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マウスピース矯正
最終更新日:2024年12月1日

インビザラインは痛い?9つの原因と痛いときの対処法も解説

インビザライン痛み

「インビザラインは痛いって聞いたけど、どれくらい痛いの?」「痛くなったらどうしたらいいの?」など、インビザラインの痛みについて不安を感じている方も多いのでは。

インビザラインは、ワイヤー矯正より痛みが少ないとされていますが、人によっては痛みが辛いと感じることも。

しかし、できることなら痛みを抑えながら矯正したいですよね。

そこで本記事では、玉川学園駅前ファミリー歯科 の岩田 翔太先生監修のもと、 インビザラインで痛みが出る仕組みから、実際に矯正した場合に痛みを感じやすい場面を解説

痛いときの対処法もまとめているので、ぜひ役立ててください。

岩田 翔太
歯科医師

岩田 翔太

神奈川歯科大学歯学部卒業後、神奈川県・東京都内医療法人にて経験を積む。2022年2月より玉川学園駅前ファミリー歯科の院長を務める。

インビザラインはどのくらい痛い?

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インビザラインはワイヤー矯正と比べると、痛みの少ないと言われている方法です。

しかし、歯を動かすことに変わりはないため、人によっては痛いと感じることもあります。

ここでは、インビザラインの仕組みやワイヤー矯正との比較から、どのくらい痛みがあるのかご紹介します。

SNS等での声も取り上げるので、ぜひ参考にしてください。

インビザラインで痛みが出る理由

インビザラインで痛みがともなうのは、歯が動いているからです。

インビザラインは、マウスピースで圧力をかけて歯を徐々に動かすため、ギュッと締め付けられるような圧迫感と同時に痛むことがあります。

特にマウスピース矯正をはじめて間もない頃や、マウスピース交換してすぐの頃は、2〜3日間強い痛みを感じやすいです。

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インビザラインが痛いという意見

実際に、SNSではインビザラインが痛いという意見も見受けられます。

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SNSの投稿をみてみると、特にマウスピースを交換した最初の2日〜3日に痛みを感じている方が多いようです。

マウスピースを交換した直後は、特に歯が大きく動く期間であり、痛みを感じやすくなります。痛みがひどいときは担当歯科医師に相談の上、痛み止めなどの服用も検討しましょう。

ワイヤー矯正よりも比較的痛みは少ない

インビザラインなどのマウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比べると痛みが少ない傾向にあります。

