感じなくなるでしょう。
まずは2~3日程度様子を見て、1週間経過しても症状が改善されない場合は、ドクターに相談しましょう。
マウスピース矯正は痛い?理由や対処法5つとNG行為【歯科医師解説動画付き】
アタッチメントが目立つ
前歯など目につきやすい部分にアタッチメントをつけると、目立つ可能性があります。
また、アタッチメントは吸水性の高いプラスチック製であるため、コーヒーやカレーなど色の濃い食べ物や飲み物を摂取すると、黄ばみや変色が生じる可能性があります。
対処法
アタッチメントは、歯の色に近い色の樹脂を選択できます。目立ちやすい箇所にアタッチメントをつける際は、ドクターと相談して適切な色を選ぶとよいでしょう。
アタッチメントをつけている間は、コーヒーやカレーなど色の濃い飲食物の摂取を控えると着色を防げます。摂取した場合もすぐに歯を磨くことで、着色を抑えられるでしょう。
ここからは、アタッチメントのつけ方と外し方の手順を簡単に解説します。
アタッチメントのつけ方
機械のブラシを用いて、歯の表面の汚れを落とします。
アタッチメントが歯の表面にしっかり密着するように、薬剤を塗布します。
アタッチメントテンプレート(アタッチメント装着用マウスピース)の窪みにレジン(白いプラスチック)を注入する
アタッチメントテンプレートを歯に装着して照射器でレジンを固める
所要時間はつける本数によって異なりますが、目安は30~60分程度です。アタッチメントをつける処置を受ける際は、時間に余裕をもって来院することをおすすめします。
アタッチメントの外し方
レジンリムーバーという器具でアタッチメントを外す
歯の表面がざらついている部分を研磨してなめらかにする
アタッチメントを外す際は、レジンリムーバーで壊すように外します。多少の衝撃を感じることはありますが、痛みはともないません。歯自体を削る必要はなく、アタッチメントだけが取り除かれます。
アタッチメントをつけた後は外れることを防ぐため、以下のことに注意してください。
マウスピースのつけ外しは奥歯から外す
マウスピースを前歯から無理に外して負荷をかけると、アタッチメントが外れてしまう可能性があります。
マウスピースを外すときは、奥歯の内側から片側ずつ外し、 最後に前歯を外すようにしましょう。
外すのが難しいと思う人は、治療スタート時に歯科医師と一緒に、つけ外しの練習をしてみることをおすすめします。
硬い食べ物に気をつける
アタッチメント装着中は、硬い食べ物にも注意が必要です。
噛み応えのある食べ物は、噛んだときにアタッチメントに当たって、破折したり、取れてしまったりすることがあります。特に、以下のような食べ物には気をつけましょう。
おせんべい
スルメ
キャラメル
アーモンド
アタッチメント周囲は丁寧に歯磨きをする
アタッチメントの周囲は歯ブラシが届きにくい箇所です。汚れが蓄積されやすく、放置すると虫歯のリスクが高まります。
歯磨きの際は、鏡を見ながらアタッチメントの周囲を丁寧にブラッシングしましょう。また、毛先が一束になっているタフトブラシの使用もおすすめです。
もし、ケアが難しいと感じるようであれば、遠慮せず歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。
マウスピース矯正のデメリット6選!本当に効果はある?ワイヤー矯正と徹底比較
ここでは、アタッチメントでよくある質問を紹介します。
アタッチメントがついた状態でホワイトニングはできる?
マウスピース矯正は、ホワイトニングと並行できるのもメリットの一つでしょう。
しかし、アタッチメントがついているとその部分は歯面に直接薬剤が塗布できないため、ホワイトニングができません。
もしアタッチメントを装着したままホワイトニング剤を塗布すると、アタッチメントを外した後に、その部分だけ白くならず色ムラができてしまいます。
アタッチメントを一時的に外すことはできる?
イベントの前にアタッチメントを一時的に外したいという場合もあるかもしれません。
担当歯科医師の判断矯正歯科によりますが、外すことは可能です。
ただし外したら再度つける必要があり、その場合は追加費用がかかることがあります。
ただ、外している期間が長いと、計画通りに歯が動かなくなるリスクが高まるため、なるべく早く矯正歯科に行き再度装着してもらいましょう。
アタッチメントは計画通りにマウスピース矯正を進めていくうえで、重要な役割を担っています。しかし、アタッチメントが目立ってしまったり、場合によっては取れてしまうこともあります。
こうしたトラブルに遭遇しても適切な対処法を知っていれば、矯正治療をスムーズに継続できます。今回ご紹介した内容を活かしながら、最後まで矯正治療を完了させましょう。
なお、 マウスピース矯正Oh my teethでも、全体矯正プラン(Proプラン)ではアタッチメントを装着することがあります。
アタッチメントの費用は矯正プラン料金に含まれているため、追加費用は原則不要です。
以下の記事では、マウスピース矯正Oh my teethで使用するアタッチメントについて詳しく紹介しています。あわせて参考にしてくださいね。