ワイヤー矯正はマウスピース矯正に比べて、一度に歯を動かす幅が大きいため、痛みを強く感じやすいです。

一方で、インビザラインは定期的にマウスピースを交換し、少しずつ歯を動かします。

そのため、歯や周囲の組織への負担を抑えられ、比較的痛みは少ないです。

加えて、ワイヤー矯正でつける器具は、金属製で凹凸が多いため、口内が傷ついて痛みが出ることも。

インビザラインで使うマウスピースは、表面がなめらかなので、口内が傷つきにくくなっています。

「インビザラインが痛い」と感じやすい9つの場面

インビザラインは痛い?5つの原因と痛いときの対処法まで解説

インビザラインが痛いと感じる場面として、以下の9つが考えられます。

インビザラインが痛いと感じやすい場面
  • 新しいマウスピースを入れたとき

  • 硬いものを噛んだとき

  • マウスピースを着脱するとき

  • ゴムかけをはじめたとき

  • マウスピースの縁が口内を傷つけているとき

新しいマウスピースを入れたとき

マウスピースを交換した直後は、歯を動かしはじめる段階なので、痛みが出ることがあります。

これは歯を動かそうと、新たなマウスピースが圧力を加えているためです。

圧力が加わると歯根膜が敏感になり、歯が圧迫されるのです。

また、マウスピース矯正は食事の際などは取り外しますが、その間歯が元の位置に戻ろうとします。

その状態で新しいマウスピースを装着すると、歯の移動距離が大きくなり、痛みを感じやすい場合もあります。

すでにお伝えしたように、痛みのピークはマウスピースを変えてから1〜2日といわれています。

徐々に歯が移動し、マウスピースもなじむため、3~7日ほどで痛みは引いていくでしょう。

硬いものを噛んだとき

固いものや噛みごたえがあるものを食べると、痛いと感じることがあります。

矯正中の歯は、圧力がかかり続けているので、刺激に敏感な状態です。

噛んだ時に上下の歯がぶつかって、歯に刺激が加わると、痛みにつながります。

たとえば、歯ごたえのある肉やせんべいは、強く噛み砕いたり、何度も咀嚼したりするため、歯に負担がかかりやすいです。

装着中はマウスピースが衝撃を緩和するので、痛みが無くても、食事中はマウスピースを外すので痛いと感じることがあるかもしれません。

マウスピースを着脱するとき

アタッチメント(エンゲージャー)をつけたとき

アタッチメントを装着している方は、マウスピースの着脱時に痛みを感じやすいです。

アタッチメントとは、矯正を効率的に進めるために歯に取り付ける白い突起物のこと。

マウスピースが歯にしっかり密着するようにつけるため、着脱時にきつくなると同時に、歯に負担をかけてしまい、痛みが強くなることがあります。

アタッチメントが痛みの原因の場合、痛いのは着脱する瞬間が多いでしょう。

マウスピースを一気に外そうとすると、アタッチメントが引っかかりやすく、痛みが出やすいです。

アライナーリムーバー(着脱用スプーン)を使い、奥歯の内側から片方ずつ外して、最後に前歯を外すようにしてくださいね。

着脱用スプーン

ゴムかけをはじめたとき

マウスピースの装着だけでなく、ゴムかけも始まると痛みが出やすくなります。

ゴムかけは上下の歯に歯科用の小さなゴムをかけて、引っ張る力を強める処置です。

歯にかかる負担が大きくなり、強い痛みを感じることがあります。

ただしゴムかけの痛みも、新しいマウスピースをつけたときのように、歯が動くことが大きな原因です。

ゴムをつけた2〜3日後が痛みのピークで、徐々に痛みは落ち着くでしょう。

マウスピースの縁やアタッチメントが口内を傷つけているとき

マウスピースに不具合があると、口の粘膜が傷ついて痛いことが多いです。

マウスピースはまれに研磨不足が起こり、尖った部分が口内を傷つけます 。

口の中をチェックして、頬の内側や歯茎に傷や出血がある場合は、マウスピースの研磨不足を疑いましょう。

口内炎になると、痛みが長引くので、早めの対処を心がけてください

対処法は尖った部分を削ることですが、自身の判断で行うと、マウスピースの形状が変わってしまうことも。

近くの歯科クリニックや、担当の歯科医師に調整してもらうことをおすすめします。

IPR後

IPRとは、歯を動かすスペースを作るために歯と歯の間を削る処置のことです。

マウスピース矯正を行うほとんどの場合、IPRは必要な処置です。

IPRを行った後、痛みが出る場合があります。

通常、IPRでは歯の表面のエナメル質と呼ばれる層を一層磨きます。

エナメル質は痛みを感じる神経が通っていないため、通常は痛みを感じることはありません。

しかし、エナメル質が薄い場合は、IPR後に知覚過敏のような痛みを起こすことがあります。

痛みが強い場合は知覚過敏に対する処置が必要になるので、医師に相談しましょう。

歯肉退縮による知覚過敏が起こっているとき

歯肉退縮(しにくたいしゅく)とは、歯の周りの歯茎が減り、歯根が露出した状態のことです。

矯正治療は、歯肉退縮を起こしやすいといわれています。

その理由は、インビザラインで歯を動かす際に歯周組織から歯がはみ出る場合があるからです。

歯は、歯茎や歯を支える歯槽骨によって周りを囲まれています。

矯正治療では歯槽骨に負荷をかけ、骨の吸収と再生を利用して歯を動かします。ごくまれにですが、この際に歯周組織から歯がはみ出て、知覚過敏が起こるのです。

特に、下の前歯は歯茎や歯槽骨が薄く、歯肉退縮を起こしやすい部位といわれています。

治療では、歯周組織の範囲内で徐々に歯が動くよう計画を立てますが、歯の動きやすさなどには個人差があるため歯肉退縮を起こす場合があるのです。

虫歯、歯周病、歯肉炎があるとき

インビザライン治療中に虫歯、歯周病、歯肉炎になってしまった場合や、インビザライン治療開始前からこれらの症状がある場合は痛みが出ます。

インビザライン治療開始前には必ず虫歯などがないかチェックし、ある場合は完治してからインビザラインを始めましょう。

また、インビザライン治療中に虫歯などになってしまった場合は、程度によってインビザラインを中断するかしないかが決まります

矯正期間が延びてしまわないためにも、冷たいものや甘いものがしみるなどの違和感があったらすぐに歯科医師に報告して、ひどくならないうちに治療しましょう。

インビザラインが痛いときの対処法

インビザラインのゴムかけのやり方とコツ

インビザラインが痛いときの対処法は、以下の3つです。

インビザラインが痛いときの対処法
  • 歯科クリニックに相談する

  • やわらかいものを食べる

  • 痛み止めを服用する

歯科クリニックに相談する

痛みがある場合は、基本的には歯科クリニックに相談しましょう。

痛みの原因が明確になり、適切な処置につなげられます。

具体的には、以下のような対応が可能です。

  • 1つ前のマウスピースをつける

  • マウスピースを適切に調整する

  • アタッチメントを調整する

  • アタッチメントの凹凸を矯正用ワックスで覆う

  • 虫歯や歯周病、知覚過敏の治療を優先する

  • 痛み止めの処方

特に虫歯や歯周病、知覚過敏の治療の優先は大前提事項です。

自覚症状がある場合は、医師の診断を仰ぎながら、コーティング剤の塗布や知覚過敏用の歯磨き粉の使用などの処置をしましょう。

やわらかいものを食べる

噛むときに痛みがある場合は、やわらかいものを食べるのがおすすめです。

噛みごたえは、歯の根元にある歯根膜で感じています。

矯正中は歯だけでなく、歯根膜も刺激に弱くなっているため、噛んだ衝撃を抑えると、痛みを軽減できます。

たとえば、以下のような食べ物がおすすめです。

指でつぶせる程度のやわらかさだと、歯への負担を軽減できます。

  • おかゆ・リゾット

  • ヨーグルト・ゼリー

  • 煮込みうどん

  • 豆腐

なお、歯ごたえがあるものを食べたいときは、小さくカットしてから口に入れましょう。

痛み止めを服用する

我慢できない痛みがある場合は、痛み止めの服用を検討しましょう。

痛みで日常生活に支障をきたすと、精神的な負担も大きくなり、矯正を続けにくくなります。

薬を上手に活用して、痛みと付き合うことも大切です。

ただし、痛み止めの日常的な服用はやめましょう

胃腸に負担がかかるだけでなく、薬の種類によっては、歯の動きを抑制してしまうこともあります。

用法用量は守り、あくまで一時的な手段として利用してくださいね。

インビザラインでの痛みを防ぐには?

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できることなら、痛みを少なくしながら矯正を進めたいですよね。

ここでは、インビザラインでの痛みを軽減する方法を紹介します。

痛みがなくなるわけではありませんが、痛みをできるだけ避ける上でも、ぜひ参考にしてください。

矯正のスケジュールを守る

必ず決められた矯正スケジュールを守りましょう。

ワイヤー矯正と異なり、インビザラインに使うマウスピースは簡単に外せてしまいます。

マウスピースの装着時間が足りないと、歯の動きが鈍くなり想定どおりに歯が動かず、マウスピースを交換したときに強い痛みが出ることも。

マウスピースは、最低でも1日20時間以上、できれば1日22時間つける必要があります。

外すタイミングは、食事や歯磨きのときだけです。

特に間食が多い人は、食べるたびにマウスピースを外してしまい、装着時間が短くなる傾向があります。

矯正中は、なるべく間食を控えるようにしてくださいね。

また、装着時は「チューイー」と呼ばれるマウスピースを歯に密着させるために噛むシリコン製のチューブを使用しましょう。

チューイーを使わず装着した場合、しっかりはまり込んでいない可能性があります。

チューイー

丁寧に歯磨きする

矯正中の痛みを防ぐために、丁寧に歯磨きすることもポイントです。

歯とマウスピースの間には、汚れが溜まりやすくなっています。

歯磨きを怠ると、虫歯や歯周病になり、痛みが出る ことも考えられます。

歯磨きのコツは、ブラッシングだけでなく、デンタルフロスや、歯科医院でしか取り扱いのないハビットプロなどのマウスウォッシュを併用することです。

ブラッシングだけでは届かない、歯間や細かな部分にアプローチできるため、口内をより清潔に保てます。

また、インビザライン・クリーニング・クリスタルなどのクリーニング剤を使い、アライナーやリテーナーに付いた歯垢を除去することが重要です。

歯の健康を維持して、スムーズに矯正を進めてくださいね。

マウスピースを清潔にする

歯だけでなく、マウスピースも清潔にしましょう。

マウスピースは、複雑な凹凸があるため、汚れが溜まりやすい状態です。

不衛生なマウスピースをつけると、虫歯や歯周病の原因 になります。

マウスピースの洗浄は、基本的に水で洗い流しながら、やわらかい歯ブラシで、軽くこすることがおすすめです。

強くこすると、マウスピース内側のフィルムが剥がれてしまうので注意が必要です。

1日に1回は、マウスピース用の洗浄剤で除菌を行い、きれいな状態を保ちましょう。

インビザラインが痛いのは歯が動いている証拠!辛いときは歯科クリニックに相談しよう

インビザラインは痛い?5つの原因と痛いときの対処法まで解説

インビザラインの痛みの原因は、歯が動いていることによる場合がほとんどです。

食事を工夫したり、痛み止めを適度に服用したりして、痛みと上手く向き合いましょう。

ただし、つらいときは無理せず歯科クリニックに相談してくださいね。

痛みの原因が明確になり、適切な処置につなげられます。

場合によっては治療を中断することもあるので留意しておきましょう。

Oh my teethでは独自プランだけでなく、インビザラインのどちらも取り扱いがあります。

多様な症例に対応していますので、気になる方は、無料の初回診断をご利用ください。

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